Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 本郷奏多が演じる100年先まで残る作品「将来家族ができたときに観せられるものがある」

本郷奏多が演じる100年先まで残る作品「将来家族ができたときに観せられるものがある」

映画

インタビュー

ぴあ

本郷奏多 撮影 / 奥田耕平

続きを読む

フォトギャラリー(13件)

すべて見る

2021年度後期NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(月〜土曜 午前8:00 NHK総合ほか)は、2007年度後期NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』の脚本を手掛けた藤本有紀によるオリジナル作品で、ラジオ英語講座とともに歩んだ3人のヒロインが紡ぐ100年のファミリーストーリーだ。

初代ヒロイン・安子役に上白石萌音、その娘となる二代目ヒロイン・るい役に深津絵里、るいの娘となる三代目ヒロイン・ひなた役に川栄李奈と、三者三様の魅力が光る。3世代の親子を描く今作は、岡山編・大阪編・京都編と、ヒロインのバトンが次の世代へと受け継がれていく、連続テレビ小説では初の試みでも注目を集めている。

物語を締めくくる京都編は、昭和40年代からスタート。父親の影響により時代劇が大好きで、侍に憧れているという三代目ヒロイン・ひなたをかき乱すのは、若き大部屋俳優・五十嵐文四郎(いがらしぶんしろう)。

そんな五十嵐を演じるのは、確かな演技力の持ち主である、本郷奏多。少し生意気で無愛想なところもあるという五十嵐を彼はどんなふうに見せてくれるのだろうか。

五十嵐は不器用 僕は世渡り上手(笑)

――今回演じられる五十嵐文四郎役をどのようなキャラクターだととらえていらっしゃいますか。

僕の演じている五十嵐文四郎は、川栄李奈さんが演じるひなたちゃんの相手役で、大部屋俳優ながらスターを夢見ている俳優さんという役どころです。夢のある、ガッツのある若者なのですが、不器用なので、ひなたとは噛み合っているのか噛み合っていないのか、という関係性のキャラクターでもありますね。

――五十嵐役と本郷さんご自身との共通点、そして違うと感じる部分はありましたか。

五十嵐くん、すごく真面目なんですよね。ひとりで京都に出てきて、時代劇俳優を目指して、夢のために一生懸命努力をしていて。彼の真面目さや前を向いて頑張っている姿は、とても親近感が沸きます。こう見えて、僕も実は、めちゃくちゃ仕事に対して真面目なんですよ。

違うなと思うのは、五十嵐くん、非常に不器用なんですよね。人に誤解なく言葉を伝えることが実は苦手で、そのせいか若干損している部分もあるんじゃないかというキャラクター。うまく伝えられずにもどかしさもある不器用なところは、僕とは全然違う部分ですね。僕は世渡りが上手な方だと思っています(笑) 五十嵐くんももうちょっと器用に生きられていたらと。

――五十嵐は不器用だというお話をされましたが、ひなたに対する接し方でも、こうしたらいいのにという思いはありますか。

それは全部思いますね。絶対に相手のことが好きなのに、わざと悪口を言ってしまうというか。好きな子ほど、ちょっかいを出していじわるをしてしまう感じのエピソードが多いので、五十嵐くんはかわいいなって思っています。

ひなた役の川栄李奈さんは素晴らしい女優さん

――五十嵐は、ひなたを大いにかき乱す役柄だそうですが、ひなた役としての川栄さんの印象はどうでしたか。

素晴らしい女優さんだなと、共演を重ねる度に思いますね。彼女もめちゃくちゃ真面目ですし、仕事に対しての考え方がすごくストイックで、ものすごく努力をしているのが見ていてわかるんです。でも、それを感じさせないように振る舞っている姿や現場での立居振る舞いは、女優さんでは珍しいぐらいのストイックさなので、日々尊敬しています。

――川栄さんと一緒の現場で印象に残っていることは何でしょうか。

変な意味ではなく、ほとんど会話をしないことですね。僕も川栄さんも、わりと仕事に対する考え方がけっこう似ている部分があると思っていて、僕も仕事に対して100の気持ちでやっているから、オンオフの切り替えがあるというか。とくにカメラがまわっていないときに無理に仲を深める必要はないという考え方といいますか。この考え方をしている人は、あまりいないんですよ。お互いに隣りにいるんだけれど、ずっと黙った時間が何十分も流れていても、どちらも気をつかっていない。だから、川栄さんのそういった空気感や温度感は、心地いいですね。

