シルク・ドゥ・ソレイユの5年ぶりの日本公演『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』が上演中
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『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』
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すべて見る世界最高峰のエンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユの5年ぶりの日本公演『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』が今月8日に開幕した。
本作は、『サルティンバンコ』『キダム』など数々の名作を世界各地で上演してきたシルク・ドゥ・ソレイユの代表作のひとつを新生させた作品。1994年に初演され、世界255都市で上演された人気公演で、2019年にはその25周年を記念して新しく生まれ変わった。
7日に実施された公開リハーサルにはシルク・ドゥ・ソレイユの熱烈なファンや関係者がつめかけ、アーティストが登場すると大きな拍手が巻き起こった。
『アレグリア』の最大の魅力は、パフォーマンス、音楽、照明、美術が高次元に融合した“ここにしかない”ステージ。この日もオープニングから美しい旋律が空間を満たし、ステージに光が差し込むと、パフォーマーがロシアンバーとバンキンを組み合わせた世界初のパフォーマンス“アクロ・ポール”で観客の視線をくぎ付けに!
ステージは30分の休憩を挟んだ2部構成で、ダイナミックなパフォーマンスと、笑いに包まれるコミカルなパフォーマンスが緩急をつけるように巧みに並んでいる。クラウンの兄弟のコミカルな掛け合いは客席の子どもたちからも大好評で、小さな子どもたちの笑い声が客席をリラックスさせ、鍛え抜かれたパフォーマンスの超絶技巧には年配の観客が思わず立ち上がって拍手する瞬間も見られた。
シルク・ドゥ・ソレイユの代名詞ともいえる世界中から集まった第一級のアーティストの演技は本作でも健在だ。巨大な車輪を回転させながらアクロバットを披露する“ジャーマン・ホイール”や、ふたりのアーティストが空中ブランコで息のあったパフォーマンスを披露する“シンクロナイズド・トラピス・デュオ”、観客から思わず歓声が飛び出すほど盛り上がった“ファイヤーナイフ・ダンス”など前半だけでも見どころが満載! 言葉やセリフを必要としないのに、感情やストーリーテリングがしっかりと伝わってくるステージで、シルク・ドゥ・ソレイユの真骨頂ともいえる内容になっていた。
休憩を挟んで始まった後半も、アレグリアのテーマ曲にのせてカップルが空中を舞う“エアリアル・ストラップ”が披露されると、テント内は一瞬で『アレグリア』の世界に。“フラフープ”のパフォーマンスでは轟音のような拍手が起こり、ふたつのトランポリンが交差した装置を14人の演者がダイナミックに舞う“パワートラック”ではステージ上のドラマーの刻むビートに合わせて観客が手拍子で声援をおくる。一転、ふたりの演者が手と手を使ってバランスをとる“ハンド・トゥ・ハンド”では観客がステージ上の一挙手一投足を見守る心地良い緊張感が。すべてのパフォーマンスがシームレスにつながっており“退屈な時間”が1秒もない構成になっている。
そしてこの日のクライマックス“フライング・トラピス”になると、ステージ上10メートルの高さに4つのブランコが出現。パフォーマーが宙を舞う華麗さ、キャッチャーの腕をめがけて飛び移る瞬間の緊張感、成功したときに自然とわきあがる歓声と拍手……この日一番の盛り上がりを見せ、ステージはそのままフィナーレを迎えた。
シルク・ドゥ・ソレイユのステージの魅力はいくつもあるが、この日に際立っていたのは、客席との“一体感”。目の前で繰り広げられるステージを目撃し、自然と拍手や歓声があがる瞬間は、リモートや映像では決して得られない“ライブ空間”ならではの醍醐味だ。客席は家族連れや、お友達グループ、カップル、ひとりで来場した人と幅広く、終演後にその誰もが笑顔だったのも印象に残る。
会場は、本公演のために建てられたお台場ビッグトップで、グッズ・フード販売のエリアや、広いお手洗いなど設備も充実。チケットを手にゲートをくぐった瞬間から、出てくるまでストレスのない空間になっているのもポイントだ。
本公演は8日に初日を迎え、6月25日(日)まで東京公演を実施。続いて7月14日(金)から10月10日(火)まで大阪の森ノ宮ビッグトップで開催される。
『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』
6月25日(日)まで
お台場ビッグトップ(東京都江東区青海1丁目R街区)
7月14日(金)から10月10日(火)まで
森ノ宮ビッグトップ(大阪府大阪市城東区森之宮1丁目6)
https://www.alegria-jp.com/
■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/events/alegria/
Photos: Cirque du Soleil 2021 / Costumes: Dominique Lemieux
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