SUPER★DRAGON志村玲於・古川毅・伊藤壮吾インタビュー「今は実験的なこともやるフェーズ」
音楽
インタビュー

左から伊藤壮吾、古川毅、志村玲於 撮影:友野雄
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5月11日リリースの楽曲『Brand New Music』を皮切りに年内毎月新曲リリースをスタートさせたSUPER★DRAGON。
6月8日は第2弾となる『Cruisin’』をリリース。
今回はメンバーの志村玲於さん、古川毅さん、伊藤壮吾さんに新曲の魅力のほか、メンバー間の絆エピソードなどを伺ったほか、梅雨ならではの悩みについても答えていただきました!
僕らの隣にいるような感覚になってくれたら

――新曲の『Cruisin’』は前作に引き続き、爽やかな曲調でありつつ、歌詞には大人っぽさもあると思うのですが、今回の楽曲のこだわりはどういうところになるでしょうか?
古川毅(以下、古川) そうですね。『Cruisin’』というタイトルの通り、パッと浮かぶのは夏の爽やかな夜をドライブしてるイメージ。そういうシーンにぴったりな、爽やかなダンスチューンになったんじゃないのかな、と思います。
――これまでとは少し違うイメージの楽曲になるわけですが、何か新しい魅力というものを自分自身たちに感じるところはありますか?
志村玲於(以下、志村) SUPER★DRAGONの曲って、ザ・大人の雰囲気というのはあんまりなかったので、今回はダンスでもそういう雰囲気を表現していけたらいいな、と思います。 ちょうど、夏に向けた今ぐらいの時期にぴったりな曲なので、もう一回聴いてみたい、見てみたい、と思ってもらえるようなパフォーマンスを目指していきたいですね。
――今までとは少し意識して変えていきたいな、というところもありますか?
志村 SUPER★DRAGONってやっぱりゴリゴリな曲が多いので、そことは差別化を図っていきたいですね。初めて聴く人が気になって、見てもらえるような入り口になったらいいな、と思います。

伊藤壮吾(以下、伊藤) そうですね。ライブでも何か新しい、「こういう感じなかったよね」とか、今までにないような表情を見せられたらいいのかなあ、と思います。披露をお楽しみに、という感じですかね。
志村 聴いてくれる人が僕らの隣にいるような感覚になってくれたら大成功かな、と思います。僕らの世界に入ってこられるようなものを届けられたらいいな。
――確かに、今までの楽曲の中に、ライブでもセットリストに入ってくると雰囲気は変わってきそうな。
志村 だいぶ違うもんね。
古川 そうだね。今までもやったことはあるんですけど、サポートバンドのメンバーの方々に入っていただくような形のライブだったら、なおさらこういうトラックは入ってくるんじゃないかな。バンドサウンドだと、もっと楽しめるテイストになってるんじゃないかと思います。
――毎月リリースされる中で新しく見せて行きたい、今のSUPER★DRAGONの魅力はどういったところになるでしょうか。
古川 今回の連続リリースはある種、実験的というか。再度、どういう方々に向けてやっていくかというところは模索中ではあるので、そういう過程を楽しんでいただければなあと思いますね。
3月にアルバムをリリースさせてもらって、そこで自分たちがやりたい表現やスタイルをしっかり再解釈できたんですけど、またそれとは違って、今は実験的なこともやるフェーズなのかな、と自分たちは捉えています。その中のアイテムの一つとして今回はこの『Cruisin’』をリリースするので、新しいテイストを楽しんでいただければ嬉しいですね。
ツアーで再認識した「BLUE」の存在

