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『犬王』新特報映像公開 1月22日から発売のムビチケカード特典には松本大洋による描きおろしアートのクリアファイルが

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『犬王』 (c)2021 “INU-OH” Film Partners

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湯浅政明監督作『犬王』の新特報映像が公開された。

本作は、室町の知られざるポップスター「犬王」から生まれた物語を、変幻自在のイマジネーションで描くミュージカル・アニメーション。湯浅政明(監督)×野木亜紀子(脚本)×松本大洋(キャラクター原案)×大友良英(音楽)といった常に新作が期待されるクリエイターが集結し、『平家物語 犬王の巻』(古川日出男著)を原作に、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、そのバディである琵琶法師・友魚(ともな)の友情を描く。



新たな特報映像ではこれまでの特報とは異なる新カットが登場。タイトルコールは映画監督でナレーターとしても活躍する塚本晋也が務めている。異形の能楽師・犬王と、盲目の琵琶法師・友魚。偶然にも運命の出会いを果たしたふたりが、時代や境遇をものともせずに無我夢中で自由自在に踊る姿を描いた本作だが、新カットでは琵琶の音色と力強い歌声で民衆に熱狂を巻き起こし、さながらロックフェスのような興奮を感じさせる。さらに、神秘的な面の奥に光る目は一体…? これまで以上に息つく間も与えぬ、湯浅監督のイマジネーションが爆発した映像となっている。この映像は、1月22日(土)より劇場でも上映される。

早くも国内外から多くの注目を集めている本作について、いち早く本編を鑑賞した原作者・古川日出男からは「これは映画のモンスターである。スクリーンがこれほど怪物的にうごめき出すのを、私はおそらく初めて観た」と絶賛のコメント。また、脚本を担当した野木亜紀子も映像に圧倒されたことを明かしつつ「映画館で見ておけばよかったー!と後悔しないよう、彼らの失われた物語を、奪われた物語を、目撃する一人になってください」とコメントを寄せている。

また、本作のムビチケカードが1月22日より全国で発売スタート。その特典として、松本大洋による描きおろしアートのクリアファイルが付属される。ムビチケカードのデザインには、琵琶の音色に乗って楽しげに踊る能楽師・犬王と、琵琶法師・友魚の姿が。特典は、まるで絵巻物のような流麗なタッチでふたりを取り巻く人々の物語を表現したビジュアルがデザインされた和紙の風合いのクリアファイルになっている。

●古川日出男コメント
これは映画のモンスターである。スクリーンがこれほど怪物的にうごめき出すのを、私はおそらく初めて観た。しかも、それらの「うごめき」はポップで、悲劇的なはずなのに徹底して楽天的で、要するに痛快な「しいたげられた者たちの反撃」なのだ。映像だけではない。音楽も、それからキャラクターたちの声もぜんぶ蠢動している。私は、原作の小説を書いたはずなのだけれども、そうした事実はすっかり失念してしまって、スクリーンに映し出される「世界」に唖然とさせられている。にもかかわらず、身体は反応してしまっていて、揺らされている。私はシェイクさせられている。いったいこれはなんなのか、と私は素直に思った。そして、回答はこのコメントの最初に記した。これは映画のモンスターである。これはアニメーションのモンスターである。これは音楽アニメーションのモンスターである。

●野木亜紀子コメント
湯浅監督の鬼才たる所以を「どうだ!」と見せつけられ、ただただ驚愕するばかり。千尾のイルカが連なって、デッカい鯨が立ち昇る。ぽかんと見上げたこの私、遠い昔のあの場所で犬王の舞台を目撃した幸運な一人になってしまった。泣きたくなるようなアヴちゃんの艶やかな咆哮、腹に響く森山氏の確かな唄声、いつまでも何度でも聴きたくなる、麻薬のような音の波。帰り道は「♪デッカいく〜じら〜」と口ずさむこと請け合い。映画館で見ておけばよかったー!と後悔しないよう、彼らの失われた物語を、奪われた物語を、目撃する一人になってください。

『犬王』
2022年初夏公開

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