撮影OK! ポンピドゥーセンターの人気作品《パリ市》が初来日『パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展』10月3日より開催
アート
ニュース

マリー・ローランサン《アポリネールとその友人たち(第2ヴァージョン)》 1909年/ポンピドゥーセンター(1973年代物弁済) Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Audrey Laurans/Dist. RMN-GP
続きを読むフォトギャラリー(13件)
すべて見る2023年10月3日(火)より、上野の国立西洋美術館では『パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ』が開催される。フランス、パリの近現代美術の殿堂ポンピドゥーセンターから、初来日作品50点以上を含む約140点を展示する、日本では50年ぶり大キュビスム展だ。
「キュビスム」とは、20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックが創始した、20世紀最大の芸術運動。1907年前後、ポール・セザンヌの幾何学的なフォルムやアフリカの彫刻などに影響を受けたふたりは、モチーフをキューブ(立方体)のような断面に還元し、さらに再構成する絵画の表現を追求。その結果、遠近法や陰影法によって三次元の世界を作り出し、現実の世界を再現するという、ルネサンス以来の芸術の伝統から美術家たちを解放した。
同展では、初期における最もスリリングなキュビスムの冒険の軌跡を、ピカソ12点、ブラック15点というかつてないボリュームで追体験する。なかでもピカソの裸婦像に衝撃を受けて制作されたブラックの《大きな裸婦》(日本初出品)と、ポンピドゥーセンターが誇るピカソの傑作《肘掛け椅子に座る女性》は必見だ。
さらに後半では、マルク・シャガール、ソニア・ドローネー、ル・コルビュジエ、フェルナン・レジェなど、キュビスムを自作に取り入れて、独自のスタイルを確立した芸術家の作品を一挙公開。キュビスムがいかに20世紀美術に影響を与えたかがわかるだろう。
またエッフェル塔がそびえるパリの街並みを背景に、3人の裸婦を描いたロベール・ドローネーの、おしゃれでカラフルな大作《パリ市》など、サロンを舞台に活動した「サロン・キュビスト」の作品も公開される。この作品をはじめ、同展では多くの作品が撮影可能(ただし、非営利かつ私的利用の目的に限る)。キュビスムの名作をスマホにおさめて楽しめる。
<開催情報>
『パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ』
会期:2023年10月3日(火)~2024年1月28日(日)
会場:国立西洋美術館
時間:9:30~17:30、金土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(10月9日、1月8日は開館)、10月10日(火)、12月28日(木)~1月1日(月・祝)、1月9日(火)
料金:一般2,200円、大学1,400円、高校1,000円
巡回:京都市京セラ美術館 2024年3月20日(水・祝)~7月7日(日)
展覧会公式サイト:
https://cubisme.exhn.jp
フォトギャラリー(13件)
すべて見る