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上演中止から1年越しに実現! 豪華武将がそろい踏みの『イケメン戦国THE STAGE』キャスト座談会

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『イケメン戦国THE STAGE~連合軍VS“戦乱の亡者”雑賀孫一編~』より 左から)前嶋曜、星元裕月、橋本全一、米原幸佑、天野眞隆、滝川広大 撮影:森好弘

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『イケメン戦国THE STAGE~連合軍VS“戦乱の亡者”雑賀孫一編~』が8月18日(木)~23日(火) にヒューリックホール東京にて上演される。

全世界でのシリーズ累計会員数3,500万人を誇る女性向け恋愛ゲーム「イケメンシリーズ」の人気タイトル『イケメン戦国◆時をかける恋』を原作とした舞台版『イケメン戦国THE STAGE』(通称、戦ステ)。

シリーズ第八弾の今作は、谷口賢志演じる舞台オリジナルキャラクター「雑賀孫一」に、小笠原健率いる織田軍と、戦ステ初参戦となる鮎川太陽率いる武田軍、橘龍丸率いる上杉軍が連合軍となって立ち向かう、舞台でしか体感できないオリジナルストーリー。

2021年に中止となってしまった幻の公演が一年越しに上演する運びとなった。織田軍として出演する伊達政宗役・米原幸佑、明智光秀役・橋本全一、豊臣秀吉役・滝川広大、石田三成役・天野眞隆、徳川家康役・前嶋曜、森蘭丸役・星元裕月に、上演に向けた思いや今作ならではの見どころを聞いた。

レベルアップしたものをお届けしたい

――中止公演が再び上演されることになり、出演が決まったお気持ちをお聞かせください。

天野 石田三成役の天野眞隆です。中止ではなく、延期という形で再び稽古が今できているのも幸せですし、改めてレベルアップした形でお客様に届けられることが嬉しく思っております。

橋本 明智光秀役の橋本全一です。去年中止になってしまって、キャストが変わってしまったところはスケジュールの関係であったりするのですが、一年越しにこうしてまたみんなと集まって、また孫一編を新しく作れるというのは幸せに感じます。

滝川 豊臣秀吉役の滝川広大です。自分たちも悔しい思いをしたんですけど、たぶん楽しみにしてくださっているお客様もすごく残念な気持ちがあったと思うので、今回またできるということで喜びもありつつ、最後まで走り抜けられることをみんなで信じて頑張るしかないですし、改めて奇跡のようなものを信じる期間だと思っているので、自分たち含め、お客様と成功できるように願うしかないです。

米原 伊達政宗役の米原幸佑です。今回、「戦ステ」オリジナルの谷口賢志さん演じる孫一というキャラクターが出るのですが非常に素敵なキャラクターで。尊敬する役者さんでもある賢志さんが作った孫一を去年見せられなかったことが一緒に作っていてももったいないなと思っていたので、今年はどうにか素敵な孫一編を届けられたらいいなと僕も切に願っているところです。

前嶋曜

前嶋 徳川家康役の前嶋曜です。延期という形で再びみんなで集まれて安心はしているんですけど、やっぱりコロナの状況があって何が起こるかわからない状況なので、感染対策はまず気をつけながら稽古はしていますが、今回僕は2回目の参加で。今回がようやく家康という役の魅力が引き出せるんじゃないかなと思っているので、改めて「戦ステ」を盛り上げて行きたいなと思っています。(編注:初参加は武将が劇中ホストを演じるスピンオフ的な作品『イケメン戦国THE STAGE スペシャル 初夢!~ようこそ!くらぶ乱世へ~』だったため。)

星元 森蘭丸役の星元裕月です。延期というのも当たり前ではないので、すごく有り難いことだなと思います。開催できることが前提でやりたいとは思っているのですが、毎日の稽古をこのメンバーと一緒にとにかく楽しんでいって、作り上げる工程でも得られるものがあると思うし、それを私達がSNSで伝えてお客さんに見てもらって、まず演劇に至るまでのプロセスを楽しんでいただくことも今回は大事なのかな、と。そういった今の一瞬でさえも大切にしていきたいな、愛していきたいなと思っています。最終的にはもちろん舞台上で開花させてあげられたらいいなと思っているので、お花が咲く瞬間を楽しくハッピーにやっていきたいと思っています。

今作は“漢祭り”、武将のドリームマッチ!

