ヘンな人たちのヘンな日常を描く爆笑新作落語の林家きく麿。トボケた口調の高い声と全身から醸し出される脱力感が一体となった「ユルいのにエキセントリック」な高座は、ハマったらクセになる。一昨年あたりからブレイクの兆しを見せ始め、順調にファンを増やしてきて、今では東京の新作派を代表する一人と言ってもいい。そんなきく麿が、いがぐみ主催の“独り看板”シリーズ「噺小屋 in 池袋」として東京芸術劇場シアターウエストで初の独演会を行なったのは昨年5月のことだが、好評に応えて再登場。ユニークな視点で物事を捉え、独特な言語感覚で物語を紡いでいく林家きく麿の新作世界、未体験の方はぜひ一度、足を運んでいただきたい。

20/6/1(月)