埼玉県立近代美術館の建物は、建築家・黒川紀章が初めて手掛けた美術館建築としても知られています
10時から20時まで2時間おきに音楽と噴水のショーが楽しめます(9月から2月までは18時で終了)
ウジェーヌ・ドラクロワ《聖ステパノの遺骸を抱え起こす弟子たち》1860年 寄託作品(丸沼芸術の森蔵)
こちらは「セレクション」のコーナーで展示中の埼玉生まれの画家、田中保さんの作品《花びんのある裸婦》1920-30年。若くしてアメリカに渡り、後年にはパリに移住して日本に戻ることなく生涯を終えた画家です。田中の代表作には、裸婦像が多いのだそう
京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で絵画を学んでいたころ、学校では具象画を描き、家では抽象画を描いていたという木下さんの初期作品《無題》1962年
ビーカーの写真がずらっと並んでいる《Untitled/む60(ビーカー)》 1973年 前期展示 「私たちの認識って本当に正しいのだろうかということを考えさせられるような作品です」
76年には、写真の上にドローイングするシリーズを制作しています。「目に見える形は楕円形だけれど、私達はこれを見て楕円形ではなくて綺麗な円を描いていると認識できる。視覚と認識のズレを表現した作品です」
「油彩画に回帰して最初に制作されたのが《'82-CA1》1982年。キャンバスに絵の具を塗り、それを布で拭っています。木下さんは、キャンバスと絵の具を等しく扱うことで、存在そのものを表現できるんじゃないかと考えました」絵の具の拭い方で画面の表情が変わってきますね
映像展示:木下佳通代《'86-CA323》、奥田善巳《CO-310》について
美術館のHPでは「今日座れる椅子」のリストが公開されています