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全国各地のご当地アイドルが登場。アイドルフェス『Lucky Cats Festival』ライブレポート前編

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『カラオケまねきねこ PRESENTS Lucky Cats Festival 2023』よりかかかぶぶぶききき!!! Photo:木下マリ

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カラオケまねきねこが主催するアイドルフェス『カラオケまねきねこ PRESENTS Lucky Cats Festival 2023』が、8月10日、豊洲PITで開催された。日本はもちろん、世界にもカラオケルームを展開する業界大手の「カラオケまねきねこ」。そのネットワークを駆使して全国から選りすぐりのアイドルを東京に招き、全14組(オープニングアクト含む)が個性豊かなステージを繰り広げた。ここでは、イベントの前半を盛り上げた4組のライブをレポートする。

2組のオープニングアクトに続き、本編のトップバッターを飾ったのは静岡発のfishbowl(フィッシュボウル)。“金魚鉢”の意味を持つグループ名の彼女たちは、金魚を連想させる朱色や白を使った艶やかな衣装でライブをスタート。オープニングナンバー「平均」はフロアの「オイオイ!」コールを味方につけてアグレッシブに盛り上げ、続く「熱波」も特徴的な手の振り付けで観客をクギヅケにする。

fishbowl

「夏だー!!」の絶叫で始まったのは、今夏にリリースしたばかりの新曲「八月」。明るく爽快感のあるイントロ、キュートな笑顔、リズミカルなメロラップ、“波”を表現したダンス……と、夏にときめく気持ちが凝縮された楽曲は見ているだけで心が弾む。客席とクラップで盛りがった「半分」、4人の個性豊かな声色が堪能できた「完食」と畳み掛け、ラストソングは「二兎」。「最後までついてこいよー!」と叫んでクールなロックチューンをブチかます彼女たちは、先ほどまでと別人のような男勝りな姿が圧巻。力強い直球のメッセージを全身全霊のパフォーマンスで届け、ステージを後にした。

続いては、「歌舞伎町から、世界へ」をキーワードに活動を続けるグループ・かかかぶぶぶききき!!!。「最後まで一緒に楽しんでいこうぜー!」と勢いよく登場し、初っ端から全力で声出しを煽ると、「MAKUAGARU」で一気にオーディエンスの心を掴む。ピンと強く伸ばした腕をファイティングポーズのように掲げ、大人っぽさや艶やかさも携えたスピーディーなパフォーマンスに目を奪われる。

かかかぶぶぶききき!!!

「まだまだ行けるよね? 幕上げろ~!!」とタイトルに絡めた絶叫でラスサビはさらに熱量が上昇、最後まで完成度の高いステージで酔わせた。全員で拳を上げてジャンプした「SMASH」は間奏の一糸乱れぬダンスで沸かせ、「私たちの代表曲です」と紹介した「かかかまって!!!」は歌舞伎のポーズを取り入れた振付がインパクト大。アイドルらしいハツラツとした姿で会場を明るく染め上げ、後半はガラッと空気を変えて切ないマイナー調の「オンリーロンリーガール」、そしてラブリーさ全開の「Heart Lock」。緩急に富んだ、ポテンシャルの高さを感じるパフォーマンスが印象的だった。

福岡を拠点に日本全国・アジアで活動するグループ・九州女子翼(きゅうしゅうじょしよく)は、ビビッドな赤いコスチュームでパワフルに踊りながら登場。ダンスサウンドに乗せたメンバーの伸びやかなフェイクも響き渡る。メンバー5人の右手を高く突き上げるポーズで始まったアップナンバー「翼」は、激しくエモーショナルなダンスで攻め、観客の胸を震わすような歌声も脱帽! 本格的なパフォーマンスでいきなり会場の盛り上がりに火をつけた。

九州女子翼

そこから一転、明るいポップソング「キミは太陽」ではノリノリに踊る5人が楽しそうな笑顔を見せ、アウトロでは「ララララ~」と大きく手を振って会場とピースフルな空間を共有。セクシーさも垣間見えたディスコ調の「惑星ユーフォリア」を挟んで披露した壮大な応援歌「序曲」は、ソロを歌う1人を他の4人がじっと見つめるパートが斬新。柔らかな希望を感じるエモーショナルな演出が胸を打った。そしてラストは、彼女たちの代表曲「空への咆哮」。今を全力で生きる眩しさに満ちたパフォーマンスで爪痕を残し、「皆さん、ぜひ福岡にも遊びに来てくださーい!」と笑顔で呼びかけた。

ブルーを基調とした清楚な衣装で姿を現したのは、北海道札幌市を拠点に活動する4人組グループ・タイトル未定。「みんなで素敵な時間を作りましょう!」と声を掛け、「栞」でピュアネスあふれるライブを披露する。彼女たちの魅力は、透明感と清涼感をベースに、凛とした力強さもたたえたボーカルワーク。スカートをひらりと舞わせながら、美しく瑞々しいステージで酔わせる。「夏が来れば」は声質の異なる4人の歌声が次々に入れ替わり、ダイナミックなフォーメーションダンスも見応え十分だった。

タイトル未定

そんな、きらめく若葉のような2曲に続いて届けたのは「夏のオレンジ」。「クラップ~!」「せーの!」とエネルギッシュに煽り、サビはオーディエンスも一緒にハンズアップ。直後の「蜃気楼」は浮遊感のあるサウンドと美声が心地良く、「夏のオレンジ」との対比も鮮烈に耳に残った。セットリストの締めは、北海道出身のバンドTRIPLANEのボーカル・江畑兵衛が作曲編曲を担当した「鼓動」。冒頭は軽やかにステップを踏み、サビで“届けたい唄があるから”と真っすぐに歌う4人の姿に再び会場のボルテージは上昇。グループコンセプトである“まだ何者でもない”彼女たちだから放てるまっさらな魅力と存在感は、きっと多くの人に届いたことだろう。

Text:川倉由起子 Photo:木下マリ

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