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水先案内人のおすすめ

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“燃え”なければ映画ではない!アツい作品をセレクト

相馬 学

フリーライター

アンダードッグ 前編

傑作『百円の恋』の武正晴監督が再びボクシングを題材に取って放つ、前・後編に分けられた重量級の力作。負けることが染みついたベテラン・ボクサーを中心とするアンダードッグ(=負け犬)たちの群像劇だが、彼に限らず、チンピラもデリヘル嬢も貧困家庭の子どもも、どんな負け犬でも“輝きたい”と夢を見る瞬間がある。そのチャンスを必死につかもうとする人間ドラマが、このうえなくアツい。ボクシングのシーンはその沸点として機能し、試合が進むほどに煮えたぎっていく。森山未來や北村匠海、勝地涼らボクサーたちを演じた俳優の目はリング上で獣のようにらんらんと輝く。スクリーンからあふれる、とてつもない生命力に泣いた!

20/11/26(木)

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