「真面目で真っ直ぐすぎるキャラクターとして描きたかった」 アンガス・マクレーン監督が『バズ・ライトイヤー』を解説
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『バズ・ライトイヤー』 (C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
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すべて見るディズニー&ピクサーの大傑作『トイ・ストーリー』シリーズのバズ・ライトイヤーの原点を描く『バズ・ライトイヤー』。監督アンガス・マクレーンら制作陣が、大切にした”バズらしさ”を明かした。
ピクサー・アニメーション・スタジオの第1作目にして、世界で初めての長編 フルCGデジタルアニメーションとして誕生した『トイ・ストーリー』。世界中が涙した続編の『トイ・ストーリー3』、そして米批評家から「3つの続編の中で最も素晴らしい」など大絶賛の嵐となった『トイ・ストーリー4』はともに日本でも興行収入100億円を超える大ヒットを記録。
本作は『トイ・ストーリー』シリーズのアンディが大好きな映画の主人公、“スペース・レンジャー”のバズ・ライトイヤーを描く物語だ。
『トイ・ストーリー』ではウッディの相棒として数々の冒険を共にし、誰よりも仲間想いな一面を発揮してきた“おもちゃ”バズ。本作の監督アンガス・マクレーンら制作陣は、〈性格〉〈声〉〈CG〉〈デザイン〉というあらゆるポイントにおいて、“おもちゃ” のバズらしさを大切にしつつ、新しい要素も加えながら本作の“スペース・レンジャー”バズを描いたという。
“おもちゃ”バズの原点となる“スペース・レンジャー”を描くにあたって、マクレーン監督は「“おもちゃ”のバズは、自分のことを本物のスペース・レンジャーだと思うほど、真面目で真っ直ぐな性格なんだ。何事に対しても真剣で、そこから生まれるユーモアもあるよね。本作でも彼を、そんな真面目で真っ直ぐすぎるキャラクターとして描きたかったんだよ」と、大切にした“バズらしい”〈性格〉を解説。
『トイ・ストーリー』でアンディの誕生日プレゼントとして登場した“おもちゃ”のバズはあるとき、自分がおもちゃであることを知り自暴自棄になるも、仲間の優しさに触れた事でウッディたちと協力するようになり、常に諦めることなくピンチに立ち向かっていった。
『トイ・ストーリー3』では敵のクマのぬいぐるみ“ロッツォ”を危機から救うなど、シリーズを通してバズの真っ直ぐさは、多くの感動を生み出してきた。
本作で描かれるのは、責任感は強いけど、他人に頼るのが苦手な“スペース・レンジャー”。自分の力を過信したために 1,200人の乗組員と危険な惑星に着陸してしまう。真っ直ぐな彼は、全員を帰還させるべく、危険なハイパー航行へ挑むも、“62 年と7か月と5日”が経った世界に不時着。親友すらいない“62年後の世界”で 新たに出会う仲間との冒険を経て、“仲間に頼ることの大切さ”にも気付いていくこととなる。
マクレーン監督は、バズの声にもこだわった。本作でバズの声優を務める、『アベンジャーズ』シリーズのキャプテン・アメリカ役等で知られるクリス・エヴァンスの起用について、「彼の演技には、“バズ・ライトイヤー”というキャラクターにピッタリな、真面目さとユーモアセンスがある。加えて、言葉では説明できない“映画スター”らしさがクリスにはあるんだけど、それもこの堂々とした“バズ”というキャラクターに必須なものだったんだ」と、“バズらしさ”を表現するための〈声〉を追求したと打ち明けた。
〈CG〉面では、そんな人間味あふれる“バズらしさ”をより身近に感じられるような試みも採用。マクレーン監督は、「これまでのバズのビジュアルを守りつつ、進化した映像技術も採用した。より“映画”らしく感じられるようにしたかったからね。コントラストを際立たせるグラフィックを駆使したり、レンズや照明テクニック、影や雰囲気にもこだわって、過去の映画とはまた一味違う、 シネマティックな雰囲気を生み出したんだ。CGは冷たい印象になってしまう可能性も秘めているけど、そうならないようにしたよ」と解説。
そしてその“バズらしさ”の追求は、〈デザイン〉でも表現された。プロダクション・デザイナーのティム・エヴァットは、「デザインの中に、あの“おもちゃ”の構成要素をしっかり組み込むように注力したんだ。それと同時に、今回のバズのスーツに は“スペース・レンジャー”らしく、宇宙的なリアリティも持たせるようにしたよ」と“バズらしさ”と、本作らしい要素を同居させたことも明かした。
“誰よりも仲間思い”のバズ・ライトイヤーの誕生には、涙なしには語れない深い物語があった。バズとウッディたちの絆が世界中を感動の渦に巻き込んだように、本作でもスペース・レンジャー“バズ”と新たな仲間との絆がどんなドラマを生み出すのか?
『バズ・ライトイヤー』
7月1日(金)より公開
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