――舞台オリジナルのお話ということで、今作ならではの見どころは?

米原 武将出まくってるやん!って、豪華だなと思いましたね。武将の渋滞がすごいです(笑)。たくさん出ている中でも、みんなそれぞれちゃんと見せ場があるので、どの推しが見たくて来てもきっと納得してもらえるし、男性キャラしかいないというところにまた原作とはひと味違ったオリジナルならではの熱さを感じています。

橋本 あと今回、絶対にタッグを組まない人たちが連合軍としてタッグを組むので、こういう楽しみがあるのか、と。

星元 そうですね、確かに!

米原 ドリームマッチ感はあります。

天野 いつもはキュンキュンですけど、今回は本当に「すげえ!カッコイイー!」みたいな。

米原 “漢”って感じ。

天野 漢祭りです!

滝川 あと、賢志さん演じる孫一がどういう人なんだろう? と皆さん思って観に来る方も多いと思うんですけど、賢志さん自身も「イケメンの顔面をぶち壊す」みたいなことをおっしゃっていて、その通り無茶苦茶やっているんですが、どんなバックボーンがあってそういう生い立ちに至っているのか、というところがすごく細かくドラマがあって、それを経て結託した瞬間の強さが爆裂しているんです。そこまでのストーリーがドラマとして面白いと思います。

滝川広大

星元 今回他の人のシーンも稽古場で「カッコイイな」と思って見ているし、「イケメン戦国」を知らないお客さんにも楽しんでいただけると思います。本当に構えずに観てもらいたいというか、あまり先入観を持って観てほしくないなと思っているんです。「原作は女性向け恋愛ゲームだからちょっと……」と思っている男性の方にも観てほしいし、いろんな人に観てほしいです。

前嶋 登場武将が過去最大の総勢17人ということで男臭さがあって、そこの泥臭い部分を劇場で味わってもらいたいです。

天野 あと今回、初めての演出もあり、そこは見どころかなと思います。

――それはやはり今作の伊藤マサミさんならではの演出ということでしょうか?

滝川 マサミさん本人から、「敢えて男たちが一緒に言うことに男らしさのカッコよさがある。それを全力で真剣に言ってください!」と言われて。それが戦う意志や、相手に対する誠意であったりを伝えられるポイントでもあると。

天野 マサミさんならではですね。新しいシーン盛りだくさんで全力でお届けします!

橋本 マサミさんは「去年をなぞるのではなくて、新しいものを作っていこう」と仰っていて。せっかく1年経ったし、新しいものをまた新たに作っていけたらと仰っていました。

生々しい殺陣にも注目!

―――稽古はスムーズですか?(※取材は7月末)

橋本 今ですか? 全然スムーズじゃないです(笑)。

全員 (笑)。

米原 でも、相変わらずって感じですね。

滝川 いつも通りですね。「戦ステ」は全員が稽古で揃うことがあまりないので。

米原 そこが原作らしいというか。織田軍とか○○軍とかそれぞれの武将が抱えている想いはあるんですけど、稽古もみんなが揃っていなくても、いざ場当たりなど通し稽古で固まっていったときに、「あ、やっぱりいざ集まったら結託するんやな」みたいな。そういうのは毎回本番中に感じます。

米原幸佑

橋本 それ面白いですよね。稽古のときは大丈夫?ってなるけど、いざ劇場入ったら、「おお、これだ!」みたいな(笑)。

米原 今までもあまりスムーズだったり、和気あいあいに稽古が終わったね!ということは1回もないので(笑)。

――1回も!?

米原 1回もないです(笑)。

天野 確かにみんなゲッソリはしていますね(笑)。

米原 絶対にどこかで誰かが、「このシーンはこれじゃないよ」とか意見を言ったりして、それで出来上がっていくのが「戦ステ」っぽいなと思うし、今回もたぶんそんな簡単には稽古も進まないだろうと思っています(笑)。でも、どこかでその掛け算が起こったときがすごいな、と毎回思いますね。

――「戦ステ」は殺陣シーンがとても多く、これまでアクロバティックな殺陣もあったりしますが、今回はどのような感じですか?

