『かがみの孤城』プレミアイベント
続きを読む12月23日(金) に公開される映画『かがみの孤城』のプレミアイベントが実施され、當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、梶裕貴、宮﨑あおい、原恵一監督が登壇した。
本作は、2018年本屋大賞を史上最多得票数で受賞した辻村深月による同名ベストセラー小説の劇場アニメ化作品で、原作は累計発行部数170万部を突破している人気ファンタジーミステリーだ。
イベントでは、鏡の世界で巻き起こる物語という本作の世界観にちなみ、監督ほかキャスト、スタッフが、劇中の鏡を思わせる幻想的な鏡の中から登場し、本作ならではのファンタジックで壮大な演出でイベントが開幕。
ある日突然鏡の世界へ招かれる主人公・こころの声を演じた當真あみは初めての舞台挨拶に緊張しながらも、1,000人を超えるオーディションの中からこころ役に決まった瞬間を振り返り「最初は驚きました。原作も読んでいて、アニメも好きで、声優として関われることができて本当に嬉しい」と語り、「お母さんにすぐ報告したら良かったねと喜んでくれた」と笑顔で明かした。
原監督は「(オーディションで選ぶときは)もちろん悩んだ。最終的に、原作のこころと當真さんの今がピタッとしっくりクロスしました。今だから出来ることだなと思う。(イベント中の)今もこころがしゃべっているようにしか聴こえない」と大絶賛。
こころが鏡の世界で出会う、サッカーが得意で誰にでもフラットに接する爽やかな少年・リオンの声を演じた北村匠海は、自身の役にちなんで「(昨日のサッカーW杯で日本がドイツに勝利したことに触れ)日本勝ちましたね! 凄すぎ! リオンも、この世界の中でこの勝利を喜んでいたと思う」と熱く語り、会場をわかせた。
監督が「アフレコ収録時は通常2~3時間で休憩を入れるのですが、『そのまま続けます』とまったく休憩をとらなかった。気持ちを切らせたくなかったのだろうと役者魂を感じた」とアフレコ時のエピソードを披露すると、「向かっていく感情のふり幅があって最後までやりきって座らずマイクに向かわせてもらった」との北村の返しに、「高倉健さんみたいにずっと立ってました(笑)」と監督がツッコむ場面も。
しっかり者で皆のお姉さん的な存在・アキの声を演じた吉柳咲良は「原作を読んでこんな孤城があったらいいなと思っていたので、実際に行けた気がして嬉しかったです」、飄々としたどこか浮世離れした雰囲気の少年・スバルの声を演じた板垣李光人は「本格的な声優が初めてだったので、緊張感はあったけれど、監督からいつもどおりでいいと言われ、肩の力を抜いてできました。スバルとテンションが似ていたのでやりやすかったです」、幼少期から生活のすべてをピアノに費やす眼鏡女子・フウカを演じた横溝菜帆は「演じたフウカはさっぱりとした喋り方が特徴の女の子で、私とは少し違うのですが、人見知りな部分は似ていました」、恋愛気質で惚れっぽくマイペースなウレシノを演じた梶裕貴は「繊細な感情を持っていて、かつコミカルなキャラクターのウレシノという役を頂き、年齢や性別を超越できるのが声優の醍醐味なので、この役は声優冥利につきます」と、それぞれ役作りで意識したことや、アフレコ時に印象に残ったエピソードを披露した。
こころを優しく見守るフリースクールの先生・喜多嶋先生の声を演じた宮﨑は「梶さんと同じ85年生まれなので、今回若い人が多いのでお母さんのような気持ちで参加させていただいてます。監督は迷いのない演出をされる、道を照らして背中を支えてくださる方」と原監督をリスペクト。対して監督は「ご一緒するのは3回目。今回も理解度が高く、微妙な調整をしてくれて、予定より早く終ってしまいました。敗北感があります(笑)」と絶賛した。
本作にちなみ、「ある日突然、『どんな願いでもひとつだけ叶えてやろう』と言われたらどんな願いを叶えたいか?」というトークテーマでは、こころと引っ込み思案なところが似ているという當真は「人と話すことは好きなのですが、自分から話しかけるのが苦手なので、国籍をも超えるぐらい、鬼のようなコミュニケーション能力がほしいです」、吉柳は「気持ちを汲み取ってあげたいので、人の心が見えるようになりたい」、横溝は「猫が好きなので、猫の部屋が作れるぐらいお城のようなおうちを建てたい」など、若手女性陣からの温かな「願い」に他キャストも笑みがこぼれる。
一方、北村は「小栗旬さんのような、184cmくらいのたっぱが欲しいんですよね。30歳までは伸びると聞いたので毎日牛乳飲んでます(笑)」と話すと、板垣も「ここ半年で身長が1.5cmぐらい伸びたんですよ、168~9cmぐらいあれば170cmと言ってもバレないですかね(笑)。(北村さんのように)牛乳飲みます」と乗っかり笑いを誘った。
宮﨑は「抜群の音楽センスが欲しい。どんな楽器も歌も踊りもできちゃうような、今はセンスゼロです(笑)」という願いで新たな一面を垣間見せ、先日第一子が生まれたばかりの梶は「ここにいる皆さんのような素敵なお兄さんお姉さんになってもらいたいので、子どもの健やかな成長を願っています」と話すと、会場は祝福の拍手に包まれた。
最後に作品を楽しみにしているファンに向けて、原監督は「強い映画になりました。その強さは観た人によって違う想いで伝わると思う。本編が完成したら改めて観ていただき、強いものを持って帰ってもらいたい」、當真は「登場人物の個性がそれぞれ違って輝いていて、表情やキャストの皆さんの声など、アニメならではの魅力が詰まっています」とアピールし、いよいよ完成する本編への期待と意気込みを語った。
キャスト降壇後には、会場の観客にここでしか観られないスペシャル映像が初披露され、会場は映画完成への期待感と高揚感に包まれた。
<作品情報>
『かがみの孤城』
2022年12月23日(金) 全国公開
原作:辻村深月『かがみの孤城』(ポプラ社刊)
監督:原恵一
脚本:丸尾みほ
主題歌:優里「メリーゴーランド」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
■出演
當真あみ / 北村匠海
吉柳咲良 / 板垣李光人 / 横溝菜帆 / 高山みなみ / 梶裕貴
矢島晶子 / 美山加恋 / 池端杏慈 / 吉村文香 / 藤森慎吾 / 滝沢カレン / 麻生久美子
芦田愛菜 / 宮﨑あおい
映画『かがみの孤城』予告編
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