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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

決算!忠臣蔵

『超高速!参勤交代』のヒットが発火点となって、『殿、利息でござる!』や『サムライマラソン』『引っ越し大名!』など時代劇に現代的な視点を導入したエンタテインメントが次々と作られるようになったが(どの作品の題名にも大体“!”(ダッシュ)がついているのが興味深い)、この『決算!忠臣蔵』も、そうした流れの中に位置づけられるだろう。 何しろ従来の『忠臣蔵』とはちがって、吉良邸への討ち入りを決行するにあたって、徹底的に“予算=お金”に拘りまくる。節約、リストラは勿論のこと、討ち入りに必要な戦闘用具や衣裳などを、どう調達するのか、すべて現代の通貨に換算して、大石内蔵助(堤真一)の苦労をコメディとして描き出す。彼と、勘定方の矢頭長助(岡村隆史)とのやりとりは、時代を越えて、大いに笑わせ共感させられる。

19/11/19(火)

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