――安子とるいの恋愛模様について視聴者の方は注目していますが、京都編では、ひなたと五十嵐の恋はどのようになっていくのでしょうか。

安子とるいは、どちらかというと乙女な感じでしたが、ひなたはすごくヤンチャな男の子のような元気なタイプのヒロインなので、わかりやすいラブという形にはならないのかなと。ひなたと五十嵐は、外から見ると、小さい男の子と女の子が喧嘩しながらも「仲良いよね」と言われるような、微笑ましい感じに近いように思うので、あまりキュンキュンする瞬間はなさそうです。でも、最終的にはおそらくふたりはいい感じになる方向に向かっていくと思うので、楽しみにしていただければと思いますね。

先輩たちのぶんも責任を持って丁寧に演じる

――本郷さんは、連続テレビ小説には初出演ということですが、朝ドラに対する印象や実際に撮影に入られて感じたことはありますか。

今回はちゃんと1話から観ていますが、僕は完全なる夜型人間なので、お恥ずかしいのですが今まで朝ドラを観たことがなかったんです。でも、「今回朝ドラが決まったよ」と両親に報告したら、ものすごく喜んでいて、今回の出演は自分にとってとても大きなことだったと感じています。

――今回、3世代のストーリーを受け継いで演じられる想いも教えてください。

僕も視聴者として、安子編からずっと観続けていますが、ヒロインがつないでいく物語を世代ごとにキャストも一新されるけれど、根本のど真ん中で伝えたいものはずっと続いていくという印象があります。現場ではお会いしない先輩たちの想いも物語に注がれていると思うので、そのぶん責任を持って演じなくてはと。みなさんすごく素敵なお芝居をされて素敵なドラマを作ってくださっていて、迷惑をかけないようにしたいので、ちゃんと丁寧に演じています。

――朝ドラは毎朝15分のドラマですが、1時間ドラマや2時間近い映画とは、気持ちのうえで違う点はありますか。

お芝居をするという点では一緒なのですが、ペースは確かにとてもはやいとは思いますね。基本的にスタジオにはカメラが5、6台あって、ワンシーンを一発で撮ろうという心意気が感じられますし、長年朝ドラを作ってきていらっしゃるベテランのスタッフさんが集まっているので、技術部チームの能力値の高さをすごく実感しますね。

頑張ってこの日にこの量を撮り切らなきゃいけない、となったら、みなさんが質の高いお仕事をしてなんとか成立させるという、それぞれのポジションでのプロ意識を感じます。こちらとしてはその一発に向けて芝居に集中できるので、すごく助かっています。

――五十嵐役へのアプローチはどうされましたか。

大部屋俳優の知識はそんなになかったのですが、さすがNHKさんという点があって、たくさん資料をくださるんです。実際の大部屋俳優さんに聞いた生い立ちなどの資料を作ってくださっていて、その資料などで勉強させていただいたり、「この時代の大部屋はこういうのだよ」とDVDをいただいたり。すごく事前の準備をしてくださっているので、みなさまのお力のおかげで、役を組み立てられているという感じですね。与えていただいたものは全部真面目に読んで、取り組んでいます。

松重豊さんとの関係性にも注目してほしい

――劇中では、時代劇にはこれまで関わらない世界として展開していましたが、京都編からは直接ヒロインと関わりを持っているというところで、ストーリーの大きな転換点になるのでしょうか。

舞台は京都ということで、撮影所も京都にあるので、時代劇の中に出ている人とヒロインが混じりあっていくんです。川栄さん演じるひなたが大の時代劇好きという役なので、時代劇俳優さんとひなたが出会う場面で子どものようにはしゃいでいるところなどは、新しくて面白いんじゃないかなと思いますね。

京都編にむかって、今の岡山編にも少しずつ桃山剣之介の時代劇『棗黍之丞(なつめきびのじょう)シリーズ』が出ているじゃないですか。そこは視聴者のみなさんも「劇中劇で観たあの人がいる!」という感じで、楽しめるのではないかと思います。

