「ジャン＝ポール・ベルモンド傑作選」の1本として上映。 70年代、テレビのチャンネルをひねればジャン＝ポール・ベルモンドが飛んだり跳ねたりしていた。その頃、『ルパン三世』の放送が始まったのでベルモンドと重なったのは言うまでもない。今回の「ジャン＝ポール・ベルモンド傑作選」の中でも『大頭脳』は、ほとんど『ルパン三世』。可愛いヨーロッパ車、無駄にエロい女、NATO、などなど共通する要素が満載。そして何よりもベルモンドのアクションとキャラクターだ。どんな危険なシーンもスタント無しでやってのける身体能力の高さ！それでもトボケた味としゃれたカンジのフランス風味を漂わせる。また型破りなキャラクターが、実に漫画的である。『ルパン三世』以外も手塚治虫のアニメ『千夜一夜物語』のアルディンのモデル、石森章太郎の漫画『サイボーグ009』の003が拉致されるエピソードでは『リオの男』を再現している。改めてベルモンド作品を観ると彼の動きが、多くの漫画やアニメの源泉になっているのがわかる！

20/10/30(金)