Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 『唄う六人の女』で注目の桃果、俳優としての目標は「人の感情を動かし、影響を与えられる存在」

『唄う六人の女』で注目の桃果、俳優としての目標は「人の感情を動かし、影響を与えられる存在」

映画

ニュース

ぴあ

第6回「TOHOシネマズ・ピックアップ・シネマ」より 撮影:内田涼

続きを読む

フォトギャラリー(7件)

すべて見る

TOHOシネマズが邦画、洋画問わず“いま、気になる映画・映画人”をピックアップして観客へ届ける「TOHOシネマズ・ピックアップ・シネマ」が12月4日(月)、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。第6弾となる今回の上映作品は、美しく奇妙な6人の女に監禁された2人の男の運命を描いたサスペンススリラー『唄う六人の女』。上映後には、五人目の女“見つめる女”を演じた俳優の桃果が舞台挨拶に立った。


※以下、『唄う六人の女』の内容に触れた【ネタバレ】がございます。ご注意ください。

桃果

父の訃報を受けて帰郷した萱島(竹野内豊)と、萱島の父が所有していた土地を買い取る予定の宇和島(山田孝之)は、車で山道を走る途中で事故に遭い気を失ってしまう。目を覚ますと、2人は謎めいた6人の女たちによって森の奥深くの屋敷に監禁されていた……。『ミロクローゼ』『オー!マイキー』シリーズの石橋義正監督がメガホンをとった。

桃果が演じるのは、大人しい五人目の女“見つめる女”役。監禁から抜け出した宇和島は、ニワトリの頭を持った“見つめる女”と遭遇。森から早く脱出したい宇和島だが、彼女の瞳に吸い寄せられるように凶暴性をあらわにしていく。

宇和島を演じる山田について、「すっごく悪い役ですが、現場ではすごく優しい方。私が怪我をしたときは、絆創膏を買って置いておいてくださった」と人柄の温かさに感謝の言葉。また、竹野内の印象は「見た目はダンディだけど、すごくかわいらしい一面がある」といい、「現場でみんなから『豊、豊』って愛されていた」と話していた。

そんな桃果が演じた“見つめる女”だが、その正体はフクロウの化身。当初は、桃果本人も「あくまで人間で、フクロウというのはイメージだと。6人の女の中では、純真無垢な少女という(立ち位置を)担当だと思っていた」そうで、現場でフクロウのような動きを細かく指示されると「あっ、本当にフクロウなんだと気づいた」と戸惑いも。それでも「難しかったですが、楽しかった」と振り返った。

劇中では、フクロウとして産卵するという難しい演技にも果敢に挑戦し、「不思議な気持ちでしたが、産んだ卵は自分の子どもだと思えました」。最後には卵が割られてしまい「すごく辛くなってしまって。一番感情が出る、自分にとっては大事なシーン。泥だらけになり、すごく叫んで、喉がやられるくらい、そのシーンは印象に残っています」と体当たりの演技に、誇らしい表情だった。

今後、演じてみたい役柄は「何か指示したら、みんなが動く“ボス”みたいな(笑)。宇和島じゃないですけど、性格が悪くて強めなキャラクター」と明かし、「これからもお芝居を磨いていきたい。そうでないと、できない役なので」。俳優としての目標は「見ている人の感情を動かし、影響を与えられる存在」だといい、「私自身も、映画やドラマに救われた部分があるので、そういう誰かを救えるお芝居ができる女優さんになりたい」と決意を語った。

取材・文・撮影:内田涼

フォトギャラリー(7件)

すべて見る