「再演ではなく再始動」 稲垣吾郎主演舞台『サンソン』新たなキャストを迎え4月上演
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舞台『サンソン -ルイ16世の首を刎ねた男-』
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すべて見る18世紀フランス・パリに生きた実在の死刑執行人、シャルル=アンリ・サンソンの物語を、稲垣吾郎主演、中島かずき(劇団☆新感線)脚本、白井晃演出、三宅純による音楽で描いた舞台『サンソン ールイ16世の首を刎ねた男ー』の“再始動”が決定。キャスト、スタッフのコメントも寄せられた。
本作は2021年4月に初演の幕を開けるも、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、わずか数公演で東京公演の中断、大阪公演の中止を余儀なくされた。演出の白井は「私は、今回の公演を再演とは捉えていない。あの日の憤りからこの作品はずっと続いている。だから、再演ではなく再始動である」と今回の上演に向けて複雑な胸の内を語る。稲垣は「再始動の話を聞いたときは素直に嬉しく思いました」と喜びを語りつつ、「色々なお仕事をさせていただく中で、舞台は自分が自由に羽ばたけるような貴重な場所です。初演時は中止になってしまった公演も多く、ご来場が叶わなかったお客様もいらっしゃると思います。今回は多くのお客様と時間を共有できることを楽しみにしています」と初演時の悔しい想いも滲ませる。
今回の“再始動”にあたり、稲垣が演じるシャルル=アンリ・サンソンを取り巻くキャストには、フレッシュな面々が揃う。フランス革命のいちばんの当事者であり、サンソンの敬愛の対象でもあるルイ16世役に蜷川幸雄演出『盲導犬』で舞台デビューを飾り、近年もウィル・タケット、鄭義信、ノゾエ征爾ら個性豊かな演出家から愛され続ける大鶴佐助が新たに挑むほか、2.5次元舞台から映画、テレビドラマへと活躍の幅を広げ独自の存在感を放つ崎山つばさ、劇団EXILEのメンバーで映画、ドラマと多くの話題作への起用が続く佐藤寛太、2.5次元舞台から翻訳劇までさまざまな舞台でキャリアを重ね進化を続けるD-BOYSの池岡亮介が加わり、革命期の青年たちを演じる。初演メンバーからは、数多くの映画、ドラマでキャリアを築き、話題作への出演を続ける落合モトキ、舞台はもちろん映画やドラマでも着実に存在感を示す清水葉月が続いて出演。さらに、ギロチンの発案者で医師、ギヨタン役には、重鎮・田山涼成、シャルルの父親とロベスピエールの二役には榎木孝明も続投、若者たちの群像劇に奥行きをもたらす。
舞台『サンソン ールイ16世の首を刎ねた男ー』のは4月に東京・東京建物 Brillia HALLにて。その後5月に大阪・長野での公演を予定している。
<キャスト・スタッフコメント全文>
■稲垣吾郎(シャルル=アンリ・サンソン役)
『サンソン』再始動の話を聞いたときは素直に嬉しく思いました。白井さん、中島さん、三宅さんという素晴らしいクリエイターの方たち、そしてフレッシュなメンバーも加わるキャストの皆さんと、改めてこの作品に向かい合えることに感謝しています。
“死刑執行人”という非情な宿命を背負ったサンソンに再び向き合い、彼のような人物がいたという事実を、舞台を通して皆様に伝え、未来に繋げていければと思っています。
色々なお仕事をさせていただく中で、舞台は自分が自由に羽ばたけるような貴重な場所です。初演時は中止になってしまった公演も多く、ご来場が叶わなかったお客様もいらっしゃると思います。今回は多くのお客様と時間を共有できることを楽しみにしています。
■白井晃(演出)
2021年4月の突然の中断から2年。再び『サンソン』が動き出す。私は、今回の公演を再演とは捉えていない。あの日の憤りからこの作品はずっと続いている。だから、再演ではなく再始動である。2年間という時間の中で私たちは多くのことを学んだ。不安の蔓延、虚偽と真実の不確かさ、価値の変化。だからこそ、今、フランス革命の中心にいて、時代の波に翻弄されながらも、使命を全うすることで自己の存在を見出そうとした「サンソン」の姿が崇高に思えてくるのだ。
■中島かずき(脚本)
