京都二条城の夜をカラフルに彩る「NAKED FLOWERS 2023 秋 世界遺産・二条城」内覧会レポート
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重要文化財 唐門 プロジェクションマッピング「待宵の音」(まつよいのね)
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すべて見る紅葉がきれいな京都の秋。2020年の春からNAKEDは、京都で唯一の城で、世界遺産の二条城を、デジタルアートで彩ってきた。5回目となる「NAKED FLOWERS 2023 秋 世界遺産・二条城」は、12月3日(日)まで開催中。

今回のテーマは「秋のお花見」。華道家元池坊とコラボレーションして、デジタルアートと日本の伝統文化「いけばな」が融合し、二条城全体でさまざまな花を見ることができる。入口で、花をモチーフにしたウェアラブルアートを借りて、いざ鑑賞!

二条城の入口から砂利道の歩を進めると、まず「重要文化財 唐門」にたどり着く。日が暮れた夜に、カラフルで動きのあるプロジェクションマッピングが出迎えてくれる。プロジェクションマッピングだけでなく、サウンドもNAKEDのオリジナル。

日中に二条城へ訪れたときにはなかった、このいけばな。NAKEDのイベントのために、毎日夜になると二の丸御殿に、華道家元池坊のいけばなが登場する。

月明かりに照らされたいけばなを見ていると、どれも優美で個性的。秋ってこんなに美しい花があるんだ!と気付くはず。

二の丸御殿 大広間では、秋の訪れを表現したプロジェクションマッピングとサウンドが出迎えてくれる。御殿の戸をつかった物語は、時間を忘れて何度も見てしまう。

二の丸御殿のプロジェクションマッピングや、広がる庭園の美しさに気を取られていたら、ウェアラブルアートに変化が! ちょっと興奮ぎみに、腕に着けた花の色が変化していく! そして二条城の内堀へ。

石積みの内堀は巨大なスクリーンと化し、プロジェクションマッピングで映し出される大輪の秋の花々が、幻想的に咲き誇る。月のパワーで一晩だけ花が咲くという「月下美人」の花から広がる世界に、月夜の下で秋の花が舞い、異次元の世界が広がる! 会場に広がるNAKEDオリジナルアロマの香りも手伝って、ついつい気持ちもアガる!

清流園から台所へ向かう道は、紅葉の桜並木をライトアップ。オレンジや青のLEDの光の粒も飛び散って、道全体が多様な光に包まれた空間となっている。

台所エリアは、プロジェクションマッピングを見たり、インタラクティブアート「花あそび」を楽しむことができる。

インタラクティブアート「花あそび」は、とてもロマンチック。白壁の前に立つと、ランダムに選ばれた花言葉と自分だけの花が咲く。

台所エリアには、京都の老舗茶舗 福寿園の「石臼挽き抹茶」をつかったドリンクやスイーツを味わえたり、花をモチーフにしたおみくじや、会場に香りがただよっていたアロマを販売するショップもある。

帰る前に、大きな華道家元池坊のいけばな作品の元に、ウェアラブルアートを返却しよう。まるで花をいけているかのように、そこにウェアラブルアートを置くと・・・・・・実際の現場でのお楽しみ!
二条城は、国宝や重要文化財の建造物、広い庭園や池、お濠など、散策するだけでも癒しスポットがいっぱい。そんな二条城に、NAKEDのデジタルアートが組み合わさることで、秋の夜長をもっと深く楽しむことができるだろう。暖かい服装をして、ぜひ出掛けてほしい。
取材・文:藤田千彩
<開催情報>
「NAKED FLOWERS 2023 秋 世界遺産・二条城」
会場:元離宮二条城(京都市中京区二条通堀川西入二条城町541)
会期:2023年10月27日(金)〜12月3日(日)
公式サイト:
https://flowers.naked.works/nijojo/
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