――歌詞を拝見していて、たまたまかなとも思ったんですけど、「BLUE」と入っているのは、これはファンの皆さん意識したところはあるんでしょうか。
古川 それは聴いているみなさんにお任せします!(笑)
――ちょっとこの「BLUE」と絡めてお伺いさせていただきたく……去年末からライブの機会も増えて、連続リリースもある中で、BLUE(SUPER★DRAGONファンの総称)のみなさんへの想いや、SUPER★DRAGONのみなさんの中でのBLUEの存在感が変化したところはありますか?
古川 去年から有観客でしっかりライブもできるようになって、昨年末のホールツアー、そして今年のライブハウスツアーもあって、いろいろと更新できたなと思いますし、ライブを通して自分たちの地力をちゃんとあげられたな、と思っています。特に今回のライブハウスツアーは結構シンプルな作りだったので、「自分たち次第」みたいなところをより強く感じたというか。その中で、やっぱりライブはファンのみんな、BLUEがいないと成立しないことをツアーを通してなおさら強く感じましたし、特に、最終公演の熱気がやっぱり、すごかったですね。それはすごくありがたいな、と感じたことなので、一緒にいい思い出をもっとたくさん作っていければな、と思っています。
志村 やっぱりBLUEという名前がついたことで、僕らの感覚ですけど一気に身近になったな、って。よりBLUEのことを考える時間も増えましたし、今まで僕らを支えてくれているBLUEに、何ができるのか、ということも考えます。
その上で、自分たちがやりたいことをどうやってバランスを取ってやっていくか、ということは、メンバーともよく話しますね。
――それだけ存在感が増している……。
志村 そうですね。本当に……本当に大きいな、って思います。
伊藤 やっぱりライブで一番BLUEの力を感じますね。名前が決まったのもよかったのかな、というのもありますし、ライブでより団結感があるというか。スパドラとBLUEというチーム感みたいなのは出たかな、とは思います。

スパドラのメンバーが「言葉なんていらない」と思う瞬間

――もうひとつ、歌詞の中から。「言葉なんていらない」という歌詞があるんですが、グループの中で、言葉がなくても阿吽の呼吸で伝わるような瞬間はありますか?
志村 それはやっぱりライブ中じゃないかな。
古川 うん、そうだね。
志村 ライブ終盤にかけての盛り上がりは、声をかけなくても、みんながそれぞれ気合を入れて同じ方向に向かって歩いていけるのはひとつありますね。 あとやっぱりライブ中はよく目があうので、その目で会話したりとか。
古川 目でどんなこと言ってんの?
志村 お前、こんなもんちゃうやろ、って(笑)
古川 煽ってるんだ?(笑)
志村 まあ、煽ることもあるじゃん?
古川 わかる、わかる。もっと来いよ、みたいな。
志村 もっと来いよ、もっと行こうぜ、というのはやっぱりライブではあるじゃないですか。ツアーだったら特に。
だから目とかで会話をしてアドリブじゃないですけど、その場でしか味わえない特別感を僕らも味わいたいですし、それをみんなと共有したい、というのはありますね。
――やっぱりライブ中にだんだんテンションが上がってくるものですか?
古川 そのライブにもよるよね。
あえて1曲目にそこまで強くいかないパターンもありますし。それはそれで徐々に駆け上がっていく感じも体感としては楽しいですし、って感じだよね。
志村 曲によってはライブというよりも作品として見せたいものもあるんです。その楽曲の世界観を見て欲しいときは逆に冷静になって、しっかり見せていくとか。
あとMCで雰囲気を変えたりとか、楽しい雰囲気を共有したいときはよく壮吾に頼っています。
古川 そうね。
それこそ阿吽の呼吸みたいなものというか。「ここでこういうのが来たらいいな」と思うタイミングで来てくれるときがあるんですよ。
今回のツアーの最終公演で、壮吾が面白かったよね。
伊藤 「それでは聞いてください」(笑)
志村 そうそう、「それでは聞いてください事件」!

伊藤 僕、いつも自己紹介で駅のアナウンスをやるんですけど、今回はライブで自己紹介がなかったんですよ。だから最後、東京の東京の一部の公演だったんですけど「ちょっとやっとく?」みたいな流れになって、「じゃあ東西線好きなんでやります、それでは聞いてください」って言ったら結構ウケたみたいで。
古川 それがアンコールのMCだったんですよね。本編最後の曲が、アルバムにも収録されている『-Tweedia-』というバラードだったんですけど、その曲振りが俺で「それでは聴いてください」って。バラードだし、結構しっとりした曲振りだったんですけど、そのテンションで壮吾が駅アナウンスに入り出したから、どうしたか、みたいな、ね。
志村 あれおもしろかった。歌うかと思った(笑)
古川 そうそう、それは阿吽の呼吸っていうか、偶然の産物でしかなかったですけど。
伊藤 別に狙ったわけじゃなかったんで、思いのほかウケてちょっとびっくりしました。
古川 壮吾だけキョトンとしてましたね。
伊藤 でも、僕に限らず、7年やっていればなんていうか……それぞれ足りない部分は補い合えてるのかなと思います。

