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主役はオーディションで選ばれた10人の女優達 舞台『abc♢赤坂ビーンズクラブ』上演中

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舞台『abc♢赤坂ビーンズクラブ』ゲネプロより

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「10名の女優による演劇レヴューショウ!」をコンセプトに、芝居、歌、ダンスやコントを繰り広げる舞台『abc♢赤坂ビーンズクラブ』が、7月7日(木) に赤坂RED/THEATERにて開幕した。

本作の立案者であり、『バクステ』『画狂人 北斎』などヒット作を次々と世に送りだしてきたプロデューサーの難波利幸によると、この舞台がレヴューショウになった理由として「僕はエノケン(榎本健一)が活躍していた軽演劇の時代が大好きで、そこから『ゲバゲバ90分』※や『タモリ俱楽部』のような、歌だけでなく、ダンスやコント、お芝居で構成された作品を観て育ちました。ただ今の時代、そういった舞台もあまり見かけないし、それなら『キャバレー』(1972年)や『アメリカン・グラフィティ』(1973年)といった映画を参照に、アメリカンテイストを盛り込んだ、とことんくだらない“笑い”に特化した90分のレヴューショウを僕たちが作れば、現代において特別な作品になると考えたからです」と語った。

舞台は素舞台でシーンによって幾つかの台座が置かれ、四方をストリングカーテンが囲んでいるのみ。板の上には最大10人の女優が立ち、彼女らが発する「観客を楽しませたい」という一途なエネルギーに溢れた芝居だけが今作を作り上げる。舞台に立つakari(山下朱梨)、hinata(唐澤ひなた)、karin(水野花梨)、marika(大野まりか)、mei(福田愛依)、miyu(横田実優)、nonoka(横山乃々香)、rina(里奈)、seren(楠 世蓮)、yuri(友部柚里)の10人はオーディションで選ばれ、難波が「観客の心を掴む魅力に溢れていた」と言った通り、各々から力強い個性が感じられた。彼女らは、芝居で観客を泣かせ、キレのあるダンスで我々の胸を躍らせ、美しい歌声で聴衆の心を揺さぶる。幾度も早替えをこなし、暗転中には小道具を片付ける黒子にもなる。彼女たちの八面六臂の活躍は、今作をDIY精神に満ちた、既存の演劇への反抗を旗印とした“パンク・ロック演劇”ともいえる作品に仕立てた。

今作は見どころ満載で、いつ心を惹かれるのかは観客の感覚次第。そのため何度でも観劇が可能だ。そもそも演劇の面白さはそんな自由さにあるのではないか。その中でも「僕の尊敬する人」と難波が信頼を寄せる堤泰之が脚本を書いた幾つかの芝居が色鮮やかな心象風景を描いていて印象的だ。

この舞台の主役は10人の女優だ。彼女たちが舞台上で懸命に生きる姿を目に焼きつけて欲しい。それが明日への生きる活力に繋がるはずだ。公演は18日(月・祝) まで。

※『ゲバゲバ90分』:’69年10月から’71年にかけて日本テレビ系にて放送され、驚異的な人気を誇った伝説のコントバラエティ『巨泉×前武 ゲバゲバ90!』

取材・文=竹下力

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https://lp.p.pia.jp/article/news/236904/index.html?detail=true

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