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古今東西、興味のおもむくままに

藤原えりみ

美術ジャーナリスト

シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート

2002年のポーラ美術館開館以来初の現代美術に焦点を当てた企画展。しかも、美術館の所蔵する19世紀から20世紀にかけて活躍した画家・彫刻家の作品と現代のアーティストとのコラボレーションというユニークな試みだ。 例えば、モネの「睡蓮」を選んだS・プルシエ=ムジュノの、円形の水槽に浮かべられた白い陶磁器が水槽内の循環する水流に乗って揺れて快い音を奏でる「クリナメンV.7」。マグリットとセザンヌ作品と彼自身のレンズがとらえた現実の風景との共振が興味深い石塚元太良作品もあれば、クールベの風景画を壁面に掛け、水墨画の山水を思い起こさせるダイナミックな白黒のドローイングで展示スペースの壁面を埋め尽くしたA・バンシャンマの作品もある。 中でも印象深いのはプルシエ=ムジュノを含め、「音」を使った作品だ。壺の中で反響する音を空間へと解き放つO・ビアの「声のかたち」、イギリスの4人の老女がショパンのピアノ曲を奏でる横溝静の映像作品、そして屋外制作をした印象派とのコラボとして、ラヴェル作曲のフルートの音が森に響き渡るS・フィリップスの「ウインド・ウッド」。作品の視覚的イメージと音の交感は、心を鎮めてくれる。その他マネやピカソ、ロダン、藤田などとのコラボを含め、合計11組の現代アーティストたちの作品はいずれも見応えあり。 アトリウムギャラリーの紙漉きの手法による半澤友美展「The Histories of the Self」もお見逃しなく。

19/9/8(日)

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