4人組ボーカルグループ・OverToneが、全国ツアー『OverTone Live TOUR 2023「This is OverTone」』のファイナル公演を7月30日(日) に東京・WWWで開催した。
『OverTone Live TOUR 2023「This is OverTone」』は、メジャーファーストフルアルバム『OverTone』の発売を記念して全国7カ所を巡ったライブツアー。ファイナル公演には大勢のオバハン(ファンの呼称)たちが詰めかけた。
1曲目「君はイタい」の豪快なイントロに乗せて、アマノが「ツアーファイナル、盛り上がる準備はできてますか。ついて来いシブヤ!」と叫ぶ。言われる前から準備万端のファンは満面の笑顔、手拍子、手振り、ペンライトでそれに応える。やる気満々のメンバーは1曲目からお立ち台に駆け上がって煽りまくり、「ハイウェイミュージック」「モンスター」では早くもタオル回し2連発でぐいぐい盛り上げる。
八上和希のリードで始まった「夏ミカン」は、テンポを落としてスウィート&メロディアスに。八上が最前列のファンの手を取って歌うと、アマノも負けじと目の前のファンに熱視線でアピール。“ごめんなさ~い”“メロメロ~”と、掛け声を入れるファンの歌詞把握度も完璧だ。
「今日はこの4人、会場にいる最高のみんなと最後まで楽しんでいきたいんですけど、行けますか!」と八上が語り、4人揃って軽快なステップを踏みながらの「Journey」、スウィートなラブソングの歌詞に合わせてGUCCHIと八上のキス未遂事件が勃発した「しあわせのうた」へ。OverToneはアゲアゲの曲も得意だが、ユーモアにあふれた心地よいハッピーグルーヴも得意技だ。
ここから2曲は新しい試み、スタンドマイクを使ってのパフォーマンス。NOWAR The 匠(以下、匠)が先陣を切る「低空飛行」はお洒落でファンキーなヒップホップ/R&Bのスタイルで、アマノの艶やかなファルセットボイスがばっちりハマる。「笑うピエロ」はアルバム『OverTone』の中で最も大人びた色気と切なさを感じるバラードだが、ライブでの迫力は音源をはるかに超えてきた。親密な声で語り掛けるGUCCHI、まっすぐ素直に感情を届ける匠、完璧な音程でスキルフルに熱唱する八上、そしてアマノの心揺さぶるファルセット。OverToneが優れたソロボーカリストの集合体であることを、まざまざと見せつけた。
ライブ中盤のお楽しみは、ツアー各地で披露してきた「ご当地ソング」のアカペラだ。今日は東京・八王子出身のFUNKY MONKEY BABYSの「告白」を、胸に沁み入る美しいハーモニーでしっとりと歌った。
熱くなりすぎたライブを一旦リセットすると、再びギアを上げて後半戦へ。アルバム『OverTone』の中でも、ファンキー&ロッキンなノリの良さで目立っていた「マジョリティズム」「マジ静粛に」を披露。そして「One less」は、新しくレゲトン風の踊れるリズムにチューンナップされたリミックスバージョン。ライブならではの骨太なリズムと美しいハーモニーが会場に響き渡った。
そして、「決断することの大切さ、それに対する覚悟の大切さを歌った曲です」というGUCCHIの言葉に導かれ、深いメッセージ性をたたえた「Yesterday」から「陽炎」へ。また「楽しい時だけじゃなく、苦しい時にもそばにいる音楽を、これからも一生懸命届けていきます」という八上の言葉と共に歌われた「M7」は、明るいアップテンポの中に限りない優しさと力強さを込めて披露。ファンが歌う恒例のコーラスパートが、いつも以上に深く響いた。
ライブ本編は残すところあと1曲。しかしOverToneのライブのフィナーレに涙は似合わない。「次の曲で最後です」「え~」からの決めセリフ大喜利大会で、「OverTone、ゲットだぜ!」という匠の答えに全員がツッコミを入れ、ファンは爆笑。その後披露されたラストチューンは、ただ平和に続いていくラブストーリーの尊さを歌う「幸福度指数」だ。メンバーとファンが全員で赤いペンライトを振り、ロッキンチェアに揺られるような心地よいリズムに乗って、温かい感情が会場を満たし、本編が終了した。
アンコールでは、とことん明るく楽しく「Have a nice day!!!」「Encore」を披露。そして重大発表として、12月から2024年1月に愛知・東京・大阪でのツアー開催と、各会場限定の新曲CD発売決定の知らせに盛大な拍手が沸き起こった。「全カ所ソールドアウトを目指して頑張ります!」と、八上の力強い言葉を会場いっぱいの大声援が後押しした。
アマノが「最後の曲は、みなさんのところへ行って歌ってもいいですか?」と呼びかけ、4人が客席に飛び込んで歌った「僕らの街」は、OverToneとファンとを繋ぐ絆のアンセム。OverToneのライブはファンの帰る場所であり、メンバーの帰る場所でもある。最後の挨拶、マイクなしで八上が伝えた「これからも応援してほしい、じゃなくて、俺らも応援したい。応援しあいたいです」というセリフが、OverToneというグループの本質を表していた。
<公演情報>
OverTone Live TOUR 2023『This is OverTone』
7月30日(日) 東京・WWW
セットリスト
00. SE_NEW
01. 君はイタい
02. ハイウェイミュージック
03. モンスター
04. 夏ミカン
05. Journey
06. しあわせのうた
07. 低空飛行
08. 笑うピエロ
09. マジョリティズム
10. マジ静粛に
11. One less-Remix-
12. Yesterday
13. 陽炎
14. M7
15. 幸福度指数
Encore
16. Have a nice day!!!
17. Encore
18. 僕らの街
<ツアー情報>
『OverTone Live Tour 2023-2024』
12月10日(日) 愛知・名古屋SPADE BOX
OPEN16:30 / START17:00
12月16日(土) 東京・WWW
OPEN16:15 / START17:00
2024年1月14日(日) 大阪・なんばHatch
OPEN16:00 / START17:00
※各会場限定で新曲(1曲)入りCDを販売
【チケット情報】
席種:全自由
FC:4,000円(税込)
一般:4,500円(税込)
※整理番号付
※ドリンク代別
<リリース情報>
OverTone メジャー1stフルアルバム『OverTone』
発売中
価格:3,000円(税込)
配信リンク:
https://overtone.lnk.to/overtone
関連リンク
オフィシャルHP:
https://overtone0906.com/
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