古川 特に今回のツアーはMCも結構成長できたので。
伊藤 MCに関しては結構、話しましたね。
古川 そう。この公演は誰がこのときに話題振っていこうとか、細かく決めていったんです。何を話そうか、というのを、ある程度ざっくりとだけ決めといて、そこから自由に掛け合っていこうって。みんなで話をして作っていくことを今回のツアーのMCは特に意識していました。だから毎回楽しかったよね。
志村 うん、楽しかった。
――今まではもうちょっとラフな感じだったんですか?。
伊藤 人数が多いので喋るのが難しいよね、みたいなことは昔からあったんですけど、せっかくだし、全員が喋れたらいいよね、みたいなところがきっかけです。
――グループでの普段の生活や活動では、そういう「言葉はいらない」みたいな瞬間はありますか?
志村 もうメンバーいじるときぐらいですかね(笑)
古川 そういうことだよね(笑)
みんな、なんとなく察知できるようになっています。そういうとき、玲於なんかは何を言われるかわかって反応を用意してて、でもその用意してた反応がおもろくなくて、みんなで黙りこくる、みたいな。そこまでがワンセット。
――団体芸みたいな(笑)
古川 そうそう、でもアホなんで「なんか美味しい」みたいな顔してるんで。
志村 いやいやいや、美味しいだろ! 美味しい!
古川 全然美味しくないのに。
志村 美味しい顔してればおいしくなる!
古川 まあ、それはそう(笑)

梅雨の憂鬱対策をスパドラがアドバイス!

――リリースが6月ということで、梅雨の時期にありそうな悩みについて回答いただければな、と思います。
ひとつめ、雨続きでくよくよしがちなときに、気分を明るく保つには?
志村 紅茶を飲むことなんじゃないですかね。
古川 来た来た。紅茶、万能やな。
――紅茶お好きなんですよね。
志村 そうなんです。
例えば普通に紅茶飲むだけじゃなくて、贅沢にケーキをセッティングして、気分を上げるとか。ちょっと丁寧に紅茶をいれるとか。
古川 あー、なるほど。
志村 外に行かなくても、外で紅茶を飲むときと同じようなものを出せることで、ちょっとテンション上がるじゃないですか。そういうのをいただきながら、僕らのライブを見たり、音楽聞いたりとか。
古川 おっ。その曲が?
志村 (ちょっと渋めに)『Cruisin’』……おおっと、いま俺、すげぇだせぇな!(笑)
古川 (笑)玲於と壮吾が結構、濃い趣味があるからなあ。ちなみに壮吾は?
伊藤 電車さえあれば、というのはありますね。地下鉄とかいいんじゃないですか。地下だし、天気も関係ないので。
古川 ずっと地下にいろってこと?
伊藤 地下にいても……楽しめるとは思います。
古川 あー、例えば新宿駅とかさ。丸ノ内線を降りたところから3丁目まで歩いてるいけるところの施設とか。そのまま伊勢丹に行って紅茶とかケーキ食べて。
伊藤 帰りは地下をまた歩いて。
古川 うん、確かに地下街いいかもね。
伊藤 結構駅から直結みたいな屋根がある場所は多いので、結局は電車に乗ると思います(笑)

――では次に……そんな気分が落ち込んだことで、人の言動が気になってイライラしたり、怒りっぽくなったときに、怒りを持続させないようにするには?
志村 ……も、やっぱり紅茶なんじゃないですかね。
古川・伊藤 (笑)
志村 紅茶は自律神経が整うので。今は家にこもりがちなんで、紅茶を飲む人口がすごく増えたらしいんです。
日本って緑茶とコーヒーが多いんですけど、そこに紅茶もどんどんどんどん迫ってきていて。紅茶はリラックスさせる効果もあると思うので、飲んで落ち着くというのはありかな、って思います。
――おすすめの茶葉はありますか?
志村 そうですねー……。ダージリンのこれからの季節だとセカンドフラッシュあたりがいいのかなと思います。夏摘みの紅茶なんですけど。かなりクオリティの高い茶葉なので、多分何かあっても美味しいんじゃないかなって思います。えーっと、これどこまで説明しちゃおうかな?(笑)
――時間が許す限り……と行きたいところですが(笑)
本当にたくさん飲まれていますよね。ちなみにおうちにどれぐらいあるんですか?
志村 そうですね、基本僕は缶で買っているんですけど、多いときだと40種類ぐらい。今はもう少し減っているんですけど、それでも25種類とか。
――すごい!
志村 ミルクティー用の茶葉とか……中国茶や台湾茶とか意外とそういうところも手出しているので。
――お茶会ができてしまう……!
志村 任せてください!
古川 はははっ!