天野 今回、殺陣がめちゃくちゃ多いんじゃないですか! 毎回多いから、どれが一番多いとかわからないですけど(笑)。

米原 武将がやっぱり多いので、それぞれのキャラに合わせた戦い方がありますよね。

星元 「戦ステ」シリーズ自体も色々試行錯誤があって、殺陣をつけてくださる方も数回変わったりしているんです。初期はぐるぐるアクロバティックな動きも多かったんですけど、途中からそれが中和されていったり、今回は割りと正統派な殺陣が多いかなと思います。

米原 今回の殺陣で言うと、戦いは生々しいなと思います。話も生々しいから、すごく合っているのかなと感じます。

安心感のある織田軍

――これまでシリーズを重ねてきて、絆や変化を感じている部分はありますか?

天野 安心感がありますね。

米原 だってこの6人の中で唯一初演からのキャストじゃない?

天野 お恥ずかしながら、そうですね。

米原 いや、誇れよ(笑)!

天野 嬉しいことです(笑)、織田軍は一番キャスト変更が少ないというのもあると思うんですけど、安心感がとにかく半端ないです。やっぱり稽古場に昨日幸佑くんが合流したときも、「あ、織田軍来たぜ!」と気持ち的なテンションは上がりますし、舞台上にいても、みんなの顔を見ていると、緊張というよりも「楽しいな」とか、居心地の良さを感じます。

天野眞隆

橋本 普通は芝居の打ち合わせをするじゃないですか。でも、「戦ステ」は結構シリーズが続いているので、打ち合わせをしなくても大体わかる。どういう動きをしてくるのか、ここで目を合わせたいな、と思ったら目が合ったりとか。そういうところに絆を感じますね。

滝川 先程米原さんが言ったように、みんなそれぞれが個々でバラバラな思いがあっても結託して集中するときにバッと行くという、織田軍にはそういう部分をすごく感じて安心感があって。安心している中で、締めるところはきちんと各々で締めることができる現場だと感じるので、作品の熱も上がりますし、届ける想いというのも強い現場だなと思っています。

米原 曜とかは異例な「くらぶ乱世」で初参加という部分もあったりするんですけど、やっぱり「イケメン戦国」のキャラクターがしっかりあるので、キャストが変わったとしても毎回しっかり演じて、新キャストも昔から居たかのように居るので(笑)、それがすごいな、と。原作の力もあったり、役者のパワーもあって掛け合わさっているのかな、と感じますね。曜も「あ、家康だな」とすぐに思いましたから。

前嶋 僕はまだ2回目の参加なんですけどすごく安心感があって、大船に乗ったつもりでやらせてもらっているんですけど、「戦ステ」は殺陣も多いし、キャストの方はみんなすごい勢いのあるオーラがあってその現場の雰囲気が好きなんですよ。だから、やりやすいし、2回目だけど居心地がいいんですよね。

星元 私は織田軍なんですけど、「信長編」、「謙信編」、そのあとの「はじまりの物語」までは織田軍じゃなかったんですよね(笑)。いや、織田軍だったんですけど、裏切るところからストーリーが始まったりしていたので、裏切るまでの蘭丸しか知らなくて。

星元裕月

今でこそ愛嬌のある感じを舞台上でやらせてもらえるけど、それも最初はなく、ずっと陰の空気感を背負っていた蘭丸だったので、今でこそこうやって一緒に座っていますけど、最初はこの人達と刀を合わせていて。戦う度に悲しいな、切ないな、と思っていたものが、こうやって一緒にいるというところだと、最初の頃の感覚とはまったく違うし、しかも織田軍に入ってまだ2回目とかなので、仲間なんだけど、どこか一歩引いてみんなが頑張っている姿を応援というか、支えられたらいいなと今回は思っています。

「豪炎」と「激流」、異なるストーリーが楽しめる

――今回、蘭丸がしっかり織田軍に入って空気感は変わりましたか?

橋本 もう今回のヒロインですから。

全員 (笑)。

天野 良い意味で空気感は変わらないです、しっくり来るんですよね。

橋本 異質ではないよね。

天野 もちろん蘭丸が来ることによって可愛らしい部分とか、織田軍にプラスにはなっている感じです。

滝川 蘭丸って色々ドラマがあって織田軍に今居て、心とか身体的な部分も含め、織田軍の中で一番か弱いと思うんですけど、それを他の武将たちが守ることによってヒロインとの連想もできるなと思うんです。今回はヒロインがいないんですけど、蘭丸との絡みで「あ、この人のルートはこういう感じなのかな?」と想像できますし、お客様の観る視点としても大事なシーンじゃないかなと思っています。

星元 マサミさんもそれを狙っているところはあるかもしれないなと思った。

天野 思った! 光秀とのシーン!

