MY FIRST STORY Hiroの決断力「どんな選択をしてもなんとかなる」
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すべて見る若者から絶大な人気を誇る孤高のロックバンド・MY FIRST STORYの躍進が止まらない。
2021年12月17日配信リリースの新曲「PARADOX」が、同日公開の映画『マトリックス レザレクションズ』の日本版インスパイアソングに決定。「『マトリックス』の大ファン」と話すボーカル・Hiroが『マトリックス』のために書き下ろされた楽曲だ。
映画1作目が公開された1999年、Hiroは当時まだ5歳。幼少期にテレビで放送されているのを見て、アクションのカッコよさに惹かれたという。
「小学生の頃には、あの有名なネオが銃弾を避けるシーンの真似をしていました(笑)。今でも青春の思い出として残っています」
幼少期はエンターテインメントとして楽しんでいた『マトリックス』。しかし、大人になるにつれ、ストーリーや世界観が理解できるようになったことで、楽しみ方にも変化が。「違う映画を見ているような感覚でした」とコメントした。
「大人になってから見てみると、とても深い作品だなと。仮想空間なのか現実なのかという世界観のつくり込みは素晴らしいし、登場人物それぞれが抱える葛藤や思いへの感情移入もできる。より面白さを感じましたね」
『マトリックス』へのリスペクトとMY FIRST STORYのオリジナリティ”
特別な思いを持った作品の日本版インスパイア楽曲のオファーが来た際、まず抱いた感情は「なんで!?」という疑問と驚きだったそう。
「最初にお話をいただいた時は正式に決まっていたわけではなくて、やるかもしれないくらいだったんですよ。とりあえずつくってみて、それが決まれば嬉しいくらいのテンションでした。とはいえ、僕の中ではあの『マトリックス』だし絶対決まらないでしょ…!という感覚で(笑)。
まずは歌詞も入っていないメロディとオケだけのデモを聴いてもらって、気に入ってもらえたらいいな…と送ったらOKをもらえました。それにもまた驚いたけど、シンプルにすごく嬉しかったです」
「PARADOX」のメロディは今までのMY FIRST STORYとは少し異なり、洗練された印象を受けた。これまで以上にHiroの声が引き立つ一曲に仕上がっているように感じる。Hiro自身も「今までの僕らの楽曲とはちょっと違った感じになっている」と語った。
「今回は音数をかなり少なくしているんですよ。今までの楽曲と比べるとバンド感が抜けているメロディラインやテンポ感かもしれません。新しいMY FIRST STORYを楽しんでいただけたらなと思っています」
また、歌詞をつくり込む上では「『マトリックス』の世界観を壊さないよう、物語を俯瞰的に捉えた」と話す。それは、『マトリックス』で使われる独特なセリフの表現に感銘を受けたことに由来している。
「『マトリックス リローデッド』で「シルクでケツを拭くかのようだ」というセリフを聞いた時、すごい表現をするな!とすごく印象に残っていて。字幕ならではの表現かもしれないですけど、詩的でめちゃくちゃカッコよかった。それ以外にもそういった詩的表現が含まれたワードがいろんなところに使われているじゃないですか。だからこそ、歌詞に『マトリックス』の世界観を落とし込む時、意図せず作品のイメージを損なうメッセージが伝わらないように気を付けました」
「PARADOX」の歌詞の中には“「赤」か「青」”や“白いウサギ”など、作品の世界観を彷彿とさせるワードが散りばめられている。一方で、Hiroなりのオリジナリティも込められていた。
「『マトリックス』はネオとトリニティーの真実の愛を物語っていますけど、それさえも現実ではなかったら?というifの要素を考えて、僕なりのストーリーを取り入れながら歌詞を書きました」
「考えて悩むなら、最初の直感を信じる」
『マトリックス』では、キアヌ・リーヴス演じる主人公のネオを含め、多くの登場人物たちは様々な選択に迫られている。そこにちなみ、Hiroから「自身の人生の中で最大の選択」について話を聞いた。するとしばし逡巡した上で「大学に行かない選択を取ったこと」と口にした。
「もし大学に行っていたら、バンドを組んでいなかったと思います。当時は漠然とやりたいことがないから大学に行かないという選択を取りましたけど、結果的にそれが今に繋がっているなって。あの選択があったからこそ、このバンドをやっていると思うから、それが一番の選択かな」
生きていく中で様々な選択に迫られるが、決断をする際には大きく「悩み考える人」と「即決できる人」に分類されるだろう。それについて問うと、Hiroは「悩むことは少ない」と答えた。
「基本は直感を信じています。もちろん考えた末に結論が変わることもありますよ。だけど、考えて悩むなら結局最初の直感を信じることが多いですね。
迷っている時って、何が正解か分からなくなっている時じゃないですか。自分が満足できないから迷っている。それならいっそのこと考えて答えを探すのは止めて、最初に抱いた直感に一度立ち返る。その瞬間の自己満足でもいいと思っています」
「後悔したことも腐るほどあります」
決断の中には「後悔をしたことも腐るほどある」と話すHiro。後悔が重なれば、足踏みの状態に陥ることもあるはずだ。それでも前に進み続けられるのは「なんとかなる」というマインドを持ち合わせているからだった。
「世の中、どんなことがあってもなんとかなるんですよ。大人になって『マトリックス』を見た時、自分がネオの立場だったらどうするんだろうとめっちゃ考えたことがあって。6人目の救世主になるか、トリニティー1人を助けるか……究極どっちでもいいなと思って。確実にこっちの選択が正解だ、ということがなければどっちでもいいからノリで決める(笑)。どっちが正しいか分からないことを選ばなきゃいけないなら、悩んだって仕方がない。なるべく自分の直感を信じて動いた方が後悔は少ないですからね」
そんなHiroは直近も大きな決断をしていた。
「引越しをしようと思って、申し込むか申し込まないかは直近の大きな決断ですね。結局申し込んだんですけど(笑)。住む場所も含め、最近いろいろな決断によって変化が増えてきている気がします」
この決断力の強さが、今後のMY FIRST STORYの躍進に繋がっていくに違いない。
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撮影/奥田耕平、取材・文/阿部裕華
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