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目指すのは勝利! ベースとなるのはデュエル!! 森保監督が6月シリーズで求めるものとは?

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古橋亨梧 (C)スエイシナオヨシ

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次こそ勝利を届ける。森保一日本代表監督が誓った。第2次森保ジャパンの新たな船出となった3月シリーズはウルグアイ、コロンビアという南米の強豪を相手に収穫はあったものの結果は残せず1分1敗。5月25日、森保監督はSAMURAI BLUE(日本代表)のメンバーを発表した席で『キリンカップチャレンジサッカー2023』での結果の重要性を説いた。

「『カタールW杯』後から2度目の活動、ホームで戦う以上どこが相手でも勝利することを目指す。3月はサポーターに勝利を届けられなかったので、今回はしっかり勝って喜んでもらえるようチーム一丸となって戦っていきたい。選手層、戦術の幅を広げていけるようチャレンジポイントを持って活動に臨みたい。選手には思い切ってプレーしてもらえるようコミュニケーションを取って試合に臨みたい」

SAMURAI BLUE(日本代表)のメンバーは以下の通り。

【GK】
シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV/ベルギー)13試合11失点
中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)6試合8失点
大迫敬介(サンフレッチェ広島)3試合4失点

【DF】
谷口彰悟(アルラヤンSC/カタール)16試合0得点
板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)18試合1得点
※森下龍矢(名古屋グランパス)
伊藤洋輝(VfBシュツットガルト/ドイツ)9試合0得点
瀬古歩夢(グラスホッパーCZ/スイス)2試合0得点
菅原由勢(AZアルクマール/オランダ)3試合0得点

【MF/FW】
遠藤航(VfBシュツットガルト/ドイツ)49試合2得点
伊東純也(スタッド・ランス/フランス)44試合9得点
浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)43試合8得点
古橋亨梧(セルティック/スコットランド)16試合3得点
守田英正(スポルティングCP/ポルトガル) 22試合2得点
川辺駿(グラスホッパーCZ/スイス)4試合1得点
鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)28試合6得点
相馬勇紀(カーザ・ピアAC/ポルトガル)9試合4得点
三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)15試合6得点
前田大然(セルティック/スコットランド)11試合2得点
旗手怜央(セルティック/スコットランド) 1試合0得点
堂安律(SCフライブルク/ドイツ)35試合5得点
上田綺世(セルクル・ブルージュKSV/ベルギー)14試合0得点
※川村拓夢(サンフレッチェ広島)
中村敬斗(LASK/オーストリア)1試合0得点
久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン) 23試合1得点
※川崎颯太 (京都サンガF.C.)
※=初選出。各選手の試合数・得点数(失点数)は国際Aマッチでの数字。

遠藤航 (C)スエイシナオヨシ

森保監督は6月シリーズでトライしたいポイントをこのように語った。
「継続してポゼッションのところはトライしていかないといけない。セットプレーを含めていい形を作れるようトライしたい。カウンター、相手の背後を狙ったり、シュートチャンスにつなげる部分はさらに出していけるよう今回の活動で準備していきたい、素早くゴールに向かっていくのは優先順位が一番高いが、ゲームをコントロールしてポゼッションを高めることもやらなくてはいけない。3月にチャレンジしたが、勝つためにゴールに向かっていくベースの部分をチームとして共有できればと思っている。今ベースと言ったが、攻撃に移るにしろ守備にしろ、球際、ボールの奪い合いのところでウルグアイ戦、コロンビア戦ともデュエルで差があった。戦術や個の能力を生かすためにも、球際のところでしっかり競り勝っていきたい」

昨年9月以来の代表復帰となる古橋についてコメントを求められると、指揮官はこう答えた。
「継続してチームの勝利に貢献する結果と存在感を発揮しているので、招集させてもらった。結果の部分、彼には得点を期待している。ゴールを狙える、ゴールチャンスを作ることに期待したい」

初選出の3人の評価はこうである。
「森下はグランパスで両サイドどちらでもハードワークしながら、チームの勝利に貢献している。かなり上下動できている。攻撃ではチャンスをかなり作り、戻って守備にも貢献している。初招集だが、五輪代表でも見ていたし、試合のパフォーマンスを見て、成長を感じられたので招集した。
川村はチームのダイナモとして攻守ともに幅広く存在感を発揮している。守から攻でダイナミックな動きで自らペナルティへ入っていったり、ミドルシュートを放ったり、アグレッシブなプレーを見せている。
川崎はチームで継続して試合に出ている。順位としては苦しい戦いを強いられる中、メンタル的に安定してハードワークできている。五輪代表ではレギュラークラスで活躍し、A代表でも可能性がある選手。今回の経験を生かして、本人の成長につなげてほしいと思っている」

