冒頭からサミュエル・Ｌ・ジャクソン（ナレーション）や、僕の大好きなアネット・ベニングが登場して、この映画はただものではない感を漂わせるが、その予感は正しいことがわかる。数々の賞を受賞した大ヒットドラマ『THIS IS US / ディス・イズ・アス』を作ったダン・フォーゲルマン（ダン・フォーゲルバーグとすごく近い名前）が『Dear ダニー 君へのうた』(2015)につづいて監督した作品で、前作も、僕はあまりにアネット・ベニングが素晴らしくて映画館に2回通った記憶がある。今回も、アネット・ベニングはあいかわらずチャーミングなのだが、それ以上に作品の上質さに心を打たれた。世代、大陸を越えた人たちの“家族”の物語。ボブ・ディランがストーリーの中で重要な役割を果たしていて、こういう作り方のうまさにはほとほと感心する。すごく、お薦めです。

19/11/18(月)