Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > “ヒーロー”兼“父親”といえばこの人! 杉浦太陽に聞く『スーパーマン&ロイス』の魅力

悩めるスーパーヒーローは
地球も、家族も守りきることができるのか!?

『スーパーマン&ロイス<シーズン1>』特集

PR

世界一有名なヒーロー、スーパーマンとジャーナリストの妻ロイスの共働き夫婦が、思春期のふたりの息子と向き合いながら地球と家庭の平和を守るSFXアクション・ヒューマンドラマ『スーパーマン&ロイス』。NHK総合で毎週日曜夜に放送され話題を呼んだ本作が、早くもデジタル配信・ブルーレイ&DVDで登場!

本特集では、“スーパーマン一家”を描く本作ならではの魅力をひも解くとともに、自身も“元ヒーロー”であり、父親としても日々奮闘する杉浦太陽さんにインタビュー。「感情移入がすごかった!」という本作の魅力について、たっぷり語ってもらった。

“ヒーロー”兼“父親”といえばこの人!
杉浦太陽に聞く『スーパーマン&ロイス』の魅力

スーパーヒーローとして地球の危機を救い続けるスーパーマンにして、愛する妻の夫であり、双子の息子の父親でもあるクラーク・ケント。そんな彼と家族たちのリアルな奮闘を描く『スーパーマン&ロイス』がBlu-ray&DVDに。ヒーローとして敵と戦いながら、父親として息子たちに向き合うスーパーマンと家族の物語は、彼の目にどう映ったのか? かつて『ウルトラマンコスモス』に主演した“ヒーロー”であり、近年は家庭人としての発信機会も多い杉浦太陽に、ドラマの魅力について語ってもらった。

ヒーローが結婚して子育てに悩む……
感情移入がすごかったです!

── まずは、『スーパーマン&ロイス』を観ての率直な感想を聞かせてください。

杉浦 もう、感情移入がすごかったです(笑)。ヒーローが結婚し、子育てに悩むという点で、やはり自分と共通するものを感じました。「それ、分かる」や「それ、やったらあかんわ」だらけで。

主に、思春期の子どもたちに対する接し方ですよね。父親として言うことを聞かせたいけど、上から押さえつけると子どもは反発しますから。クラークも、反発され、妻のロイスに相談し、悩んで……の繰り返しじゃないですか。

また、ロイスにはロイスなりの考えがあって、旦那はスーパーマンだけど、家族を優先してほしい気持ちもある。そんな彼女と一緒に悩み、学んでいく姿にアットホームなものを感じました。

── ヒーローとしてはもちろん、父親としてのクラークにも問題は山積みですしね。

杉浦 双子の兄弟の片方にだけクラークのスーパーパワーが遺伝しているみたいで……。引っ込み思案だったジョーダンがクラークの力を継ぎ、自信を得ていく。でも、お父さんとしては自分の経験上、そんな息子が心配で仕方がなくて。衝突する父子の姿に考えさせられるものがありましたね。

ただ、僕としては力を持っていないジョナサンの方が気になります。一番かわいそうなのは、実はジョナサンじゃないかな。覚醒し、どんどん成長するジョーダンの横で取り残される感覚もあるでしょうし。なのに、ジョーダンをかばってあげたり、守ってあげたりもして。偉いですよね。

杉浦さんが「実は一番かわいそうじゃないか」と心配する双子の兄・ジョナサン。

── そのうえ、やっぱりクラークはジョーダンに目をかけがちになってしまいますから……。

杉浦 クラークってスーパーマンとしてはすごいけど、お父さんとしてはちょっとポンコツですよね(笑)。スーパーマンにも得手不得手はあるんだなあって。言い換えれば、人間味があるということなんでしょうけど。だから、親になって初めて経験値を積んでいく中で失敗もするし。

クラークにはちょっとエゴなところもあるじゃないですか。都会で暮らしていたのに、急に田舎へ引っ越して。仲間に囲まれ、楽しい学園生活を送っていたジョナサンにしたら……。もちろん、クラークにも考えがあっての決断でしたけど、結果的に子どもたちが我慢して合わせてくれているところもありますよね。

子どもたちとの関係性には
“オープンハート”が大事

── 確かに、思春期の男子ふたりにとってはハードな展開です。

杉浦 僕は双子の男の子の父親ではないし、一番上の息子が今11歳なので想像の部分もありますけど。ジョナサンやジョーダンはすでに半分大人で、だからこその距離感がクラークを悩ませている気がします。

男の子と女の子ではまた違うかもしれませんが、うちは長女が14歳で、ジョナサンやジョーダンと同い年くらい。長女は思春期が早くて、小学校6年生くらいから全力で拒否されて、中学校2年生くらいになって父と娘の絆が戻りました(笑)。

今は「どの子が好きなの?」なんて恋バナもしますし。厳しすぎると壁を作られることをめっちゃ学んだので、ちょっとゆるくしたんです。そうしたら、また喋ってくれるようになりましたね。それを学ぶまでには相当な時間がかかったし、僕も文句タラタラで。妻に愚痴を聞いてもらっていました(笑)。

── それが恋バナをするまでに……。

杉浦 娘が小学生のときは男の子の友達を家に呼ぶだけで機嫌が悪くなりましたけど、そうすると「パパは私の大事な友だちを避ける」と言われちゃうから。「俺はなんて心が狭かったんだ!」と反省して、大きな心を持つようにしました。オープンハートが大事です(笑)。