『サンソン』が再始動する。2021年に唐突に中断され、その公演の大半を中止せざるを得なくなり、それでもなんとか神奈川公演で大千穐楽にだけはたどり着けた。だが、そこにいた誰もが不完全燃焼な思いを胸に「もう一度」と熱く願っていた作品だ。2年の時を経て、新しいメンバーを加えて、ようやく胸の燻りに火をつけることができる。暗く辛い時代の重い使命を抱えた男の物語だが、しかし、その炎があれば、闇の先の光にまでたどりつけると信じている。
■三宅純(音楽)
世襲の『死刑執行人』という宿命、動乱の時代がもたらす過酷な試練、シャルル=アンリ・サンソンをめぐる数奇な史実を知って、僕は震撼した。彼が責務を執行した現場の多くは、パリの住まいから徒歩圏にあり、街が今までとは違って見えてきた。サンソンの生きた時代、カオスとデカダンス、彼の美学とリリシズムを、白井晃さんの音楽構成案に繰り返し登場する「重低音」というキーワードと、どのように交差させるべきか、試行錯誤したのが今回のスコアだ。 この作品の初演はコロナ禍に翻弄され、余儀なく中断されたが、僕にはそれすらも物語の背景にある動乱の時代の事象に見えてきてしまっていた。今回の再演に際しては、中断された悔しさのエネルギーが昇華され、さらに凄みのある舞台になることを期待している。
<新キャスト>
■大鶴佐助(ルイ16世役)
フランスには友人も多く、実際にフランス人を演じたこともあり、縁深いものを感じています。フランス革命という歴史の象徴でもある題材、そして首を切られてしまうルイ16世の心情などまだまだ未知の部分も多く、改めて勉強してお稽古に入りたいと思っています。
■崎山つばさ(トビアス・シュミット役)
お話をいただいたときは喜び、不安、緊張、楽しみなどが入り混じり、背筋が伸びる思いでした。18世紀という特別な世界観に入り込めることにワクワクしています。多くのことを吸収して1日も早く馴染めるように稽古に励んでいきたいと思っています。
■佐藤寛太(ジャン=ルイ・ルシャール役)
『銀河鉄道の夜』でご一緒させていただいた白井さんの演出ということで、演目を聞く前に「やりたいです!」と伝えました。初日から千穐楽に向けて変化することを楽しみながら、たくさん怒られて成長していきたいと思います。
■池岡亮介(ルイ=アントワーヌ・サン=ジュスト役)
今回のような時代の作品に出演するのは初めてですが、物語の裏側を探ることが好きなので“死刑執行人”という題材に隠されている見えない部分を追求できればと思っています。 役者の心情までしっかり見てくださる白井さんの期待に応えられるよう、嘘のない演技をお見せしたいです。
<公演情報>
舞台『サンソン ールイ16世の首を刎ねた男ー』
出演:
シャルル=アンリ・サンソン 稲垣吾郎
ルイ16世 大鶴佐助
トビアス・シュミット 崎山つばさ
ジャン=ルイ・ルシャール 佐藤寛太
ナポリオーネ・ブオナパルテ 落合モトキ
ルイ=アントワーヌ・サン=ジュスト 池岡亮介
エレーヌ 清水葉月
デュ・バリー夫人 智順
マチュラン・ルシャール 春海四方
アントワーヌ・ルイ博士/グロ 有川マコト
ラリー=トランダル将軍 松澤一之
ジョゼフ・ギヨタン 田山涼成
シャルル=ジャン=バチスト・サンソン/マクシミリアン・ロベスピエール 榎木孝明
今泉舞 岡崎さつき 小田龍哉 加瀬友音 木村穂香 久保田南美 熊野晋也 斉藤悠 髙橋桂 チョウ ヨンホ 中上サツキ 中山義紘 奈良坂潤紀 成田けん 野坂弘 畑中実 古木将也 村岡哲至 村田天翔 ワタナベケイスケ 渡邊りょう
演出:白井晃
脚本: 中島かずき(劇団☆新感線)
音楽:三宅純
【東京公演】
2023年4月14日(金)~4月30日(日)
会場:東京建物 Brillia HALL
チケット一般発売日:3月26日(日)10:00予定
【大阪公演】
2023年5月12日(金)~5月14日(日)
会場:オリックス劇場
チケット一般発売日:4月9日(日)10:00予定
【松本公演】
2023年5月20日(土)~5月21日(日)
会場:まつもと市民芸術館 主ホール
チケット一般発売日:4月9日(日)10:00予定
公式ホームページ:
https://sanson-stage.com/
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