ミュージカル『SPY×FAMILY』、アーニャ役は年内発表　演出G2「すっごくかわいいので、期待していてください」

2023年3月8日から29日に東京・帝国劇場で上演されるミュージカル『SPY×FAMILY』の製作発表記者会見が12月7日、都内で行われ、凄腕スパイのロイド・フォージャー（コードネーム・黄昏）役を務める森崎ウィン、鈴木拡樹、殺し屋のヨル・フォージャー（コードネーム・いばら姫）役の唯月ふうか、佐々木美玲（日向坂46）のWキャストをはじめ、脚本・作詞・演出を手掛けるG2らが出席した。

2019年より集英社『少年ジャンプ＋』で連載され、シリーズ累計発行部数2700万部突破の超人気コミック（原作：遠藤達哉）が、テレビアニメ化に続き、帝国劇場でミュージカル化。注目が集まるアーニャ・フォージャー役について、G2は「数ヶ月のワークショップを通して、実は決まっています」と報告し、「でも、発表できないんですよ。年内には発表になると思います。すっごくかわいいので、期待していてください」と発表が待ちきれない様子だった。

森崎は「帝劇の主役の一員として、お声をかけていただいた驚き、喜び、そしてコミックのファンでもあるので興奮もしていて、いろんな気持ちが混在しています」と心境をコメント。先日テレビ番組のロケで訪れたイギリスでは「通りすがりのミャンマー人に『ウィンだよね、スパイファミリー！』って言われた」そうで、国境を超えた人気ぶりに驚きを新たにしていた。

同じくロイドを演じる鈴木は「責任と緊張を感じるが、それ以上に楽しみ」と心躍らせ、「自分は不器用な人間なので、ロイドのような何でもこなせる完ぺきな人間を演じられるのは、最高のチャンス。すべての公演をお届けしたい」と意気込みを語った。

また、ヨルを演じる唯月は「出演が決まったと知り、電話を切った瞬間『ヨルだ～』と叫びました」と喜び爆発。活動10周年を迎え「今年は集大成の年だったので、新たな挑戦をしたい。カッコ良さと天然さの二面性を演じられれば」とヨル役に全力で臨む姿勢を示した。佐々木は「メンバーもおめでとう、絶対に見に行くよと言ってくれた」と所属する日向坂46のメンバーの祝福に感謝していた。

「漫画原作のミュージカルはほぼ初めて」と語るG2は、「緻密に仕上がった作品なので、いかに原作ファンとミュージカルファンを満足させるため、流れを中断せず、クライマックスの盛り上がりとラストの感動をどこに持っていくのか」と1カ月後に迫る稽古を前に、試行錯誤の段階。「スパイ＆超能力者＆殺し屋が互いの秘密を抱えたまま仮初めの家族になる」というユニークな設定について、「お互いが正体を隠しているが、本人同士も気づいていない確かな絆がある」と魅力を語り、「人間としての不思議なつながりにじわじわ共感してもらえれば」と狙いを語っていた。

会見には、姉のヨルを溺愛する、東国の秘密警察のユーリ・ブライア役の岡宮来夢、瀧澤翼（円神）、黄昏の後輩スパイ、フィオナ・フロスト（コードネーム・夜帷）を演じる山口乃々華、黄昏に協力する情報屋のフランキー・フランクリン役の木内健人、ロイドとヨルの娘・アーニャが入学を目指す名門イーデン校の教諭、ヘンリー・ヘンダーソン役を演じる鈴木壮麻、鋼鉄の淑女の異名を持つ黄昏の上官、シルヴィア・シャーウッド役の朝夏まなとが出席した。

ミュージカル『SPY×FAMILY』プロモーション映像

取材・撮影・文：内田涼

＜公演情報＞
ミュージカル『SPY×FAMILY』

原作：遠藤達哉（集英社『少年ジャンプ＋』連載）
脚本・作詞・演出：G2
作曲・編曲・音楽監督：かみむら周平

2023年3月8日(水)～2023年3月29日(水)
会場：東京・帝国劇場

【全国ツアー公演】
2023年4月11日(火)～2023年4月16日(日)
会場：兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール

2023年5月3日(水)～2023年5月21日(日) 大千穐楽
会場：博多座

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