ピアノで描いた鳥の鳴き声に聴き惚れたい ピエール=ロラン・エマール ピアノリサイタル メシアン『鳥のカタログ』
クラシック
ニュース
ピエール=ロラン・エマール ピアノリサイタル
2017年に東京オペラシティ・コンサートホールでのメシアン:『幼子イエスに注ぐ20のまなざし』において、聴衆を圧倒する演奏を披露したフランスの叡智ピエール=ロラン・エマールが、メシアンのもう一つの大作『鳥のカタログ』を引っさげて来日する(2022年11月3日:東京オペラシティ・コンサートホール)。
150分にも及ぶ大作『鳥のカタログ』は、構成される13曲それぞれに、イソヒヨドリ、モリフクロウ、ヨーロッパウグイスといった鳥の名前がタイトルにつけられている。これらは、鳥類学者でもあったメシアン自身がフランス各地で聞いた70種類以上の鳥の鳴き声を、聞いた場所やその場の情景や時間とともに楽譜に書き表した画期的な作品だ。とはいっても、鳥の声そのものを再現したわけではなく、いわば自然全体の印象を、メシアン自身の音感覚で描いたもの。まさにメシアンならではの世界観が楽しめる名作だ。
2016年には、芸術監督を務めていたイギリスのオールドバラ音楽祭において、鳥が鳴く実際の時間である朝4時から深夜までの丸一日をかけた全曲演奏を行ったことが大きな話題となったエマールの、今回の解釈や如何に。ピアノファンならずとも気になるコンサートとなりそうだ。
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=15027
【日時】2022年11月3日[木・祝]15:00 (終演予定:18:15頃)
【会場】東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル
【出演】ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
【曲目】
メシアン:鳥のカタログ(1956〜58)(全曲)
第1巻)1.キバシガラス 2.ニシコウライウグイス 3.イソヒヨドリ
第2巻)4.カオグロヒタキ
第3巻)5.モリフクロウ 6.モリヒバリ
第4巻)7.ヨーロッパヨシキリ
第5巻)8.ニシヒメコウテンシ 9.ヨーロッパウグイス
第6巻)10.コシジロイソヒヨドリ
第7巻)11.ヨーロッパノスリ 12.クロサバクヒタキ 13.ダイシャクシギ