――「モモケン」こと桃山剣之介役の尾上菊之助さんや、本郷さん演じる五十嵐と同じ大部屋俳優の伴虚無蔵(ばんきょむぞう)役の松重豊さんからは何かお言葉はありましたか。

おふたりともものすごく大先輩なので、背中を見ながら、毎日勉強させていただいています。おふたりとも、ものすごくかっこいいです。

――京都編を通して、五十嵐はどのように変化していきますか。

時代劇のスターになることを夢見て、日々一生懸命、アクションや殺陣の練習、エキストラをやったりしている青年ですが、最終的に夢がかなってスターになるかどうかは観ていただけたらなと。変化という意味では、内面の成長もたくさんあると思います。伴虚無蔵を演じる松重さんとご一緒するシーンがすごく多くて、虚無蔵さんから成長させていただけるエピソードもあるので、このふたりの関係にも注目していただけたらうれしいですね。松重さん、すごく素敵です。

――松重さんは、ずっと時代劇言葉で話すという、少し変わり者という役ですよね。

時代劇言葉で話しているのにも、ちゃんと理由がありまして。きっと視聴者の方からすると「なんだ、この時代劇言葉の人は?」という印象が、初登場から1、2週間ぐらいは続くかもしれません。でも「あ、そういうことだったんだ」と、理由がわかるようになっていて、やっぱり素晴らしい脚本だと思います。そのあたりも、しっかり観ていただけたらうれしいですね。

将来の家族に残せる「100年残る」映像作品は素敵

――撮影の合間の休み時間の過ごし方や、ロケに持っていくものはありますか。

フルタイムで寝ています。ご飯も食べずに、仕事か寝るかという、二択ですね。メリハリをつけて生きているんです。僕は「本郷奏多の日常」というYouTubeをやっていて、編集も自分でやっているので、ロケにはパソコンとカメラは必ず持っていきますね。空いた時間や、夜ホテルの部屋で、ひとりで動画の編集をしています。

――YouTubeでは、ポケモンカードやガンプラなどの趣味のお話もされています。

そうですね。どれも好きでやっていることですが、動画にもコスパというものがありまして、動画を作ろうとしたときに費やす時間をつい考えてしまいます。たとえばガンプラだと、すごい作品を作ろうと思ったら、1〜2週間はみっちりやらないといけない。

それを動画に小分けに出しても効果的じゃないので、1週間かけたものでも動画では10分に編集して公開するということになってしまうんですよ。同じことばかりやっていても飽きられてしまいますし、実はいろいろなバランスを考えながらやっています。

――『カムカムエヴリバディ』は、3人のヒロインが紡ぐ100年の物語ですが、本郷さんが思われる「100年後も残したい」と思うものはありますか。

映画は「100年残る」といわれているらしくて、僕はいろいろな映像作品に出させていただいて、それが後世に残っていくことはすごくうれしいですね。たとえば将来、僕にもし家族ができて、子どもや孫ができたときに、観ることができるものがあるのは、すごく素敵だと思います。

家族ではなくても、たくさんの方々が作品を観てくれて「あれこうだったよ」と言ってくれることも、とてもうれしいですし。だから、この仕事にやりがいを感じているので、これからも一生懸命やっていきます。

ぴあアプリ限定!

アプリで応募プレゼント

本郷奏多さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!

【応募方法】

1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。

こちらからもダウンロードできます

2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!

撮影/奥田耕平、取材・文/かわむら あみり、ヘアメイク/Hair and make up 髙橋幸一(Nestation)、スタイリング/川地大介、衣装協力/ティーニー ランチ
・パンツ ¥ 33,000 サバイ / HEMT PR
・シューズ ¥ 27,500 ヨーク / HEMT PR

問い合わせ先リスト

・サカスピーアール
東京都渋谷区神宮前3-15-21ヒルトップ原宿301
03-6447-2762

・ティーニー ランチ
東京都渋谷区神宮前2-24-4里見ビル2F
03-6812-9341

・HEMT PR
東京都渋谷区神宮前2-31-8FKビル3F
03-6721-0882

フォトギャラリー(13件)

すべて見る