聖飢魔IIが、『聖飢魔II 期間再延長再集結「35++執念の大黒ミサツアー FINAL」』を2月15日(水) に東京・国立代々木競技場 第一体育館で開催。集まった1万人の信者(ファン)を熱狂させ、6度目の解散を果たした。
聖飢魔IIは1999年の大晦日に1度目の解散をした後、5年おきに再集結し大黒ミサツアーを行ってきた。35周年を迎えた2020年にも再集結を果たしたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、本来の形で大黒ミサツアーを開催することができず、再集結の期間を2年延期していた。そして昨年10月の千葉・森のホール21からスタートした『35++執念の大黒ミサツアー』のファイナルとして本公演が実施された。
当日はWOWOWでの生中継に加え、全国31館の映画館でライブ・ビューイングを実施。ツアー各地の終演後に、デーモン閣下が語る説法時に最終日までのカウントダウンがされており、会場は「遂にこの日が……」という不安な気持ちと、プラチナチケットを獲得しこの日を待ちわびていた信者たちが集結していた。そんな中「創世紀」が流れると棺桶の中からデーモン閣下が登場。大熱狂の中「EL.DORADO」でスタートした。
「EL.DORADO」は1999年の1度目の解散時に最後に演奏された楽曲で、これまでの再集結シリーズでも必ず最後に演奏されていた。派手な特効とともにいきなりクライマックスかの様な演出で驚きと大興奮に包まれる中、そのまま3曲が披露された。
冒頭のMCでは、「聖飢魔II期間再延長再集結『35++執念の大黒ミサツアーFINAL』へようこそ!! この日が来て欲しいような、来て欲しくないような気分だろうお前ら!我々もそうだ!! まーとりあえず楽しめ! 泣いたり笑ったりしながら帰っていけばいいじゃないか!!」と語り「RUN RUN RUN!」へ。
黒ミサ中盤では、両A面小教典(シングル)として2016年に発売された「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」を披露し「STORMY NIGHT」では、初代ベーシスト・ゾット星島親分が登場。また「蠟人形の館」「DEAD SYMPHONY」では、このツアーで7年ぶりに復活させている、あたかもデーモン閣下が3点倒立をしているかのように我々人間には見えるが、実は地球の天地をひっくり返して歌う、伝説の歌唱法「天地逆転唄法(てんちぎゃくてんしょうほう)」が炸裂した。
「音楽は我々を助けてくれるし、諸君もまた救われているかもしれない。本解散の時に吾輩はこう言った。明日からは聖飢魔IIがライバルだと。聖飢魔IIを超えていかなければ聖飢魔IIに失礼じゃないかと。今回の再集結で思い知った。それはおこがましい発言だったと。今日は今日で最後だ!! 今日の大黒ミサの為にこの最後の曲を地獄より愛を込めて贈りたい」。
最後の楽曲として聖飢魔IIが選んだのは、昨年23年ぶりに発売された新譜大教典(アルバム)『BLOODIEST』のリード曲「LOVE LETTER FROM A DEAD END」。この曲で最後を締め括る事が3年以上をかけて再集結ツアーを完結させた聖飢魔IIの執念のメッセージでもあった。そして「楽しい時間をありがとう。今日の日はお別れだ。では、また逢えるかな?」と告げると、魔界へ続くブラックホールが現れ、それぞれ魔界に姿を消した。
撮影:山田晋也
<公演情報>
聖飢魔II 期間再延長再集結『35++執念の大黒ミサツアー FINAL』
2月15日(水) 東京・国立代々木競技場 第一体育館
セットリスト
M1. 創世紀
M2. EL.DORADO
M3. RATSBANE
M4. Run Run Run!
M5. Good Night Melodies(Syuto solo)
M6. BAD AGAIN
M7. 鬼
M8. 魔界舞曲
M9. RENDEZVOUS 60 MICRON'S
M10. 嵐の予感
M11. 呪いのシャ・ナ・ナ・ナ
M12. STORMY NIGHT〜蠟⼈形の館~DEAD SYMPHONY
M13. WHAT'S HAPPENING?
M14. 地獄の皇太子
M15. WINNER!
M16. 永遠の詩 -A Song Of Deceased -
M17. BRAND NEW SONG
M18. LOVE LETTER FROM A DEAD END
聖飢魔II オフィシャルサイト:
https://www.seikima-ii.com/