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水先案内人のおすすめ

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生きのいい日本映画を中心に、大人向け外国映画も

平辻 哲也

1968年生まれ 映画ジャーナリスト

浅田家!

今、家族モノを撮らせたら、No1の中野量太監督最新作。2012年、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012でSKIPシティアワード、日本人初の監督賞を受賞した『チチを撮りに』をきっかけにステップアップ。宮沢りえ主演の『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)、中島京子さんの同名連作短編集を映画化した初の原作モノ『長いお別れ』(19)に続く本作は、嵐の二宮和也が主演した。 原案は三重県津市出身の写真家、浅田政志氏の写真集『浅田家』と彼の震災ボランティアでの実話。浅田家は父(平田満)が主夫、母(風吹ジュン)が看護師として家計を支えている。父から写真の趣味を受け継いだ次男の政志(二宮)は写真学校に進学するも、卒業の危機に。そんな時に、幼い時から父が撮っていた家族写真をヒントに、一家が消防団やF!チームに扮するというコスプレ写真を撮ることを思いつく。やがて、出版社の目にとまり、写真界の芥川賞、木村伊兵衛写真賞を受賞。プロとして活動し始めた矢先に、東日本大震災が起こり、政志は東北で写真洗浄のボランティアとなる……。 人生最高の瞬間を切り取った家族の「写真」をモチーフに「映画」として動かしていく。物語には、個性的で魅力的な登場人物をうまく配置し、時に爆笑し、知らず知らずの上に泣かされてしまう。監督自らが手掛けた脚本はいつもながら、伏線と回収がしっかりしていて、鑑賞後の満足度は高い。家族で見てもらえると、一層楽しめるはず。この秋、一番のオススメ作!

20/10/1(木)

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