レジデンス・プログラムに参加した11組のアーティストが作品を発表『誰かのシステムがめぐる時』7月1日より開催
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芦川瑞季《臨海公園》2022
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すべて見るトーキョーアーツアンドスペース本郷で、「トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2023 成果発表展『誰かのシステムがめぐる時』」が開かれる。第1期は7月1日(土)〜8月6日(日)、第2期は8月19日(土)〜9月24日(日)の2期に分けて行われる。
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、2006年以降、国内外のアーティストに滞在制作の機会を提供する「クリエイター・イン・レジデンス」を行っている。今回は、2022年度、海外各地の提携機関や東京の「TOKASレジデンシー」で滞在制作した11組のアーティストの成果を発表。生態系、あるいは社会を形成する政治や経済などの多様化・複雑化するシステムが、個人の意識や言動、対人関係などにどのような影響を及ぼし、またそれらがどのように社会構造に還元されているか、作家それぞれの視点から探る。
「祝祭の痕跡」をテーマに、東京湾周辺の競技場跡地や選手村などオリンピック以降の風景を訪ねた芦川瑞季は、都市の利用や所有、そこに広がる新たな生態系などを探求し、リトグラフやドローイングを制作した。また、滞在先のブリュッセルでモロッコ系移民の青年と出会った渡邊拓也は、伝統的な価値観とグローバルな価値観の間で生きる彼が求める「男らしさ」に着目。国境や文化圏をまたぐアイデンティーの交差を映像インスタレーションで表現する(いずれも第1期)。
東京の住宅街で見られる路上園芸に関心を抱いたラービッツシスターズ(ベネディクト・ジャコブ&ロール=アンヌ・ジャコブ)は、都市環境における植物の生態系をリサーチ。テラコッタ製植木鉢と地球最古の生態系に生息する「シアノバクテリア」との奇妙な共生から生まれた、光合成を行う植木鉢の実験的な作品を発表する(第2期)。
これまで無自覚だったシステムの存在に気づかされるかもしれない。パフォーマンスやアーティスト・トークの日時もチェックしてから出かけたい。
【参加作家】
第1期|芦川瑞季/タイラー・コバーン/早崎真奈美/トレイシー・スネリング/渡邊拓也/Zakkubalan(アルバート・トーレン&空 音央)
第2期|新井 卓/ベルトラン・フラネ/ラービッツシスターズ(ベネディクト・ジャコブ&ロール=アンヌ・ジャコブ)/太田 遼/グシェゴシュ・ステファンスキ
<開催情報>
「トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2023 成果発表展『誰かのシステムがめぐる時』」
会期: 第1期|2023年7月1日(土) ~ 8月6日(日)、第2期|2023年8月19日(土) ~ 9月24日(日)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
時間:11:00~19:00 (入場は18:30まで)
休館日:月曜 (7月17日、9月18日は開館)、7月18日(火)、9月19日(火)
公式サイト:
https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2023/20230701-7211.html
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