生田緑地の緑と夏の空に映える《母の塔》。塔の下にいる私を見つけてください。とにかく大きい!
併設のカフェに面した水辺に設置されたもうひとつの屋外作品《樹霊Ⅰ》。1970年の大阪万博の際、《太陽の塔》の地下に設置された作品で、生命と自然の力強さが表現されています
お話を伺った川崎市岡本太郎美術館学芸員の片岡香さん
1967年にワシントン・ポスト紙に掲載されたベトナム反戦広告。「殺すな」の文字は太郎さんが揮毫したもの
左:《ヒロシマ》1985年 右:《HIROSHIMA PEACE CONCERT 1985》
右:安喜万佐子《網膜の雪– snow in Hiroshima》2004-2016年 抽象画のように見えますが、よく見ると広島の町の風景が浮かび上がってきます
「原爆の絵」は高校生たちが証言者たちと何度も打ち合わせを行い、凄惨な光景をどのように表現するか悩みながらも描き上げていくのだそうです
「原爆の絵」の制作に携わった高校生の想いや苦悩、決意の言葉が胸に刺さります
「次世代と描く原爆の絵」の展示に続くのは、冨安由真さんの作品。被爆者の方の手を形取った作品です。三種類の照明によって、手の、空間の見え方が変わっていきます
ニューヨーク在住の蔦谷楽さんの作品。日本とアメリカ双方の視点から見た原爆や現代のガザの問題まで、社会的なテーマを、キャッチ―なドローイングを通して探っていきます
小林エリカ《Sunrise》 太陽の光が地球へ届くまでの時間と原子爆弾の光、そして終戦から2年後に生まれた作家の母親の記憶など、さまざまなイメージが絡み合うインスタレーション作品です
笠木絵津子さんの「現代物理学への旅」より3作品が上映されています
『戦後80年《明日の神話》次世代につなぐ 原爆×芸術』展 展示会場入口
米谷健+ジュリア《クリスタルパレス万原子力発電国産業製作品大博覧会(中国)》2016年
日本各地の伝統や風俗を取材していた太郎さんは、広島と長崎にも訪れています。広島・北広島町の伝統的な田植え祭り「壬生の花田植え」の様子や原爆ドームを写した写真などが展示されています。