評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!
歯に衣着せない辛口コメントが人気のクラシック業界ご意見番
東条 碩夫
音楽評論家
リッカルド・ムーティ指揮『マクベス』(演奏会形式/字幕付)/東京・春・音楽祭2021
21/4/19(月)~21/4/21(水)
東京文化会館大ホール
字幕付演奏会形式ながら、超大物指揮者が来日して名作オペラを聴かせてくれるケースは久しぶりのこと。「東京・春・音楽祭」の目玉公演の一つで、これはこの春最大の聴きもの、極め付きの演奏会と言えよう。 ムーティ指揮のヴェルディものとあれば、現代最高の組み合わせだ。マクベスのルカ・ミケレッティ、マクベス夫人のアナスタシア・バルトリら外国人歌手も参加、芹澤佳通ら日本勢も共演。東京春祭オーケストラが演奏する。 『マクベス』は、もちろんあのシェイクスピアの戯曲をオペラ化したもの。妻に背を押され、前王を暗殺して自ら王位を奪うが、魔女たちに陥れられて破滅する男の物語だ。血なまぐさいストーリーだが、音楽は圧倒的に素晴らしい。
21/4/11(日)