── その点、クラークはオープンハートになりきれていないところもありますよね。自分の正体を子どもたちに告げていませんでしたし。

杉浦 個人的には、もっと早く言った方が……と思いました。難しい判断だとは思いますけど。世間に内緒にしているタイプのヒーローだから、子どもたちがあまりに幼い頃だと周りに言っちゃう心配もあったでしょうし。「自分だったらどうするかな?」とは考えましたね。

実際、僕は子どもたちが幼い頃から自分の作品(『ウルトラマンコスモス』)を見せていて。秘密ではないので事情は違うんですけど(笑)、僕がクラークだったら子どもたちには早いうちに話したかな。その方がありのままの父親の存在を自然に受け入れられたでしょうし。本当に困ったときは助けに来てくれるのが、自分たちにとっての普通だと知っておける。

そもそも引っ越しも子どもたちが物心つかないくらいの頃にすればよかったのに、クラークってやることが遅いんですよね(笑)。まあ、仕事の都合もあったんでしょうけど。

“強い、優しい、かっこいい”の
裏にある思いまで感じられる

── 夫としてのクラークはどうですか?

杉浦 ロイスへの愛情表現を欠かさないところはいいですよね。子どもたちの前でも普通にキスしたり、ハグしたり。海外特有の感じではありますが、夫婦のスキンシップに関しては見習うところがあります。

ウチも多少似たようなところがあって、子どもたちには普段から親が仲のいい姿を見せています。日本だと珍しい光景かもしれませんが、クラークとロイスを見て「ウチもこうしてみようかな」と思うくらいのことがあってもいいと思いますね。

── ロイスはかなり強い奥さんですが。

杉浦 妻があれくらい強い方が、夫婦のバランスはいいんじゃないかな。

ただ、ロイスって妻としてだけじゃなくて、ジャーナリストとしても強いじゃないですか。クラークは自分がスーパーマンだから安心して見守っているし、いざとなれば助ければいいやと思っているんでしょうけど、一般人からすれば無鉄砲すぎて相当心配ですよね(笑)。

「ネタがあれば記事にする!」みたいな姿勢で攻めていくから、危険な目にも遭いますし。応援してあげるのも大事ですけど、ちょっとブレーキをかけてあげる必要もあるかも。

── そして、クラークとロイスのお父さんの関係もユニークですよね。軍人である彼の要請を受け、ヒーローとして出動しますから。

杉浦 僕も妻のお父さんと仲良しで一緒にジムへ行ったりもするんですが(笑)、「お義父さんが呼んでるから行かなきゃ!」みたいなクラークのスタンスは正解だと思います。軍人とヒーローとしても、お舅さんと娘婿としてもいい関係ですね。

しかも、怖そうなお義父さんですし! 敵にしたら駄目です(笑)。もし文句があったとしても、それはロイスに言ってもらえばいい。クラークは今のままでいいと思います。

ロイスの父・サムは軍人。クラークの正体を知っており、なにか起きるとスーパーマンの出動を要請する。

── 父と息子たち、夫と妻、娘婿と舅……と、かなりリアルなヒーロー事情が詰まったドラマだと思います。なにせ、使命と家庭の両立が物語の鍵になっていますから。

杉浦 人類と家族。まさに、究極の両立だと思います。思春期の子どもに接するお父さんお母さんの苦悩を感じながら、ヒーローものとして楽しめるのがこのドラマの第一の面白さですよね。スーパーマンの役割、ジャーナリストであるロイスの役割もきちんと描かれていて、いろいろな角度から楽しめる。ただ“強くてかっこいい”じゃなく、“強い、優しい、かっこいい”の裏にある思いまで感じられるのがいいですね。

プロフィール

杉浦太陽
1981年生まれ。2001年から放送された『ウルトラマンコスモス』でウルトラマンに変身する主人公・春野ムサシを演じ、その後の劇場版2作にも主演した“ヒーロー俳優”。その他、多数の映画やTV、舞台にも出演している。2007年に辻希美と結婚し、現在は娘ひとり・息子3人の四児の父として日々の出来事などをブログやSNSで発信。2009年の「たまひよ“キラ☆キラ”パパ大賞」、2011年の「第30回ベスト・ファーザーイエローリボン賞」、2012年の「イクメンオブザイヤー」、2016年の「いい夫婦パートナー・オブ・ザ・イヤー」など、多数の“パパ賞”を受賞している。NHK Eテレ『趣味の園芸 やさいの時間』、BS日テレ『旬感レシピ』、TOKYO FM『TOKYOこどもTIMES』、KBS京都『SUNNY TIME』などにレギュラー出演中。

オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/sunsuntaiyo/
オフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/sugiurataiyou_official/

取材・文:渡邉ひかる
撮影:源賀津己

左:セル/右:レンタル

『スーパーマン&ロイス <シーズン1>』

9/7(水)より
ダウンロード販売、デジタルレンタル、ブルーレイセル、DVDレンタル中

スーパーマン&ロイス <シーズン1>
ブルーレイコンプリート・ボックス(3枚組)14,000円(税込)

発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

SUPERMAN & LOIS and all related pre-existing characters and elements TM and
(c) DC. Superman & Lois series and all related new characters and
elements TM and (c) 2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

公式サイト