土屋太鳳「人生、何が起こるかわからない」 “映画監督”として舞台挨拶に登壇
映画
ニュース
左から高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎
続きを読むフォトギャラリー(7件)
すべて見るWOWOWによる『アクターズ・ショート・フィルム3』の完成報告会見が2月7日(火)、都内で行われた。5人の俳優たちが“監督”として予算・撮影日数など同条件で、25分以内のショートフィルムを作成し、WOWOWで放送・配信をする短編映画企画。会見には監督を務めた高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎が勢ぞろいし、自身の作品にこめた思いを語った。
片寄涼太との結婚を発表して以来、初めて公の場に立った土屋は「人生、何が起こるかわからないと実感している」と“映画監督”として舞台挨拶に立つ心境を告白。初の監督業だったが、「プロフェッショナルな方々に囲まれて、心強く、苦労は感じなかった」といい、「脚本も作らせていただいたが、25分という中で自分の伝えたいことを、どのくらい削るのか、判断するのが苦労した」と振り返った。
親交の深い有村架純との初共演も実現し、「架純ちゃんが『太鳳ちゃんが伝えたいことや演出に寄り添えるように頑張るね』と言ってくれた」と感謝の意。作品の出来ばえについては「いつか表現したい、伝えたいことをすべて詰め込みました」と自信を示していた。
高良が「道路交通法が大変で、早朝でなければ撮るのが難しいシーンもあった。もう少し自由に撮れれば、もっとやりたいこともあった」と東京でのロケの難しさを振り返ると、萬斎も「交差点での撮影を選んで、夢は大きく渋谷スクランブル交差点でって思ったが、実際には五反田の片隅で(笑)」と大きくうなづいていた。
ボクシングを題材にした玉木は、林遣都をキャスティングした経緯について、「ちょうど(妻の)大島優子さんとお話する機会があって『今、(ボクシングを)やっているよ』と。過去にもボクシングの作品に出ているし、じゃあ林君にお願いしようという話になった」と驚きのエピソードを披露。中川は撮影に入る前、プロデューサー陣とともに、キャスティング会議に出席したといい「会議の裏側は、生々しい話も多くて(笑)。俺もこういう感じで、名前が出ては、名前が消えていくのかなって。ちょっとザワザワしましたね」と話していた。
取材・文・撮影:内田涼
<番組情報>
『アクターズ・ショート・フィルム3』
2月11日(土・祝) 20:00~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信
監督:高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎(五十音順)
●『CRANK-クランク-』監督:高良健吾 出演:中島歩、染谷将太
メッセンジャーの丸(中島歩)は東京中を走り回る。仕事帰りにメッセンジャー仲間のヒデ(染谷将太)から東京を離れるかもと聞き、自分の未来も不安になった丸は……。
●『COUNT 100』監督:玉木宏 出演:林遣都
プロボクサーの光輝(林遣都)は、一度はチャンピオンの座につくものの、手ひどい負けを喫して、彼女からも見放されてしまう。ある日、路上で不思議なチラシを渡され……。
●『Prelude~プレリュード~』監督:土屋太鳳 出演:土屋太鳳、有村架純
戦争の苦い記憶を持つ祖父、バレエの道を志したものの挫折感を抱えた歩架(土屋太鳳)、悲しみに沈む母、親友桃子(有村架純)もまた苦しい記憶を抱えて、今を生きていく。
●『いつまで』監督:中川大志 出演:井之脇海、板垣瑞生、林裕太
結婚式に出席した教師の洸(井之脇海)、サラリーマンの礼司(板垣瑞生)、画家の卵の泰正(林裕太)の3人は終電を逃して田舎の小さな駅に降ろされてしまう。
●『虎の洞窟』監督:野村萬斎 出演:窪田正孝
「ハムレット」と「山月記」をもとに孤独な青年の心象風景を描く。社会に居場所を見いだせない男(窪田正孝)は、ある日不思議な声に誘われて外に駆け出していく。
フォトギャラリー(7件)
すべて見る