Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 岡本太郎の代表作・重要作を最大規模のスケールで網羅『展覧会 岡本太郎』10月18日より開催

岡本太郎の代表作・重要作を最大規模のスケールで網羅『展覧会 岡本太郎』10月18日より開催

アート

ニュース

ぴあ

岡本太郎 《露店》 1937/49年 ソロモン・R・グッゲンハイム美術館蔵(ニューヨーク) Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財

続きを読む

フォトギャラリー(7件)

すべて見る

20世紀日本の前衛芸術運動を牽引し、多方面で活躍した岡本太郎。「芸術は爆発だ!」の言葉でも知られる不世出の芸術家、過去最大規模の回顧展が、10月18日(火)から12月28日(水)まで、東京・上野の東京都美術館で開催される。

1930年、18歳でパリに渡った岡本は、シュルレアリスムなどヨーロッパの前衛芸術に接して国際的な活動を続けるも、第2次世界大戦により帰国。従軍を経て、戦後日本の前衛の旗手として活躍する一方で、民族学的な視点から土着的な風景や風俗を紹介し、縄文土器の魅力を再発見するなど、日本の文化や伝統に対する視座によっても社会に影響を及ぼした。さらに、1970年の大阪・日本万国博覧会では《太陽の塔》をプロデュースするなど、表現活動は実に多岐にわたっている。

多彩な活躍ぶりゆえに、全貌がつかみにくかったという岡本太郎の、その全貌をとらえるべく企画されたのが今回の『展覧会 岡本太郎』だ。多くの作品を所蔵する川崎市岡本太郎美術館と、生前の住居とアトリエを公開している岡本太郎記念館が全面的に協力した同展は、さらに国内各地の美術館からの出品作も加え、絵画のみならず、立体やパブリックアート、デザインした生活用品など、最初期から最晩年までの多様な作品を、代表作・重要作を網羅して展観する。

注目作のひとつは、ニューヨークのグッゲンハイム美術館から出品される初期の代表作《露店》だ。岡本が1930年代にパリで制作した初期作はすべて戦禍で焼失したが、戦後に重要作4点が再制作されている。《露店》はその1点で、岡本自身が同館に寄贈したもの。今回は、40年ぶりの里帰りをはたした同作が、他の初期作3点とともに並ぶ貴重な機会となる。

「芸術は大衆のものだ。芸術は自由だ」と主張した岡本は、既成の美術の概念を飛び越え、人々の生活のすべてを表現のフィールドとして、ダイナミックかつエネルギッシュに活躍を続けた芸術家だった。同展では、その芸術の本質や根底にある岡本太郎という人間を、会場の空間体験を通して感じ取れる体感型の展示も行なわれる。ぜひ、会場に足を運び、常に未知なるものに向かって挑み続けた岡本太郎の芸術と人生を体感したい。

岡本太郎 《傷ましき腕》 1936/49年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団
岡本太郎 《燃える人》 1955年 東京国立近代美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団
岡本太郎 《愛撫》 1964年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団
岡本太郎 《イザイホー》(沖縄県久高島) 1966年12月26-27日撮影 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団
岡本太郎 《光る彫刻》 1967年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団
【参考図版】 岡本太郎 《太陽の塔》 1970年 (万博記念公園) Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団

【開催概要】
『展覧会 岡本太郎』
会期:2022年10月18日(火)~12月28日(水)
会場:東京都美術館 企画展示室
時間:9:30~17:30、金曜は20:00(入室は閉館30分前まで)
休館日:月曜
料金:一般1,900円、大学1,300円、65歳以上1,400円
※日時指定予約制
展覧会公式サイト:https://taro2022.jp/

フォトギャラリー(7件)

すべて見る