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Tak

美術ブロガー

小さなデザイン 駒形克己展

今年(2019年)6月29日に、約1年間にわたる改修工事のための休館を経て、リニューアルオープンした板橋区立美術館で、造本作家/デザイナーとして現在でも精力的な活動をしている駒形克己氏(1953年~)の展覧会が開催されています。ニューヨーク近代美術館 MoMAミュージアムショップでも販売されている、デザインセンス満載の絵本を手がける人というイメージが、強い駒形氏ですが、元々はバリバリのデザイナーです。しかも、早々に日本を飛び出し、単独アメリカでデザインの仕事を叩き込んできたツワモノでもあります。(1977年渡米。ニューヨークCBS本社、シェクターグループなどでCIデザイン、グラフィックデザインを手掛け、1983年帰国。)。今回の個展では、アメリカ時代に手掛けたデザインの仕事をまず紹介。タバコのパッケージやNY市のゴミ袋のデザインなど、現地でも第一線で活躍していたことを示す資料が展示されています。シンプルな直線や色を上手く重ね生かした駒形氏のデザインがこの頃から見て取れます。デザイナーの展覧会というとどこかかしこまった、ちょっとすかした感じを受けたりしますが、「駒形克己展」では逆に優しい雰囲気に包まれます。シンボルマークを手掛けた板橋区立美術館で個展を開催できるなんてそれこそ喜びいっぱいだと思います。

19/12/15(日)

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