長塚圭史の初ミュージカル『夜の女たち』開幕 江口のりこ、前田敦子らコメント&舞台写真到着
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左から)君島夏子役 前田敦子、大和田房子役 江口のりこ、大和田久美子役 伊原六花 撮影:細野晋司
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すべて見る本日9月9日(金) よりKAAT神奈川芸術劇場<ホール>にて上演されるミュージカル『夜の女たち』より、舞台写真とキャストコメントが到着した。
『夜の女たち』は、溝口健二監督の映画『夜の女たち』の初舞台化作品。1948年に公開された映画では、戦後間もない大阪釜ヶ崎を舞台に生活苦から夜の闇に堕ちていった女性たちが、必死に生き抜こうとする姿が描かれた。
上演台本・演出をを手掛けた長塚圭史は本作で初めてミュージカルに挑戦し、映画の脚本をもとに混沌とした時代を生きた日本人の生命力を描く。
出演は、夫を戦争で失い「闇の女」へと堕ちていく主人公・大和田房子に江口のりこ。戦争で全てを失い、自暴自棄になり進駐軍が駐屯するホールでダンサーとして生きる房子の妹・君島夏子には、昨年『フェイクスピア』(2021年、作・演出:野田秀樹)出演など、舞台でもコンスタントに活動する前田敦子、女たちを夜の「闇」から救い出そうとする病院長・来生に北村有起哉。房子を雇い、また愛人とする栗山商会社長・栗山謙三には大東駿介。
さらに時代に翻弄される若者、房子の義妹・久美子に『ロミオ&ジュリエット』(2021年、小池修一郎演出)のジュリエット役の新鮮な演技が記憶に新しい伊原六花、久美子を騙す学生・川北に『彼女が好きなものは』(2021年、草野翔吾監督)をはじめとする映画、舞台で活躍する前田旺志郎。そのほか、福田転球や劇団四季出身のベテラン北村岳子が名を連ねる。
■長塚圭史(上演台本・演出)コメント
劇場に入る直前にピアノの伴奏からバンド演奏になり、そこに照明・音響の調整が重なる、それは俳優にとっても特別な体験でしたし、思ってもみないエネルギーを要する時間でしたが、その分、全てがかみ合っていく瞬間を見るのはとても新鮮で、楽しいものでした。演劇は総合芸術と言われますが、ミュージカルはそれが際立つと思います。
この作品は戦後間もない時代に書かれた作品をベースにしているので、作品から匂いたつものが多くあり、当時の時代背景を調べながら上演台本を書きました。当時の時代の匂いと、その時代に生きた人々が抱えた様々な事情や切実さ、それでも生きていくという生命力をお客様にお伝えしたい、と思っています。
今の世界情勢を見ても、一つの国の中でも色々な考えがあり、一緒に歩むことの難しさを痛感します。人間性をもって共に協調しながら歩むことができればよいけれど、そうはならない。人間は愚かです。でも、だからこそ美しく、面白い。戦後の話を市井の人々にスポットを当てて描いた作品を手掛けた今、そのことを改めて思います。
ある種、暗い時代を扱った戯曲ですが、荻野清子さんの音楽が素晴らしく、音楽と劇が相まって、とても華やかなエンターテインメント作品としてお届けすることができることを嬉しく思っています。
■江口のりこ コメント
今はもう、早く初日を迎えたい気持ちです。音楽がとても素晴らしく、振付もおもしろいですし、楽しいシーンもたくさんあります。お客様にぜひ楽しんでいただければと思います。
■前田敦子 コメント
贅沢に時間を使ってしっかり稽古もさせていただきました。観に来る方たちもどういう作品なんだろうと思っていらっしゃるでしょうし、予測ができないので、そこを楽しんでいただけたらいいなと思います。真っ直ぐな気持ちで初日を 迎えたいです。
■伊原六花 コメント
やっと初日を迎えられるという気持ちです。いい意味で緊張感をもったまま初日を迎えらますし、カンパニーの結束力も高まっています。出演者としてもKAATシーズンタイトル「忘」にふさわしい、今やるべき作品だと思っています。
ミュージカルという一歩入りやすい形でお客さまにも感じていただけたら嬉しいです。
■前田旺志郎 コメント
初めてのミュージカルで、芝居の中で歌が流れるということが何度やっても新鮮です。自分の歌もみんなで歌っている歌も他のパートも、頭に残るフレーズ、刺さる歌詞の箇所が毎回毎回違うことが面白くて、いつまでたっても新鮮に音を聞いてお芝居ができることに、ストレートプレイとは違う魅力を感じています。そういう風に自分の曲も毎日、今日はこういうことをやってみようと試行錯誤しながら、本番が始まってからも届ける部分を変えて行けたら面白いと思っています。
■大東駿介 コメント
ようやく幕が開いて皆さんにこの芝居を体験してもらえることが楽しみです。音楽が素晴らしく、映画が公開された1948年にぜひKAATでタイムスリップしてください。
■北村有起哉 コメント
この作品がどんな流れになっているのか稽古場では分からなかったですが、いつもはあまり見たくない通し稽古の映像を初めて見て、そうしたら色々な予想外の発見があって、確信を持てた部分、ほっとした部分がたくさんありました。不安な部分もありましたが、長塚君や荻野清子さんがこういうことをやりたかったんだと、改めてチームの一人として誇らしく思えました。初日が延期になりましたが、無理やり慌ててやるよりもぎりぎりまで粘ってリハーサルができて、満を持して、延期した初日から皆さんの前でお披露目できるのはよかったと思っています。
<公演情報>
ミュージカル『夜の女たち』
原作:久板栄二郎
映画脚本:依田義賢
上演台本・演出:長塚圭史
音楽:荻野清子
出演:江口のりこ 前田敦子/伊原六花 前田旺志郎 北村岳子 福田転球/大東駿介 北村有起哉
石橋徹郎 中山義紘 入手杏奈 山根海音 篠崎未伶雅 山口ルツコ 小熊綸 加瀬友音
演奏:岸徹至(バンドマスター・ベース) 近藤淳(リード) 奥村晶(トランペット) 阿部寛(ギター) BUN Imai(ドラム&パーカッション)
2022年9月3日(土)~2022年9月19日(月・祝)
会場:KAAT神奈川芸術劇場<大ホール>
※9月3日(土)~8日(木)公演は中止となりました(8/26追記)
【ツアー公演】
■北九州公演
2022年9月24日(土)・25日(日)
会場:北九州芸術劇場 中劇場
■豊橋公演
2022年9月30日(金)~2022年10月2日(日)
会場:穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
■山口公演
2022年10月6日(木)
会場:山口市民会館 大ホール
■松本公演
2022年10月10日(月・祝)
会場:まつもと市民芸術館 主ホール
■兵庫公演
2022年10月14日(金)~16日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
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