谷口彰悟 (C)スエイシナオヨシ

DFが6人と少ない点を問われると、森保監督は次のように返答した。
「DFを専門としている枚数は少ないかもしれないが、2試合を戦う中で試すには十分かと思っている。今までも今回選んだメンバーもこのポジションだけしかできないという選手は少ない。自分の良さを発揮するスペシャルなポジションだけではなく、ポリバレントに複数のポジションをこなす部分。選手にはスペシャルな部分とポリバレントの部分の両方を見せてほしい。
谷口は『カタールW杯』へのチーム作りでも実力を発揮してくれたし、今回色々試す上再招集させてもらった。本人も初の海外移籍、また『カタールW杯』で経験したことを今回の代表チームで発揮してほしい」

3月シリーズでは未定だった主将についても質問が飛ぶと。
「活動が始まって選手が集まってから、みなさんにお伝えしたい。代表のキャプテンは難しい。『カタールW杯』まで吉田麻也が主将としてコンディションを保ち、力を示してくれた。これまで継続した活動の中、選手たちの様子を見て、できるだけ早い段階でみなさんにお伝えしたいと思っている。ひとつのチームで1シーズン戦うなら決めやすいが、約束された場所ではないので難しい。選手たちの状態、序列も変わってくると思うので、臨機応変に対応したい」

エルサルバドル戦、ペルー戦の2試合での選手起用は?
「正直まだ結論は出していない。多くの選手に試合の経験をしてほしい、積み上げをしてほしいと考えている。でも実際招集して練習を見て、考えは変わってくるかもしれない。今回もいい選手が揃っている中、どのように選手を招集し、今後将来的に最高で最強の日本代表を作るためにより多くの選手に経験してもらい、戦術理解を高めてもらい、幅広い選手層の中で一番いい選手を選んでいくことが大事だと思うので、悩みながら考えながらメンバーを決めていきたい」

(写真左より)山本昌邦チームダイレクター、森保一日本代表監督

世界の強豪と比べて、10代からA代表で活躍する若手が少ないことを指摘されると、森保監督も課題としてとらえていた。
「今の質問は日本が世界に勝っていくために、変わっていかないといけない、変えていかないといけないところだと思う。前回の『カタールW杯』は『東京五輪』から(オーバーエイジ3名を含め)13名という最多の人数がスライドしたが、そこは1チーム2カテゴリーの結果だと思う。私自身はもうひとサイクル若い世代の選手がアンダーカテゴリーの大会ではなく、『W杯』の舞台で戦うようなサイクルに変えていかないといけないと考えている。日本のサッカーが急速に発展しているが、世界で勝っていくために育成の部分はまだまだやっていかないといけない。日本のサッカーの変革が必要だと、今日の『U-20 W杯』の日本×コロンビアの結果を見ても感じている。『カタールW杯』でラージグループを作った時、U-20世代の選手があまり入ってこなかったので、もっともっと入った方がいいのではと感じていた。今結論を出せるわけではないが、世界で勝つためにもうひとサイクル早くということと、世界トップトップの経験値を上げることはやっていかないといけないと思っている」

山本昌邦チームダイレクターも監督の意見に同意した。
「今のご質問は日本サッカーが2050年に世界チャンピオンというロードマップを実現するためにも重要なご指摘。本当に真剣に各カテゴリーで連携してやっていくことが重要。2050年から考えると2030年はベスト4。今監督が言ったようにワンサイクル若い選手をどう育てていくか、真剣に模索したい。今回の川崎の例もそうだが、そこを早められるようにすることが僕の仕事だと思う。(若手育成は)日本サッカーが頂点に立つために非常に重要な点なので、チャレンジしていきたい」

『キリンチャレンジカップ2023』日本代表×エルサルバドル代表は6月15日(木)・豊田スタジアム、日本代表×ペルー代表は6月20日(火)・パナソニック スタジアム 吹田にてキックオフ。チケットは5月31日(土)まで一次販売。エルサルバドル戦の二次販売は6月3日(土)午前10時より、ペルー戦の二次販売は6月4日(日)午前10時より開始。一・二次販売ともにチケットJFAにて先着制・ダイナミックプライシングでの販売。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

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