オトコ気映画の巨匠マイケル・マンが東京の闇を斬る！
『TOKYO VICE』特集
『ヒート』『インサイダー』などで知られるハリウッドのオトコ気映画の巨匠・マイケル・マンが全編オール日本ロケで描く超大作ドラマシリーズがついに日本に上陸！ 巨匠の下にアンセル・エルゴート、渡辺謙ら日米の大スターたちが集結し、1990年代東京の暗部を描ききる。本特集では、『TOKYO VICE』を語るには欠かせないマイケル・マンをフィーチャーし、彼が誇る7大オトコ気映画とともに掘り下げていく！
オトコ気映画の巨匠マイケル・マンを
7大オトコ気映画で振り返る！
第1話の感想や今後の期待を語り尽くす！
映画ライター喋りっぱなし座談会
ハイクオリティドラマの日米の雄
WOWOW×HBO Maxの世紀のプロジェクト！
『ゲーム・オブ・スローンズ』や『セックス・アンド・ザ・シティ』などを生み出したアメリカのTV局HBOによる配信プラットフォーム、HBO Maxと、ドラマシリーズの名作を連打するWOWOWがガッチリ、タッグを組んだ！ ハイクオリティのドラマを追求する両者の、国境を越えた日米共同プロジェクト『TOKYO VICE』が、いよいよベールを脱ぐ。
1990年代の東京で新聞記者となったアメリカ人青年がはまりこむ、アンダーグラウンドの恐ろしい現実とは!? スリルとリアリティ、そして濃密な人間ドラマが息づくストーリーが、観る者の目をくぎづけに。ハリウッドの一流スタッフが結集し、世界でもっとも撮影が難しいと言われる東京でロケを敢行。日米豪華キャストが終結したことからも、このプロジェクトの本気度具合が伝わってくる。これまでにないスケールで圧倒する全8話。見逃すべからず！
アンセル・エルゴート、渡辺謙、伊藤英明……
かつてない日米の豪華キャストが集結！
とにかく、本作はキャストの豪華な顔ぶれに驚かされる。『ベイビー・ドライバー』でゴールデングローブ賞にノミネートされ、『ウエスト・サイド・ストーリー』でスティーヴン・スピルバーグに主演に抜擢されたのも記憶に新しい売れっ子アンセル・エルゴートが主人公の記者ジェイクを熱演。異国の裏社会に潜入し、恐ろしい事実に深入りすることになる姿を遺憾なく体感させる。
また、ジェイクに助言を与える刑事役に渡辺謙、ジェイクに協力する女性記者役に菊地凛子と、海外でも活躍する日本の実力派俳優が共演。さらに伊藤英明、笠松将、山下智久らの演技派アクターたちが裏社会へのミステリアスな案内人たちを演じる。そのキャラクターは敵か味方か!? クセのある俳優陣から、目が離せない！
オトコ気映画の巨匠マイケル・マン
7大オトコ気作品で掘り下げる！
監督のマイケル・マンは『ラスト・オブ・モヒカン』『ヒート』をはじめとする骨太な作品で鳴らし、『インサイダー』ではアカデミー賞にノミネートされるなどの実績を挙げ、ハリウッドの尊敬を集めている名匠。オトコ気あふれるドラマはもちろん、スタイリッシュな映像作りやセンスの良い音楽の配置にも定評がある。
TVシリーズの経験も豊富で、1980年代の『特捜刑事マイアミ・バイス』『クライム・ストーリー』をはじめ、多くの人気シリーズに深く関わってきた。製作総指揮を務めた本作は映画『ブラックハット』以来、実に7年ぶりの監督作（第1話を監督）でもある。剛腕演出の復活に期待大、なのだ！
『ラスト・オブ・モヒカン』（1992）
＜オトコ気ポイント＞
愛する者と引き離された男の情熱！
ハリウッドで何度となく映画化されてきた小説『モヒカン族の最後』の決定版的な映画化。18世紀のアメリカを舞台に、先住民の族長の息子として育てられた白人青年と、英国軍の大佐令嬢との恋をダイナミックに描く。愛する者と引き離された男の情熱を、強い筆圧で描いたマン節が冴えわたる。戦闘シーンなどのアクションも見どころで、スローモーションを活かした映像は鮮烈。アカデミー賞俳優ダニエル・デイ・ルイスが気骨のあるキャラになりきった。
『ヒート』（1995）
＜オトコ気ポイント＞
強盗一味と刑事のスリリングな対決！
マン監督のオトコ気映画のイメージを決定づけた傑作アクション。ロサンゼルスを舞台に、プロの強盗一味と、その逮捕に執念を燃やす刑事の攻防がスリリングに繰り広げられる。キャラクターの愛や怒り、使命感などの感情を丁寧に描きこみ、対決をエモーショナルに盛り上げていく演出が光った。市街地での銃撃戦をはじめとするアクションの描写も凄まじく、全編に熱気が満ち溢れている。アル・パチーノとロバート・デ・ニーロのアカデミー賞俳優競演も話題に。
