劇団四季ミュージカル『ウィキッド』10年ぶりの東京公演、本日開幕
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劇団四季ミュージカル『ウィキッド』メインビジュアル
「善い魔女」グリンダと「西の悪い魔女」エルファバは、いかにしてそう呼ばれるようになったのか――。誰もが知る「オズの魔法使い」の知られざる“エピソードゼロ”を描くミュージカル、『ウィキッド』が10年ぶりに東京に帰ってくる。本場ブロードウェイでは2003年に開幕し、10月30日に20周年を迎える今もチケットが入手困難な大ヒット作。2007年に日本初演した劇団四季が、その創立70周年を記念し、本日10月19日(木)にJR東日本四季劇場[秋]にて待望の再演の幕を開ける。
緑色の肌と魔法の力を持つエルファバと、美しく人気者のグリンダは、シズ大学の同級生。ひょんなことからルームメイトになったふたりは、最初こそ激しく反発するものの、やがて互いにとってかけがえのない存在となっていく。ある日、オズの国の支配者である魔法使いから招待状を受け取ったエルファバは、親友となったグリンダを伴い大都会エメラルドシティへ。そこで重大な秘密を知ってしまったふたりは別々の決断を下し、心の内では相手を想い合いながらも、対立する「西の悪い魔女」と「善い魔女」としての道を歩み始める――。
魔法使いや喋る動物が当たり前に存在する架空の国を舞台としていながら、そのストーリーは実に骨太だ。スペクタクルな装置とエモーショナルな音楽が、ファンタジーとリアルを見事に両立させながら、社会の中で生きるとはどういうことかを観る者に問いかける。特に一幕終盤、戦うことを決意したエルファバが空高く舞い上がりながら《Defying Gravity》を歌うシーンは、装置と音楽の迫力があいまってまさに鳥肌モノ。ミュージカルコンサートなどで単独で取り上げられることも多いナンバーだが、ストーリーのなかで味わう感動はやはりひとしおだ。
2024年と25年には、『イン・ザ・ハイツ』のジョン・M・チュウ監督、アリアナ・グランデとシンシア・エリヴォ主演による二部作映画の公開も決定している『ウィキッド』。広く一般に“見つかる”前に、その素晴らしさを舞台で堪能しておきたい。
なお、東京公演(期間限定)の前売りチケットは既に完売。2024年8月より大阪公演が予定されている。
<公演情報>
劇団四季ミュージカル『ウィキッド』
2023年10月19日(木)~2024年1月27日(土)
会場:東京・JR東日本四季劇場[秋]
※2024年8月大阪公演あり
公式サイト:
https://www.shiki.jp/applause/wicked/