田中圭「なかなか見れない舞台なのは間違いない」 舞台『夏の砂の上』開幕
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左から)田中圭、山田杏奈 撮影:細野晋司
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すべて見る舞台『夏の砂の上』が11月3日に東京・世田谷パブリックシアターで初日を迎えた。
1998年に初演された『夏の砂の上』は、劇作家・演出家の松田正隆が生まれ育った長崎を舞台に描いた作品で、1999年に読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞した彼の代表作のひとつ。今回演出を手がけるのは栗山民也で、松田とは2003年に新国立劇場で上演された『涙の谷、銀河の丘』以来のタッグとなる。
主人公・小浦治役の田中圭、夫を捨て家を出ていく妻・小浦恵子役の西田尚美、川上優子役の山田杏奈に加え、尾上寛之、松岡依都美、粕谷吉洋、深谷美歩、三村和敬が名を連ねている。
『夏の砂の上』は11月20日まで同所で上演後、11月26日・27日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、12月3日・4日に宮崎・メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)演劇ホール、12月10日・11日に愛知・刈谷市総合文化センター 大ホール、12月16日・17日に長野・まつもと市民芸術館 主ホールで上演される。
■演出:栗山民也 コメント
ずっと大事にしてきた作品の初日を、無事迎えることができました。それぞれの登場人物が、それぞれの過去の記憶とともに、舞台の上で静かに弾け、それぞれがじっと沈黙します。そのなんとも虚無的な人々の光景は、夏が終わっていくように何も変わることなくラストシーンに向かいます。変わったことといえば、指を三本無くしてしまったという事実だけ。幕が降り、今まで緩やかに流れていた風が止み、そこにいくつかの穴が開いたような気分。乾き切った夏の砂の上に、ただ一人ボンヤリ取り残されたかのような。
二十数年前に生まれたこの長崎の物語が、今のこの空虚な時代と妙に重なって見えます。わたしたちと同じ不可解で素敵な人間たちに出会えたことに、感謝!
■小浦治役:田中圭 コメント
夏の砂の上。たった今初日を終えました。
本日11月3日はとても縁起のよい日らしく、そのパワーも借りて、ハプニングもありましたし、台詞も間違えましたが、結果良い初日になったんじゃないかなと思っております。
とても楽しかったです。
汗ひとつかかない舞台も初なのですが、とにかく面白いこの本を、栗山さんのもと頼りになるキャストと一緒に生きられるのは嬉しく思います。
あとはどれだけ変化、進化していくかもとても楽しみです。
皆様、是非劇場で見てみてください。
なかなか見れない舞台なのは間違いないので、皆様、是非お見逃しなくです!!
■小浦恵子役:西田尚美 コメント
日常を演じることの難しさと毎日たたかってきて、やっと初日を迎えられてとても嬉しいです。でもきっとそれは、千秋楽まで続いていくのだろうと思います。人と人が話すこと、聞くこと、感じること、言葉の裏にあること、栗山さんとのお稽古で何度も思考したけど、本当に尽きないのです。じーっと耳を澄ませて、あの小さな畳の部屋に存在したい。生きたい。あの人たちが、あの場所で必死に生きていたと想像してもらえるように。がんばります。
■川上優子役:山田杏奈 コメント
このような状況のなかで無事全員揃って初日を迎えられたことにひとまず安堵の気持ちでいっぱいです。私はこの作品で初めて舞台に立たせていただきます、お客さんのまえで芝居をするという経験も初めてに近いです。
この1ヶ月間濃密な稽古の期間を過ごさせていただいていましたがそれがある意味まっさらになるくらいひとつひとつがその場でその瞬間に新鮮に生み出されていって、舞台は生ものという言葉を身をもって実感しています。
稽古期間中に栗山さんをはじめとしたスタッフのみなさん、そして役者の先輩方からたくさん声をかけていただいたことを一つ一つ大切に最後まで走り抜けられるようがんばります。
撮影:細野晋司
<公演情報>
『夏の砂の上』
11月3日(木・祝) ~11月20日(日) 東京・世田谷パブリックシアター
作:松田正隆
演出:栗山民也
【出演】
田中圭 / 西田尚美 / 山田杏奈 / 尾上寛之 / 松岡依都美 / 粕谷吉洋 / 深谷美歩 / 三村和敬
※11月11日(金) は終演後に松田正隆、白井晃(世田谷パブリックシアター芸術監督)によるポストトークあり。
【チケット料金】
S席(1・2階席):8,500円(全席指定・税込)
A席(3階席):6,500円(全席指定・税込)
※1申込につき1公演1席種4枚まで
※ほか高校生以下、U24など各種割引あり
※託児サービスあり
※車椅子スペース取り扱いあり
チケット購入リンク:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2217122
【お問い合わせ】
世田谷パブリックシアターチケットセンター
TEL:03-5432-1515(10:00~19:00)
https://setagaya-pt.jp/
【ツアー情報】
■兵庫公演
11月26日(土) ・27日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
■宮崎公演
12月3日(土) ・4日(日) メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)演劇ホール
■愛知公演
12月10日(土) ・11日(日) 刈谷市総合文化センター 大ホール
■長野公演
12月16日(金) ・17日(土) まつもと市民芸術館 主ホール
公式サイト:
https://setagaya-pt.jp/performances/2202211natsunosunanoue.html
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