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水先案内人のおすすめ

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落語を中心に、講談、浪曲など演芸を長く担当。著書、編著も多数。

長井 好弘

演芸ジャーナリスト、読売新聞編集委員

さん喬・雲助・権太楼 2019「特選」紫演落語会 紫綬褒章受章三人会

五街道雲助、柳家さん喬、柳家権太楼と、団塊の世代の大立者がそろう豪華な会だが、タイトルに「紫演」という耳慣れない言葉が付いている。今や少数派のタバコ好きが集うから「紫煙」かと思ったら、喫煙者は権太楼だけだ。正解は、紫綬褒章の受章者三人の会。「紫綬」が「演じる」から「紫演」なのだ。会の名前は難しいが、内容は気持ちがいいほど単純明快だ。三人の実力者が、それぞれの得意ネタで火花を散らす。出演順が面白い。常に雲助が真ん中で、前後をさん喬、権太楼が受け持つこと。観客は、雲助という江戸前のおいしい「具」を、さん喬ブランドの甘いパンと権太楼印の香ばしいパンで包んだ、絶品の「紫演バーガー」を味わうのである。

19/7/5(金)

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