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35歳以下のアーティストを対象とした展覧会公募プログラム『TOKAS-Emerging 2023』4月8日より開催

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室井悠輔 《 無題 1/2 》 2021

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トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)が若手アーティストの活動支援として開催する展覧会『TOKAS-Emerging 2023』が、第1期:4月8日(土)〜5月7日(日)、第2期:5月20日(土)〜6月18日(日)の2期に分けてTOKAS本郷で開かれる。

『TOKAS-Emerging』は、2001年から、日本在住の35歳以下のアーティストを対象に個展開催の機会を提供してきたプログラム。『TOKAS-Emerging 2023』では全国から81組の応募があり、審査を経て6名のアーティストが選ばれた。各会期の初日には、審査員を招いて出展アーティストとのトークも開催される。

第1期に発表するのは室井悠輔、井上瑞貴、宇佐美奈緒。
表現とは他者への暴力性を少なからず内包する行為であると捉える室井は、幼少の頃に描いた絵とエピソードを現在に繋げるような絵画やインスタレーションとして展開する。
井上は、個(人)が日々感じる怒り、違和感の原因ともいえる差別の構造や、周縁と中心との関係を、海岸沿い出身者との対話を起点として、絵画や映像、テキストなどで示す。
宇佐美は、性暴力によって身体を物体にさせられた過去を持つ人間の話をもとにビデオゲームを制作。他者の経験を追体験するシミュレーションを通じて考える機会をつくる。いずれも暴力や差別をさまざまな視点から考える作品となりそうだ。

第2期に発表するのはちぇんしげ、大東忍、岡本大河。
ちぇんしげは、自らが住むアパートの大家との関係を一連の記述/記録として提示し、虚実入り混じる展示を試みる。
大東は、秋田県の風景を舞台に、身体を澄ますために踊り、風景を「踏み慣らす」ことで境界や道をつくり、「踏み鳴らす」ことで風景の声に耳を傾け、鎮魂し、祝福を表現。それを描いた木炭画などを展示する。
他者の言葉や時間に触れるとき、それは虚構として立ち現れると語る岡本は、現実と虚構(=他者の現実)の間で新たな現実を見つめ、豊かに夢想する術を探る。いずれも人々の営み、記憶などをあらためて捉え直す場となりそうだ。

新しい世代の視点を通じて、世界を見つめ直してみたい。

参加作家:
Part 1|室井悠輔、井上瑞貴、宇佐美奈緒
Part 2|ちぇんしげ、大東忍、岡本大河

<開催情報>
『TOKAS-Emerging 2023』

会期:Part 1|2023年4月8日(土)~5月7日(日)
   Part 2|2023年5月20日(土) ~6月18日(日)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
時間:11:00~19:00 (入場は18:30まで)
休館日:月曜日
料金:無料
公式サイト:
https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2023/20230408-7187.html

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