鈴木ヒラクが最新シリーズ40点による大規模なインスタレーションを中心とした過去最大規模の個展『今日の発掘』を開催
アート
ニュース

《隕石が書く(S/M) #2》2023年 作家蔵 Photo by Chen Hsin Wei © Hiraku Suzuki Studio
続きを読むフォトギャラリー(8件)
すべて見る9月16日(土)〜12月19日(火)の期間、群馬県立近代美術館では特別展示として、鈴木ヒラクの個展『今日の発掘』が開かれる。
鈴木ヒラクは1978年宮城県生まれ、神奈川県育ちのアーティスト。「描く」と「書く」を主題に、平面、彫刻、映像、パフォーマンスなどの表現方法を通じてドローイングの概念を拡張する制作を国内外で行なってきた。2016年には国際的なドローイング研究プラットフォーム「Drawing Tube」を主宰。音楽家や詩人などとのコラボレーションやパフォーマンスも多数行なっている。
線を引くことで境界にもなる「線」。だが、鈴木にとって「線」は言葉と絵、こちら側とあちら側、自己と他者をつなぎ、相互浸透を促すメディアでもあるという。線を描く行為=ドローイングは、森羅万象にあまねく存在する見えない「線」の発掘であり、さらに線をトンネルような中空の通路、あるいはチューブ(管)と捉えれば、人間と自然、主体と客体といった二項対立を越え、世界および宇宙と一体化するための手段となる。
同展では最新シリーズ《隕石が書く》による大規模なインスタレーションをはじめ、近作のシリーズを展示。壁画も現地制作する、鈴木にとって過去最大規模の個展となる。《隕石が書く》は、宇宙空間を移動する石が反射する光の軌道など、さまざまな記号を集積した作品。身近な環境で拾った匿名の石が孕んでいる膨大な情報に呼応しながら、人類史を遙かに超えた時間軸において生成され続ける「線」を新しい言語として画面に刻み込む試みだ。
昨年他界した磯崎新建築の美術館で、鈴木の作品を通じて、洞窟壁画から宇宙空間まで、書くこと/描くことの起源をたどってみたい。
<開催情報>
『特別展示:鈴木ヒラク「今日の発掘」』
会期:2023年9月16日(土)~12月19日(日) )
会場:群馬県立近代美術館 展示室4・5)
時間:9:30~17:00(入館は16:30まで) )
休館日:月曜日(9月18日、10月9日、11月27日、12月11日、18日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)、11月13日(月)~23日(木・祝)、12月4日(月)~8日(金)、12月14日(木) )
料金:一般300円、大高150円(10月28日は無料))
公式サイト:
https://mmag.pref.gunma.jp/
フォトギャラリー(8件)
すべて見る