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『デリシュ!』冒頭映像公開 “デリシュ”と名づけられた創作料理のレシピが

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『デリシュ!』 ©︎2020 NORD-OUEST FILMS―SND GROUE M6ーFRANCE 3 CINÉMA―AUVERGNE-RHôNE-ALPES CINÉMA―ALTÉMIS PRODUCTIONS

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9月2日(金)より公開される映画『デリシュ!』から、主人公の料理人マンスロンが檄を飛ばす公爵家の厨房を捉えた本編冒頭映像が公開となった。

本作は、美食の国、フランスを舞台に、世界で初めてレストランを作った男の爽快な人間ドラマ。貴族と庶民が同じ場所で食を共にすることが考えられなかった時代のフランスで、「レストラン」は誕生した。フランス革命と共に訪れる「食の革命」、世界初のレストラン誕生の秘密が今明らかになる。

1789年、フランス革命前夜。宮廷料理人マンスロン(グレゴリー・ガドゥボワ)は、自慢の創作料理“デリシュ”にジャガイモを使ったことで貴族たちの反感を買い、主人である傲慢な公爵(バンジャマン・ラベルネ)に解任されてしまう。失意を抱えた彼は、息子(ロレンゾ・ルフェーブル)を連れて実家に帰る。ある日、料理を学びたいという謎めいた女性ルイーズ(イザベル・カレ)が現れ、彼女の助けと息子の協力を得たマンスロンは料理を作る喜びを再び見出し、世界で初めて一般人のために開かれたレストランを営むことに。店はたちまち評判となるが、公爵が訪れることになり……。



本作のタイトル『デリシュ』とは、フランス語で「美味しい」を意味する言葉。公開された本編映像は、小麦とバターを合わせ、ミルクと卵を混ぜ合わせて生地を繊細にこねていく描写で幕をあける。生地を円形の型で切り込み、薄くスライスしたジャガイモにトリュフを詰めていく。その上に三日月型の生地を重ね合わせて、仕上げに卵黄を塗る。実はこの料理、マンスロンが“デリシュ”と名づけた自慢の創作料理なのだ。その出来映えをルーペで覗き込むマンスロン。だが、フライパンを落とすけたたましい音に静寂はかき消される。

次に映像は見習いの少年の背中を追って、マンスロンが仕切っている宮廷料理の厨房へ。そこには鍋を洗う者、野菜を切る姿、器用にフライパンを返す料理人もいる。厨房内を一望したマンスロンが、「バターだ!精を出せ!バターを使え。惜しみなく」と叫ぶ下で、白い作業着とコック帽の料理人たちがそれぞれに忙しく料理を続けている。「魚介には氷を、肉には火を、鳩はレアに、野菜はカリカリに」と、すべての料理に気を配るマンスロンの視点の先には、色とりどりの野菜、氷漬けの新鮮な魚介類、グリルで焼いた肉などの映像が畳みかけられ、思わず食欲をそそられる。

「ただ作るんじゃない。うまい料理を作るんだ。喜ばせろ!」と、公爵の食事会に集った貴族たちに極上の料理を給仕しようとするマンスロンの姿から、公爵への忠誠心と料理人としてのプライドが垣間見える内容となっている。

この後、マンスロンが精魂込めて作ったメニューと自慢の創作料理“デリシュ”がゲストたちに振る舞われる。だが、当時のフランスでは、ジャガイモは豚のエサとして使われることが多く、貴族が口に入れる食材ではなかったことから、事態は誰もが予期しない方向へと進んでいくことに……。自分を信じる料理人マンスロンには、果たしてどんな未来が待ち構えているのだろうか。

『デリシュ!』
9月2日(金)より公開