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アートのみかた

村田 真

美術ジャーナリスト

『東京計画2019』vol.2 風間サチコ バベル

「東京計画2019」とは、かつて丹下健三が東京湾上に都市を建設しようと策定した幻の「東京計画1960」をベースにしたもので、2度目のオリンピックを前に再開発される東京をモチーフにした連続展の総合タイトル。このお題を受けたのが、巨大なモノタイプ(1点刷り)の木版画という珍しい手法で現代社会を風刺する風間サチコだ。目玉は、幅6メートルを超す大作《ディスリンピック2680》。2680とは皇紀の年号で、ナチスを思わせるファッショなハリボテ彫刻の下を、アリのように画一的な選手たちが行進するさまを描いたもの。また《青丹記》と題するシリーズでは、晩年の丹下が設計したお台場のフジテレビ本社の創造神話が語られる。いとも壮大な戯画。

19/7/3(水)

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