あの『呪怨』が体感型ライブショーとして上演へ
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『呪怨 THE LIVE』製作発表会見 (C)juonthelive
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すべて見るジャパニーズホラーの金字塔『呪怨』が舞台化され、体感型ライブショー『呪怨 THE LIVE』として、2023年8月12日(土)からこくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都渋谷区)にて上演される。開幕を前にした7月24日(月)、都内で製作発表会見が行われ、出演者らが思いを語った。
本作は、清水崇監督・脚本によるホラービデオ『呪怨』『呪怨2』が原作。ある一家で起きた惨殺事件をきっかけに次々と怪奇現象が起こる……。怨念が蓄積されて「業」となった呪いのバショは、そこに触れたモノすべての命を奪い、新たな呪いを生み出していく――というストーリーだ。
小林俊介役の小松準弥は「映像でご覧になっている方も多い『呪怨』というビッグタイトルを舞台上で表現すると聞いて、どういう表現方法になるのか、どこまでやっていくのか想像がつきませんでしたが、お話をいただいたときは光栄に思いました」とオファーを受けたときの印象を語る。そして「劇場という同空間で、誰もが知っている『呪怨』という作品の世界観を肌で感じられる。ホラーファンや舞台ファン、夏バテ気味でひんやりしたい方など、多くの人に楽しんでもらえるのでは」と話した。
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小林真奈美役の大場美奈は、役柄の設定上、妊婦の姿で登場。「幼少期からホラーが大好きでしたので、出演が決まって嬉しく思いました。ホラーと舞台の組み合わせで、どんなものに仕上がるのか……きっと舞台として観に来てくださった方は、今までの舞台の概念が変わると思います」と語り、役柄については「作品の中でも一番幸せな役かなと思っています。今、稽古中は『呪怨』という作品に飲み込まれ、なかなかハッピーな方にいけていないのですが……妊婦らしい歩き方や姿勢も含め、いろいろ研究していきたいです」。
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鈴木達也役のあべこうじは「(オファーを)最初、ものすごい断りました。普段はHAPPYに漫談をやっているので、ホラーはHAPPYの真逆かなと思って」と明かす。しかし、実際に取り組んでみると「めちゃくちゃ勉強になっています。『ここは抑えておいた方がいいんだ』とか『逆に笑顔がめちゃくちゃ怖いんだな』とか。今後の漫談の作り方が変わるかもしれないですね」といい、「何で呼んでいただけたのか未だに不思議ですけど、何かの役割があって呼ばれたと思うので、その役割を全うしていい作品にしたいと思います」と語った。
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「高校生のときに友達と一緒に『呪怨』を見たんですけど、怖すぎて、電気を消して寝られない日々が続いて。トラウマになるぐらいの恐怖を味わいました……」と話すのは、鈴木響子役の原 幹恵。「やりたいですと即答したものの、稽古場や本番で何か起こったりしないかな……」とやや不安げだが、役柄については「霊感がある女性で、ストーリーテラー的な要素を担う役。観客の皆さんは私目線でストーリーを見てもらって、どんどん巻き込まれてもらえたらいいなと思います」と話す。
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佐伯剛雄役のいしだ壱成は「プロデューサーや演出家の話を聞くうちに、日本を代表するような作品になるなと思った。実験的な作品なので、ぜひ(国際演劇祭が開かれる)ルーマニアのシビウなどに持っていきたい。世界に誇れる作品になると思います」と自信を見せた。役柄については「一言で言うと、サイコパス。やばいです。呪われています。すべての呪いの元凶で、求められていることもお芝居の技術も難易度が高いけれど、やりがいを感じます」。
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会見中、本作の象徴的存在である佐伯伽椰子、とその息子の俊雄が“乱入”するという体感型ライブショーらしい演出もあった。本作は通常の舞台と異なり、中央に配置されたステージを客席で360°囲む特殊な舞台構造。中央ステージ上に立つ舞台セットが回転する仕様になっており、どこの席からも楽しめ、かつ様々な見方が楽しめる構造であることも併せて発表された。客席は、「最凶シート」「エリア呪」「エリア怨」「エリア逃」と座席が分かれている。ぜひお好みの「恐怖度」でご観劇いただきたい。
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会見の最後、観客へのメッセージとして、小松は「皆さんが五感を使って、たくさん恐怖を感じられるよう、今、稽古に励んでおります。ただ見た目が怖いというだけではなく、その背景にある人の感情なども緻密に練っており、演劇としても楽しめるし、アトラクションとしても楽しめる作品になっています。また、今回は声出しOKです。僕たちは舞台上で叫ぶんですけど、皆さんにもぜひ一緒に叫んでもらって、この夏の1番の思い出にしていただけたら嬉しいです。劇場でお待ちしております」。
公演は20日(日) まで。
取材・文:五月女菜穂
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