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英国ヴィクトリア女王から拝領したサーベルを初公開! 『サムライのおしゃれ』6月17日より開催

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《サーベル形儀仗刀》 後藤象二郎拝領 C,SMITH &SON 社 1868年 静嘉堂文庫美術館蔵

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静嘉堂@丸の内では、2023年6月17日(土)より、『サムライのおしゃれ―印籠・刀202装具、風俗画―』展を開催する。

江戸時代の武士の特権といえば、大小の刀。初期には朱鞘や金色の鞘も存在したが、やがて刀の鞘は光沢のある深い漆黒へと統一され、その美しさは海外でも羨望された。私たちにも馴染み深いピアノの黒塗りは、実は日本刀の鞘塗りに触発されたといわれている。そして、漆黒の刀の外装をキラリと彩ったのが、四季の草花や故事人物など様々な意匠を凝らした鐔や小柄の金工だった。

これら刀装具は、持ち主の趣味やセンスの見せ所だったが、同様にサムライたちのおしゃれアイテムとなっていたのが印籠だ。もともと常備薬を携行するものだった印籠は、後に男性の腰に下げて楽しむ装飾品となり、落下防止のために紐の先端部分に取り付ける根付とともに、発達。専門の職人たちによって様々な技術や意匠がほどこされた。

同展では、館のコレクションより精選された刀装具や印籠の優品を、江戸のサムライや中国を含めた貴人たちの風俗を描いた絵画作品とともに紹介する。

そんな中、同展で特別に注目されるのが、明治の元勲・後藤象二郎が英国ヴィクトリア女王女王より拝領したサーベルの初公開である。長らく行方不明となり、近年、世田谷の静嘉堂で発見されたこのサーベルは、1863年3月、京都で明治天皇に謁見しようとした英国公使ハリー・パークスが、ふたりの攘夷派志士に襲撃された「パークス襲撃事件」の際に、果敢に奮戦しパークスを護った感謝のしるしとして、当時土佐藩士だった後藤象二郎に贈られた。静嘉堂文庫の創設者・岩崎彌之助の妻・早苗が後藤の長女であったことから、岩崎家に継承されたと考えられる。明治維新、近代日英外交史上、歴史の転換期の資料として、極めて貴重な遺品といえるだろう。

<開催情報>
『サムライのおしゃれ―印籠・刀装具・風俗画―』

会期:6月17日(土)~7月30日(日) 
会場:静嘉堂@丸の内
時間:10:00~17:00、金曜は18:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(7月17日は開館)、7月18日(火)
料金:一般1,500円、大高1,000円
公式サイト:
https://www.seikado.or.jp/

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