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東条 碩夫
音楽評論家
東京フィルハーモニー交響楽団 第131回東京オペラシティ定期シリーズ
20/2/19(水)
東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
「カルメン」は、舞台の視覚的効果がなくても楽しめるほど、名曲の連続である。前奏曲と間奏曲に、「ハバネラ」「セギディリャ」「闘牛士の歌」「花の歌」など、いたるところに「聞いたことのあるフシ」ばかり。今回はこれらをチョン・ミョンフンの指揮、東京フィルハーモニー交響楽団、新国立劇場合唱団、マリーナ・コンバラート(カルメン)、キム・アルフレード(ドン・ホセ)らの演奏で聴く。 チョン・ミョンフンはこれまでにも日本で数々のオペラを指揮しているが、いつも天馬空を行くがごとき速めのテンポで颯爽たる演奏を聴かせてくれる。きっと胸のすくような「カルメン」が聴けるだろう。演奏には、セリフ入りの「アルコア版」楽譜が使用されるが、ただしセリフはかなりカットされる予定だそうだ。
20/2/11(火)