星元 他の武将と一緒になるシーンとかで守られたりしてるところが結構あるので、ある意味そういった連想もできるような、「イケメン戦国」自体の魅力というか。恋愛がベースの作品なので、そこも連想できるような作り方にはもしかしたらなっているのかな、という感じです。

――今回は蘭丸がヒロインを投影されるポジションになっているかも、と。

星元 そうかもしれないですね。

橋本 でも蘭丸は守られるだけじゃないからね。ちゃんと戦っているから。

橋本全一

――今回、「豪炎ルート」、「激流ルート」の2種類の公演がありますが、それぞれの違いや見どころを教えてください。

米原 シンプルに活躍する武将が違います。

橋本 作戦があって、二手に分かれるんです。片方が「豪炎」で、片方が「激流」の話になるので、まったく出る武将が違います。

天野 でもその分、各武将が濃密に描かれますよね。A公演、B公演という見せ方としては、これまでで一番新しい形じゃないですか?

橋本 だから、今回の連合軍の面白さはそこにあるよね。

米原 そことそこが結託して戦うんだ、みたいなことが見られる。

橋本 熱いね。

――それぞれのルートのカラーを表すとしたら?

星元 「豪炎」が赤色、「激流」が青色という感じがします。

橋本 「豪炎」は前衛で戦って、裏で手を回しているのが「激流」な感じかな。

米原 完全に血の気の多い特攻隊チームと、ちょっと知略的に攻め入るタイプみたいな感じですよね。作品としてはだいぶ感じ方は変わるのかぁ?という気はします。

それぞれのアピールポイント

――それぞれに見せ場があるとのことですが、“自分のここを観てほしい!”とアピールをお願いします。

『イケメン戦国THE STAGE~連合軍VS“戦乱の亡者”雑賀孫一編~』メインビジュアル (C) CYBIRD / イケメン戦国THE STAGE製作委員会

橋本 光秀はある武将とタッグを組むんですけど、そこがすごい楽しみですね。普段は絶対に組まない人と組むので、それが楽しみだし、面白くなりそうだなと思います。

前嶋 家康は戦いのシーンじゃないんですけど、兵士との絡みがあるんです。家康は普段あまり感情を表に出さないキャラクターなので、そういう兵士と絡みで垣間見える家康の優しさを見てほしいです。

天野 三成はマサミさんの演出もあって、ちょこちょこ動き回っているかな、と。「確かにこういうのも三成だな」と思わされるような演出があるので、可愛らしい三成が新たに見られるんじゃないかなと思います。

滝川 秀吉はアドリブシーンですね。秀吉はアドリブに何でも応えるというキャラに自分が確立してしまったんですけど、今回マサミさんに「広大に任せた」と言われたシーンがひとつあるので、そこはもうレパートリーを全公演変えていこうと思っています。

天野 まじで!?

星元 どこに意気込んでるの(笑)。

――それはどちらのルートでも見られるんですか?

滝川 見れます!

米原 政宗は因縁の相手は幸村だったりするんですけど、一緒にやり合ったり、共闘したりの繰り返しだったりするので、そこが面白いなと思います。

滝川 今まで本当に敵同士でバチバチやっていたけど、今回めっちゃ熱いシーンがあって。それが面白いですね。

米原 熱いよね、新鮮ですね。なのに、別のお茶目なシーンは織田軍らしいな、と思いながらあって。ずっと殺し合いとかばかりじゃなく、お茶目なシーンもやっぱり「戦ステ」の魅力だと思うんですけど、そこでも各々のカラーが出ていて、みんなすごく良いキャラ立ちしているな、と思っています。

星元 蘭丸は初めて共闘する人がこの6人の中にいるんですけど、それも今まであり得なかったというか、一緒に戦ってくれる相方さんが今までいなかったんですよ。顕如と戦うシーンも、一緒にとはまた違う感じだったので。だから、同じシーンで武器を持って戦っているというのは、蘭丸的に初登場なんじゃない? という感じなので、自分としても楽しみたいと思っていますし、大切にできればいいなと思っています。

