梅雨のムシムシした時期、北の国の情熱的な音楽に触れてみるのはいかがでしょう。 最初に演奏されるのは、シベリウスのあまり演奏されることのない交響詩「吟遊詩人」。ハープの音が印象的な抒情にあふれた名曲です。 次に演奏されるのは、華麗で情熱的な超有名曲であるヴァイオリン協奏曲。独奏は海外のいくつもの音楽コンクールで上位入賞を果たし世界的に活躍する金川真弓です。 最後にプロコフィエフの交響曲第7番。プロコフィエフ最後の交響曲ですが、「青春交響曲」と呼ばれる明るくてわかりやすい溌溂とした曲です。 指揮は秋山和慶。シベリウスやチャイコフスキーなどの寒い国の音楽を得意にして、誠実で堅実でありながら、心の奥から情熱の湧き上がる音楽を作ってくれます。都響に精妙なサウンドによってどのような青春のプロコフィエフの演奏になるのか楽しみです。

21/6/6(日)