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中村勘九郎主演の“五感を揺さぶる朗読劇”『バイオーム』製作発表にキャスト集結! 脚本の上田久美子、演出の一色隆司も意気込み語る

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スペクタクルリーディング『バイオーム』制作発表会見より 左から、一色隆司(演出)、安藤聖、成河、麻実れい、中村勘九郎、花總まり、古川雄大、野添義弘、上田久美子(脚本)  撮影:五月女菜穂

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“五感を揺さぶる朗読劇”の『バイオーム』が2022年6月8日(水)から東京建物Brillia HALLで開幕する。4月26日、都内で製作発表会見が行われ、主演の中村勘九郎をはじめ、出演する花總まり、古川雄大、野添義弘、安藤聖、成河、麻実れいらが思いを語った。

本作の脚本を手掛けるのは、宝塚歌劇団で心に残る名作を生み出してきた上田久美子。22年3月末に宝塚歌劇団を退団し、本作が初めての宝塚以外での脚本となる。そして、演出は『麒麟がくる』や『精霊の守り人』など映像作品で知られている一色隆司が務める。

上田久美子
一色隆司

主演する勘九郎は「こんなに豪華な皆様とご一緒できるというだけで幸せ。脚本を読んだだけでは、完成形がどうなるか全然分からないが、それはそれで本当に楽しみ。稽古をして、いい作品を皆様に届けられたら幸せに思う」と笑顔。

ルイとケイという8歳の男の子と女の子を演じることについては「四十の私が演じるとどうなるのかという不安しかないが、遠い昔に置き忘れてしまった純粋な心を本番までに取り戻してやりたい」。また会見では、歌舞伎の世界は「おじさんばかりだから......」と自嘲する場面もありつつ、歌舞伎以外での仕事は「出会い」が醍醐味だと語り、「じっくりと皆さんで話し合って、ひとつの作品を作り上げていくという楽しみがある」と語っていた。

中村勘九郎

脚本を読んだ印象を尋ねられると、古川は「目の前にメリーゴーランドがあるなと思って乗ってみたら、ジェットコースターになって。乗り終わったあとに、心を鷲掴みにされ、もう1回乗りたいと思える。そんな本だった」と独特な表現。成河は「直球で、日本への、あるいは戦後の日本社会への怒りのようなものも感じたし、あるいは逆に希望のようなものも感じた。上田さんのエネルギーをとてつもなく感じた」とすでに脚本を読み込んでいる模様。

古川雄大
成河

一方、野添は「最初に読んだときは『どうするの?』と思った」と素直な気持ちを明かしながらも、「実際に観ていくと、どんどん引き込まれて、観た方も持って帰るものがあると思う。とても楽しみな作品」と話していた。

野添義弘

全員が2役を担うキャスト陣、演出プランは・・・?

本作ではキャスト全員が1人2役を担う。勘九郎以外はみな「植物」の役を演じる場面がある。

勘九郎が演じるルイの母親・怜子と、クロマツの芽の役を演じる花總は「人間と植物の2役というのは初めて。ふたつの役の関連性も絶対大切なものがあると思うので、コミュニケーションをとりながら、作品の中で自分が果たすべき役割をつくっていきたい」。

花總まり

また、怪しげな花療法士ともえと、竜胆(リンドウ)を演じる安藤は「植物を演じたことがないので、どういった役作りをしていけばいいかと考えたときに、花言葉を検索した。竜胆の花言葉は“正義”。それはともえさんにも共通する部分だと思ったので、2役の共通項として、楽しんで演じられたら」。

安藤聖

麻実は家政婦のふきと、クロマツを演じる。「与えられた場所で淡々と堂々と根を張って生きるクロマツ。クロマツとは対照的な、家政婦ふき。植物の方はおだやかな感じで、ふきの方は緊張感を感じながら演じたい」と語っていた。

麻実れい

劇場公演は6月8日(水)~12日(日)の東京公演のみだが、会見では本作の舞台配信も発表された。詳報を待とう。

取材・文・撮影=五月女菜穂

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