坂東彌十郎が『水戸黄門』で“黄門様”初役 「肩の凝らないものを」と抱負
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10月歌舞伎座『水戸黄門』取材会より、坂東彌十郎
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すべて見る「錦秋十月大歌舞伎」(10月2日初日~25日千穐楽)夜の部に上演される『水戸黄門』に主演する坂東彌十郎が取材会に出席し、「肩の凝らないものを目指したい」と抱負を語った。
様々な作品を通し、時代を超えて愛される『水戸黄門』は、日本各地を漫遊し、世直しを行った黄門様の勧善懲悪の物語。今回上演する「讃岐漫遊篇」は水戸光圀公(水戸黄門)が、お供の佐々木助三郎(助さん)と渥美格之進(格さん)と共に、お忍びで訪れた四国の讃岐を舞台に物語が繰り広げられる。
今回は、ドラマや映画など活躍の場を広げる彌十郎が“黄門様”として親しまれる水戸光圀を初役で勤めることに。「皆さんが持っていらっしゃるイメージの水戸黄門、歴代の皆さんそうですけれども、そういうイメージに近づけられればなと。キャラクターとしては違和感のない、そして、ほっこりしてにこやかに帰っていただける水戸黄門になりたいなと思っております」と自身が目指す水戸黄門のイメージを語った。
また、「子どもの頃からいろいろな方の黄門さんを拝見していました。なんとうちの父(坂東好太郎)もやってたっていうことを後から知ったんですが」と不思議な縁を明かし、「この作品には、必ず人情味のある部分が出てきます。 やはり、勧善懲悪が好きなので、最後はスッキリと終われて、なんか良かったなという気持ちでお芝居を見られる、肩の凝らないものを目指したいなと思っております」と意気込んだ。
讃岐の国に自分の長男を養子に出しているという設定で、「長男と黄門様とのちょっとした確執とか、そういう親子の情愛も見ていただければ。最近、そういうほんわかした芝居が少なくなっている気もして。そういう部分を大切にやっていきたいなと思っています」とも。活躍の場が広がるなかでの水戸黄門役に「こんなありがたいことはないです。見に来てくださる方を、絶対に裏切らないようにしたいと思いますので、また彌十郎の芝居を見てみたいなって思っていただけるように、もうこれは本当に日々努力、精進するしかないと思っております」と表情を引き締めていた。
<『水戸黄門』讃岐漫遊篇あらすじ>
さきの中納言・水戸光圀公(水戸黄門)は、お供の佐々木助三郎(助さん)と渥美格之進(格さん)を引き連れて、お忍びで四国の讃岐にやって来ました。助三郎と格之進は金毘羅宮の境内でお蝶という美しい娘に出会いますが、お蝶が長次という男であることが露見したうえに、財布を掏られてしまいます。一方、水戸の百姓老爺に身分を偽ってうどん屋にいた黄門様は、そこで領主松平頼常に対する領民たちの不満を耳にします。実はこの頼常こそ黄門様の長男。果たして黄門様一行は藩の内部ではびこる悪の根源を成敗することができるのか。
<公演情報>
歌舞伎座新開場十周年「錦秋十月大歌舞伎」
【夜の部】『水戸黄門』讃岐漫遊篇
作:宮川一郎
演出:齋藤雅文
出演:
水戸光圀:坂東彌十郎
松平頼常:中村歌昇
うどん屋娘おそで:坂東新悟
佐々木助三郎:中村福之助
渥美格之進:中村歌之助
娘お蝶実は九紋竜の長次:中村虎之介
うどん職人茂助:澤村宗之助
目付沢木源之助:中村吉之丞
吉太郎妹お光:市川男寅
港屋の伜吉太郎:大谷廣太郎
山崎又一郎:中村亀鶴
港屋辰五郎:片岡亀蔵
うどん屋女将お源:中村魁春
2023年10月2日(月)~10月25日(水)
会場:東京・歌舞伎座
チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2332851
公式サイト
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/841
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