――今回、連合軍と敵対する雑賀衆についても教えてください。

星元 クレイジー(笑)。ちょっと怖い人たちだな、と皆さん感じると思う。ちゃんと裏に彼らのストーリーがあるから、それがわかったら納得するんだろうけど、それがわからないまでは「なんだこの人達は!?」となると思うし、最強たる由縁がわかると思う。

米原 すごく人間臭いな、と感じます。賢志さんもそれを自覚して、敢えて泥臭くやっているな、と。

谷口賢志が演じる雑賀孫一は、カッコよくてずるい

――谷口さんはいつも人情味溢れる役作りをされますが、今回もオリジナルキャラなので、そういった部分が出ているのかな、と期待しています。

米原 もう存分に遊んでますね。「ああ、谷口賢志だな」と思って僕は見ています。

滝川 孫一は、とにかく強くて泥臭い人間なんですけど、本当にこの人が人間だな、と思う瞬間にすごく胸を打たれるというか。その裏側を知らないから戦えるけど、今稽古ですべて知ってしまっているので……。でもちゃんと武将として戦って、本気で向かっていくからこそのお互いの良さも出ていると思います。

――お客さんは観に行ったら孫一に惚れてしまうな、と思いますか?

米原 惚れるよね?

星元 カッコいいよね。

滝川 ずるいです(笑)。

星元 確かにずるい(笑)。孫一がずるいというより、谷口賢志がずるいみたいなところがあります(笑)。賢志さんとも以前、共演したことがあって曜ちゃんも一緒だったんですけど、あの谷口賢志という人柄があっての孫一な気がします。

前嶋 やっぱり人間臭さってカッコいいな!って思うじゃないですか。それってダサさも全部出ているからこそで、すべて滲み出ているのが一括りにカッコいいなと感じますね。

米原 でもやっぱりマサミさんと谷口さんはお互い知った仲なので、ちょっと当て書きもあるんじゃないかなと僕は思います。「谷口だったらこう言うだろうな、このセリフ」とたぶんわかって書いてるところがあって、その元同じ劇団員同士という感覚も見え隠れはしていて熱いなと思いますね。

――では、公演に向け意気込みをお願いします!

天野 まず無事に稽古を終えて本番に入れることを祈るばかりなのですが、こういう時期だからこそ頑張らなきゃと各々が思っていると思います。それがきっと舞台上では足し算ではなく、掛け算という形で発揮されると思います。素晴らしい作品に絶対にしますので、ぜひとも皆様観に来てください。最高の夏をお届けすることを約束しますので、劇場にてお待ちしております。「約束、ですよ?(by三成)」

橋本 「多くは語らん、観に来い、小娘!(by光秀)」

滝川 秀吉を全然知らなかった自分がどんどん知っていって、自分が出来る秀吉を全力でやることによって自分の存在意義が出てきますし、秀吉として生きる喜びもあるので、それを皆様にもっと見ていただくことがちゃんと実現するように、改めて奇跡というものを信じて祈って舞台上で会えるのをお待ちしております。「信長様をお守りする右腕だ。(by秀吉)」

米原 めちゃくちゃ熱い作品でもあるんですけど、本当に外も熱くて、熱中症にならないように気をつけないとな、と自分自身も思っています。皆さんはどんなものが飛び出してくるのかワクワクしながら日常を過ごしていただき、劇場に非現実の楽しさを味わいに来てほしいなと思っております。「飯でも食って待ってろ。(by政宗)」

前嶋 本当に熱い、暑苦しいくらい暑い夏が待っているので、ぜひ来てください!「あんたが来てくれたら、暑苦しいのも悪くない……。(by家康)」

星元 「戦ステ」はそれぞれのキャストの個性と同時に原作の個性もあって、どちらかをないがしろにする作品じゃないと思っているんですよね。だからオリジナルが通用したりするわけで。それぞれが本当に楽しんで、まず本番の幕を開けて閉じるというところまで行ければいいなと思っています。あとは夏なので、コロナ以前に熱中症が非常に危ないのでそこも気をつけたいなと思っています。ぜひ劇場に楽しみに会いに来てくださったら嬉しいです。「みんなが会いに来てくれるの、待ってるよ♪(by蘭丸)」

――楽しみにしています、ありがとうございました!

取材・文=能一ナオ
撮影=森好弘

『イケメン戦国THE STAGE~連合軍VS“戦乱の亡者”雑賀孫一編~』チケット情報
https://w.pia.jp/t/ikemen-saika/

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