アメリカの“ドーナツ王”となったカンボジア人男性の半生に迫る 『ドーナツキング』11月12日公開決定
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『ドーナツキング』ポスター (C) 2020- TDK Documentary, LLC. All Rights Reserved.
リドリー・スコットが製作総指揮を務める、“ドーナツ王”と呼ばれた男の人生に迫ったドキュメンタリー『The Donuts King』が、邦題『ドーナツキング』として11月12日(金)より新宿武蔵野館ほかにて公開されることが決定した。
アメリカ国内には約2万5,000店以上のドーナツ店が存在し、そのうちの5,000店舗があるカリフォルニア州に住む人々の朝の車通勤の定番は、「ドーナツ2個と1杯のコーヒー」。本作は、そんなアメリカ人が愛してやまないドーナツ店の経営を始め、資産2千万ドル(日本円で約22億円)をも所有する“ドーナツ王”となったカンボジア人男性の半生を描いたドキュメンタリーだ。
彼の名はテッド・ノイ。誰もがうらやむアメリカンドリームを掴んだ彼は、なぜアメリカに渡り、いかにして現在も脈々と継がれるドーナツ店経営に至ったのか。ドーナツの穴を覗き込むようにテッドの人生を覗き辿ってみると、カンボジア内戦、難民問題、大手チェーン店VS個人経営店の最新ドーナツ事情まで、幾多の困難を乗り越えながら、思いもよらぬ方向へ転がった人生と数奇なエピソードが紡がれる。
この度公開されたポスターには、スイートなドーナツ、ドーナツ、ドーナツ‥‥に囲まれたドーナツキングの姿が。【誰もが大好きなドーナツの誰も知らない驚きの真実】というコピーが添えられ、決して甘いだけでは終わらなさそうなストーリーを予感させる。リドリー・スコットは製作総指揮を務めた経緯について、「テッド・ノイのような複雑なキャラクターに心惹かれるからです。彼は、何もないところから出発しビジネスの手腕と家族全員の勤勉さで、アメリカンドリームを成し遂げた人物。この作品は、我々が生きるこの時代に重要な意味を持つ映画と言えます。難民がチャンスを得たとき、何が起こるのかをこの映画は示してくれる。今こそ、この物語が語られるべき重要な時期なのです」とコメントした。
監督は、新人ながら昨年のSXSWでその才能を絶賛された注目の女性監督、アリス・グー。誰もが大好きなドーナツにまつわる、誰も知らない真実に驚愕し、劇場を後にする頃には、もうドーナツが食べたくて仕方ない、好奇心とお腹を刺激する一作となっている。
『ドーナツキング』
11月12日(金)より公開