――古川さんはいかがですか?
古川 うーん……その怒りを100%収めるのは無理かもしれないけど、ある程度は自分で誤魔化せる方法を覚えておくのは大事だと思うんですよね。自分の機嫌を取るみたいな。玲於はめっちゃそういうのうまいんで。
志村 えげつないぐらい趣味あるんで。
古川 壮吾も多分それこそ電車乗ったらね。
伊藤 大体、解決します。
古川 俺も洋服が好きなので、そういうので結構リラックスしますね。買わなくても、意外とリラックスできるんだな、って最近気がつきました。見るだけでもいいし、自分の好きな服を着て出かけて、ウィンドウショッピングしたり、試着だけして悩んでみるとか、そういう時間だけでも楽しかったです。
あと、家で怒るようなことがあったときは、もうとりあえず寝る。
志村 まあまあ、そうだね。
古川 寝るって大事だなと思う。睡眠が取れていないと、いろいろ溜まったりするんですよね、意外と。紅茶じゃないですけど、自律神経が乱れるっていうか。 本当に健康には気を使えば使うほどいいことがあるんだろうな、と思います。
――梅雨の時期は、メンタルだけではなく、体調も崩す人は多いと思うんですが、普段、健康面で気をつけていらっしゃることはありますか?
志村 ツアー前とかは……
古川 そこ紅茶ちゃうんかい!おい!(笑)
志村 あっ。
古川 絶対、紅茶だろ、今の。
志村 健康って言われたから……まあ紅茶はそうね。
古川 今のが阿吽の呼吸です。
志村 (笑)ツアー前とかは、脂質を抜いたり、食事制限はしています。ツアーでは、体が基本なんで、それこそ筋トレやったり走ったりとか、ツアーに向けて体作ったりはします。


古川 逆に壮吾が食事制限をしているところは見たことがない。
伊藤 しないっすね。
古川 もう欲望のままにご飯食べてない?
伊藤 お菓子も欲望のままに食べてるし。ファーストフードもバシバシ食べてます。
――普段から食べられる方なんですか?
伊藤 いや、大食いとかそういう感じじゃないんですけど……でもまあ食べますね。
それこそライブ会場にお菓子とかあると多分一番バクバク食べてるのは僕です。
でも、僕も3月のツアーのときは身体の疲れからか、口内炎がひどくて。精神的な疲れは鉄道に乗ればいいんですけど、1週間ぐらいライブをやって1日休んでライブというスケジュールだったので、身体的な疲れはとれなかったですね。
――口内炎とか地味に辛いですよね。
伊藤 過去に例がないぐらいボロボロで、まともに食事も摂れませんでした。名古屋のホテルの近くの薬局でいろいろ効きそうなものを探したり……。次からはビタミン系のサプリを飲んだりした方がいいのかなと思いましたね。
ライブは楽しいですけど、やっぱり移動も多いので、疲れるのは疲れますね。

――では続いて。梅雨と言えば、髪がまとまらないという悩みを抱える人も多くいますが、皆さんはいかがですか?
古川 あるじゃん。
志村 俺だ。なんか前髪だけ天パがあって。どんどん、どんどん滑り台みたいになっていきます。
古川 東京サマーランドみたいなね。
志村 そうそう、形成される。
古川 この夏一番のウォータースライダー(笑)
志村 傾斜すごいからね! よくそれでメンバーにいじられます。特に和哉。
――女性の方でも悩むことが多いかと思うんですけど、アドバイスがあれば。
こういうまとめ髪がいいよ、とか。
志村 やっぱりオイルとかでやっぱまとめるのがいいのかな。
濡れ髪じゃないですけど、雨が降ってもそれでまとまりますし。
あとツヤツヤしている髪の女性はやっぱり色っぽく見えて素敵だなあ、と思います。

――では最後に。梅雨の憂鬱を吹き飛ばすような“プレイリスト”をSUPER★DRAGONの曲、3曲で作るとしたら? 1曲は『Cruisin’』を入れていただいて。
古川 梅雨に聴いて……
蒸し暑いのがまず嫌じゃないですか。そんな中でめっちゃ暑苦しい曲を聴いてもな……
伊藤 さわやかになるような……『Summer Breeze』とか。
古川 あー、これからの夏を逆に楽しみに。
伊藤 できるかなー、と。
古川 じゃあ、『Cruisin’』、『Summer Breeze』、『君は1000% (Vantage Remix)』!
志村 うん、いいね!
古川 今が憂鬱なら、これから来る夏、先の楽しみを考えてほしいですね。








取材・文:ふくだりょうこ 撮影:友野雄
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