『インサイダー』（1999）
＜オトコ気ポイント＞
信念を貫こうとする男たちの共闘！
たばこ業界の不正を告発した男たちの奔走を、実話に基づいて描いた社会派ドラマ。業界内部からの告発を試みた男と、報道記者としてのプライドを持つTVプロデューサーの、立場を超えた共闘のドラマが展開する。告発によって彼らは苦境に立たされるが、それでもなお信念を貫こうとする姿勢を、マン監督は骨太かつリアルに描写。『ヒート』に続いての主演となったアル・パチーノと、アカデミー賞にノミネートされ、これが出世作となったラッセル・クロウの共演もアツい！
『アリ』（2001）
＜オトコ気ポイント＞
カリスマボクサーの栄冠と苦悩！
不世出のカリスマ的なボクサー、モハメド・アリの栄冠と苦闘にスポットを当てた伝記ドラマ。無敗のままヘビー級王者となるも、ベトナム戦争の徴兵を拒否したことで王座をはく奪されたアリは、体制や社会に、どう立ち向かい、劇的なカムバックを遂げたのか？ 迫力あふれるリング場の激闘はもちろん、どんな困難に直面しても己の考えを曲げずに筋を通してきたアリの生き方に胸がアツくなる。肉体改造をして主演を務めたウィル・スミスは熱演が評価され、アカデミー主演男優賞にノミネート。
『コラテラル』(2004)
＜オトコ気ポイント＞
命の危険に直面して知る、生きることの意味！
多額の報酬と引き換えに、ひと晩の貸切運転に応じたLAのタクシー運転手。ところが、その依頼主が凄腕の殺し屋だったことから、彼は生きた心地のしない一夜を過ごすことになる……。スチュアート・ビーティーのオリジナル脚本に魅了されたマン監督が、ブラックユーモアを盛り込みつつ物語をサスペンスアクション化。ヌルい毎日を送ってきた運転手に生死の分かれ目という課題を与え、生きることの意味を問う。殺し屋役に扮したトム・クルーズのミステリアスなキャラも光った。
『マイアミ・バイス』（2006）
＜オトコ気ポイント＞
大都会の麻薬犯罪に挑む無鉄砲刑事たち！
自身が製作・脚本などを務めた1980年代の人気TVドラマシリーズを、映画でリメイク。マイアミ市警の無鉄砲刑事コンビが、麻薬ルートにまつわる陰謀に巻き込まれていく。刑事ドラマにマン流オトコ気演出がハマらないはずがなく、強い使命感を抱く男たちの奔走のドラマが展開。大都会の夜の描写を印象的に切り取ることに長けたマン監督が、本作でもその手腕を遺憾なく発揮して、闇に包まれたアクションをスタイリッシュに活写。『コラテラル』に続いてジェイミー・フォックスが熱演を見せる。
『パブリック・エネミーズ』（2009）
＜オトコ気ポイント＞
悪名高いギャングの悲哀に満ちた生き様！
1930年代の大恐慌時代のアメリカで悪名を馳せた実在のギャング、ジョン・デリンジャーの壮絶な生を描いた実録ドラマ。銀行強盗を次々と成功させた悪の英雄が、破滅へと向かっていくさまを丹念に描写。主演にジョニー・デップを迎え、ロマンスの色を加えつつ、その人間像を浮き彫りにする。時代の変化に取り残されていく男の姿に、一抹の悲哀も感じられ、味のあるドラマとなった。マリオン・コティヤール、チャニング・テイタムといった豪華キャストの共演も見どころ。
オトコ気映画の巨匠マイケル・マンを
7大オトコ気映画で振り返る！
第1話の感想や今後の期待を語り尽くす！
映画ライター喋りっぱなし座談会
『TOKYO VICE』放送を記念してマイケル・マン特集が！
WOWOWシネマでは、『TOKYO VICE』の放送・配信を記念して、＜マイケル・マン特集＞として代表作4作品を放送！ 珠玉の4作品を観て、『TOKYO VICE』とともにマイケル・マンのオトコ気にひたろう！
■『パブリック・エネミーズ』
5月17日(火)午後4時30分
■『マイアミ・バイス』
5月18日(水)午後4時45分
■『ヒート』
5月19日(木)午後3時20分
■『アリ』
5月20日(金)午後4時15分
『ハリウッド共同制作オリジナルドラマ TOKYO VICE』
WOWOWにて独占放送中 毎週日曜午後10:00（全8話）
WOWOWプライム
WOWOW 4K
WOWOWオンデマンドにて独占配信中
【無料トライアル実施中】
(c)HBO Max / James Lisle HBO Max / Eros Hoagland
Text：相馬 学
Photo：AFLO